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緑の「借景」と、どの部屋からも緑が見える家に拘る[外廻り③]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

小満 末候 麦秋至る(ばくしゅういたる)

虫送り

これからの季節、各地の水田で、しっかりと根を張った稲がすくすくと成長しています。

秋の収穫まで農家の方々の心配は尽きませんが、農薬のない時代、とくに害虫の発生は恐ろしいものでした。

もちろん、農薬を使うことがいいとは思ってません。ですが、そのため、昔から6月になると行ってきたのが、「虫送り」なんです。

藁(わら)でつくった大きな人形を川へ流したり、燃やしたりすることで害虫除けを願う行事です。

西日本では、「実盛送り(さねもりおくり)」の名前でも受け継がれています。

・今日をたのしむ
【濁川(にごりがわ)の虫送り】

濁川(にごりがわ)の虫送り

秋田県鹿角郡小坂町(かつのぐんこさかまち)で行われる虫送り。

毎年6月上旬、藁人形の体内に集落の害虫や災を託し、囃(はや)しながら町を練り歩きます。

最後に人形を燃やし、害虫や疫病除けを祈願します。

たとえば、ミミズがいないと栄養価の高い野菜などの作物はできないし、蜜蜂がいなくなったら、世界中の作物は育てられなくなります。

シロアリがいなくなったら森は死滅するし、虫には目に見えないところでお世話になってるんですよね。

昔の人はそれをいろんな形で伝承してきたから、無闇に害虫とて人の手では殺せなかったそうです。

【実盛送り】

「実盛」とは平安末期の武将・斎藤実盛のこと。

稲株につまずき倒れたところを討ち取られたと伝わり、その恨みからイナゴなどの害虫となって稲を食い荒らすと信じられてきました。

そのため実盛送りでは、斎藤実盛の霊を弔う法要を行うところも。愛媛県西予(せいよ)市の「実盛送り(毎年6月開催)」が知られています。

【虫歯予防デー】

虫歯をなくそうと、1928(昭和3)年、6(む)月4(し)の語呂合わせで定められました。

今日から1週間は、歯や口の健康を保つことで健康増進を保つことで健康増進を図る「歯と口の健康習慣」。

歯ブラシを新調したり、いつもより丁寧にブラッシングしたりして、虫歯の予防に努めましょう。

ー旬の日ー
【虫の日】

今日は虫の日です。春は蝶が舞い、秋はコオロギの聲が響く‥‥
人間にとって虫は季節の変わり目を教えてくれる存在でもあります。
七十二候ではもうすぐ、カマキリが生ずるころ。

【緑の「借景」と、どの部屋からも緑が見える家に拘る[外廻り③]

75 庚7【3-155】

前回は【シリーズ2話目 たとえ2階リビングでも緑に拘りたい[外廻り②]

https://heiwadai.jp/nikairibinngu-3/

というタイトルの内容でお伝えしました。

今回は環境シリーズの新シリーズ(外廻り)の第3回目目【緑の「借景」と、どの部屋からも緑が見える家に拘る[外廻り③]】をお伝えしたいと思います。(前回のタイトルにリンクが張ってあります。記事に飛びますので、よかったら青字をタップしてみて下さい。

【緑の「借景」に拘(こだわ)る】

イラスト図は山の手らしい密集地に建てられた住宅です。お施主さんのために緑を愉しめる庭をつくりました。採光の良さを優先し、あえて2階をリビングにしています。

ただし、緑豊かな地域であるため、事前に状況を調べ周囲の緑を借景として取込んでいます。また、1階では浴室や寝室から庭の風景を愉しんでいます。このように、借景をできるだけ活用しながら、各階でそれぞれ異なる緑を愉しむことができる家になっています。

【周囲の緑を借景として取込んで愉しむ】

緑の借景

【2階平面図】

① 北側に窓は安定した明りを取り込むことは可能ですが、日射取得がないので小さくするのが普通ですが、借景のために敢えて大きくしてあります。北の窓は反射光が入り、他の方位に比べて1日中安定した明かりを取込めますので、意外と部屋を明るくしますので借景を愉しむには、かえって優れた開口といえます。

②周囲の緑を借景としています。

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【家のどこにいても緑が愉しめる家】

①中庭を囲むコートハウスではどの部屋からも中庭の緑が自然と目に入ります。

②きれいなインテリアをつくったとしても、外が見えないのは不健康極まりないと言えます。家の要所要所で外の緑がどこにいても見えるようにしたいものです。

【③】ヒメシャラ株立、
   灌木:霧島ツツジ

どの部屋からも緑が見える家

【1階平面図】

【どこにいても緑が見えることに拘(こだわ)る】

イラストⅡの家では地上の中庭に加えて、2階と3階にも屋上庭園を造ることで、どの部屋にいても緑が見えることに拘(こだわ)っています。玄関に入ると、まず中庭の緑が目に入り、リビングはもちろんキッチンや書斎に居るときも緑を身近に感じることが可能です。

家のなかから自然や外の風景が目に入ると、季節の移り変わりを肌で感じる機械が断然増え、時間の流れといった小さな気づきも生まれて、何とも言えない寛(くつろ)いだ気分になります。

どの部屋からも緑が見える家は、暮らしをより愉しく豊かなものにできるのでお奨めです。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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