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LDKを使い易くする仕掛け(使い易いキッチン⑤)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
芒種 初候 蟷螂生ず(かまきりしょうず)
紫陽花のおまじない
梅雨時に開く紫陽花(アジサイ)を用いるおまじないがあります。
6月の6がつく日(6・16・26)にアジサイを一輪、軒下に逆さに吊すのです。
厄除(やくよ)けや魔除けになるといわれ、さらにはトイレに吊すと婦人病にかからないといわれています。
地方によってはアジサイを半紙で包む、紅白の水引で結ぶ、といったしきたりもあるそうです。
アジサイは有毒植物です。古(いにしえ)の人々は、この毒が病をはねのけてくれると頼みにしたのでしょう。
また、花色が移りゆくアジサイを逆さにすることで「病が移らない」よう、縁起を担いでいるともいわれています。
・今日をたのしむ
【アジサイ狩り】
アジサイの別名は「七変化」。花色の変化は、花びらの色素が少しずつ分解されていったり、土壌の酸度が変化したりすることで起こります。
カラフルなアジサイが各地の風景を彩りだす頃。雨に濡れつつアジサイ狩りもこの時季ならでは。
ちなみに、あじさいの花言葉は、「移り気」や「浮気」 「無常」です。
この花言葉は、あじさいの花の色が時期によって変化することから付けられたと言われています。
あじさいの色ごとの花言葉は、「青=辛抱強い愛情」「ピンク=元気な女性」「白=寛容」です。
【ロックの日】
6(ロッ)月9(ク)日の語呂合わせから。音楽だけでなく、ファッションやライフスタイルにまで影響を与えてきたロック・ミュージックをたたえる日です。
ー旬の果物ー
【さくらんぼ】
さくらんぼが旬になりました。
つやつやと光る姿から、赤いルビーと呼ばれています。
ー今日のレシピー
【お祭り風サクランボ飴】
- ①サクランボを洗い、水気をよく拭き取ります。
- ②ボウルに砂糖と水を入れ、混ぜてレンジで3分半加熱します。
- ③サクランボのヘタを持ち実を浸し、クッキングシートの上に乗せます。
- ④冷まして固まればできあがり。カリッとした飴から出てくる
ジューシーなサクランボでお祭り気分を味わってください。
ーサクランボ飴のレシピー
◇材料:12個
砂糖 ・・・120g
水 ・・・大さじ2
さくらんぼ ・・・12粒
【LDKを使い易くする仕掛け(使い易いキッチン⑤)】
前回ブログ→ 僅(わず)か40cmの増築で驚くほどの変身(使い易いキッチン④)
※https://heiwadai.jp/tukaiyasuikittinn-2/ B 5月23日
のお話をお伝えしました。青字のタイトルタップするだけで前回記事に飛びます。なので、よかったらお読みください。
今回は(使い易いKにしたい)の第3回、【LDKを使い易くする仕掛け(使い易いキッチン⑤)】というお題でお伝えしたいと思います。
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まずは、前回のお浚(さら)いを兼ねて(そのⅣから)お送りします。
【僅(わず)か40cmの増築で驚くほどの使い勝手】
ところが、幸いにも台所の北側に小さな庭があり、90cm幅の余裕があるではありませんか。建物を調べると、古い建物だったせいか、その部分の壁に主要な構造柱は入っていませんでした。
そこで、このキッチンの壁を民法上抵触しないぎりぎりの線まで(実際には5cmほど足りなかったのですが、建築確認は取らずに勘弁してもらいました。)40cmだけ外へ出すことにしました。
その結果、キッチンの幅が70cmから110cmまで広がりました。たったこれだけのことで、驚くほど動きやすくなるのです。娘と並んで料理をしたとしても、もうリフォーム以前のように、いちいちぶつかることはありません。
たった幅40cmの増築ですが、その「40cm」がキッチン全体を見事に再生し、生かすことが可能となりました。
…………………………………………………...(お浚いここまで)
【たった40cm広げただけで、キッチンが見事に使い易く変身】
もうちょっと大掛かりな例もお伝えしたいと思います。
下記※イラストのキッチンは当初、三畳分のスペースしかなく暗くて手狭でした。そこで勝手口を移動して、裏庭に幅1.3m、広さにして2.5㎡を増築した例です。
【勝手口を移動してキッチン増築】
※イラスト①
※イラスト②
※ 費用の目安 増築工事 130万円
壁解体補修 38万円
システムキッチン 165万円
壁面収納棚 65万円
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合計 398万円
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流しの上の出窓はつぶし、代わりにトップライトと天井までの窓で採光を取れるようにしました。これで数倍の明るさを確保することができました。。出窓があった場所には、手元まで届く使い易く効率のいい吊戸棚を設置。食器棚が並んでいた背面の壁にも、カウンター付きの収納棚を造りつけることにしました。
ここに電化製品や調味料、食器類がほとんどすべて収納できるため、実際以上に広く、スッキリ感じるようになりました。
僅(わず)か2.5mほどの増築ですが、実感としては2倍以上広くなって、とても明るく、使い易いキッチンに生まれ変わったとお施主さんに大変喜ばれました。
【LDKを使い易くする仕掛け】
前回、前々回で私は、居間と食堂と台所がひとつになったLDKには無理があるとお伝えしました。というのは、「料理をつくる」そして「食べる」という、キッチンの強い存在主張に押されて、ダイニングルームやリビングルームまでがキッチンの雰囲気に巻き込まれてしまうというが理由です。
落ち着かないのはキッチンも同様です。キッチンは「調理場」。調理したものを「食べる場」であるダイニングルームはまだいいにしても、「ゆったり寛(くつろ)ぐ空間」であるリビングルームまで一緒になっていては、やり難くて仕方ありません。
来客中、リビングルームからキッチンが丸見えというのも、奥さま方には大きな不満の種になることでしょう。
まず、キッチンを区画することを考えてみましょう。ハッチのような飾り棚で仕切るだけでもいいのです。思い切ってリフォームすることを考えているのであれば、対面式キッチンのように、キッチンセットそのものでリビングダイニングと区切ってしまうのもお奨めです。
下記※イラストは、私の考えで、つくってみた可動式収納ハッチです。必要に応じて移動したり、開閉することが可能です。絶対に倒れないように、一方の端をリビングスペースとキッチンの間の壁に蝶番で緊結して設置します。
収納ハッチの下には、床に傷つけない硬質ゴム製のコロガ付いているので、女性の力でも簡単に動かすことが可能です。ドアのように閉じたり開いたりできるわけです。
※イラスト③
この仕掛けの注目点は、表面にも裏面にも折り畳み式の食卓テーブルが組み込まれていることです。来客があってキッチンを隠したいときは、ハッチを開いてリビング側のテーブルを出します。
これで、キッチンの内部は見えません。家族だけでのんびり食事をするときは、ハッチを壁に押し付けて、キッチン側のテーブルを出せばいいのです。まるで、ふたつのキッチンというか、2軒の家をもった気分ではないでしょうか。
一方、キッチンとダイニングルームを一緒に、コンパクトなダイニング・キッチンにする方法もあります。リビングルームとの境に飾り棚や可動間仕切りを設置して一線を画すのですが、これだけのことで、それぞれのスペースにぐっとメリハリがつくのです。
ダイニング・キッチンは、食事をつくり、食べる場所です。リビングルームは、家族が集い、寛ぐ場所なのです。雑然とした曖昧な空間だったLDKが、本来の目的と機能を取り戻すのです。