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No.28 本来の匠の生き様とは?(2007.4.20)

こんにちは。「夜明けのMacky」こと阿部正昭です。

 

ここのところ雨が異常に多くて閉口しています。まるで梅雨時のような日々が続いていて、冬に戻ってしまったような寒さです。

初夏のように暑い日と冬のような寒い日の繰り返しで健常な人でも具合が悪くなりそうです。

ところが、うちの基礎工事とか鳶職を担当している小林土建の職人達は雨でも仕事を休みません。その雨の程度が霧雨や小雨ではなく、本降りでも作業します。もちろん、建物に悪影響を及ぼしかねないときは別です。

ほとんどが外仕事で「職人殺すには刃物はいらねえ、雨の三日も降ればいい」と言われる世界ですが、彼らは雨が三日降ったくらいではびくともしません。風邪をひいたなどとほとんど聞いたこともありません。

ですから、もちろんタミフルなど知りません。

先日タミフルの話をしていたときに、何のことだかわからないような顔をしていので、知っているか聞いてみると、「名前だけは良く聞きますが、またIT関連のことですか?」と真面目な顔で言ってました。

彼らを見ていると、人間の習慣というものは計り知れないものがあると感じます。

また怒られてしまうかもしれませんが、“気持ち”と“良い習慣”で病気を寄せ付けないことはできるような気がします。

彼らには、「この仕事をいつまでに納めなければ、他の職方を初め、会社やお客さんに迷惑をかけてしまう。だから、これしきの雨で休めないし、風邪などひいてるわけにはいかない。」と強い気持ちがあるのだと思います。

 

スケールの違う話ですが、先日テレビで同じような類を取り上げていました。

法隆寺や薬師寺の棟梁として活躍された故西岡恒一さん(人間国宝)の一番弟子で、西岡さんの意思を継いで伝統の匠の技を伝承していらっしゃる小川三夫棟梁の話です。

小川三夫棟梁は鵤(いかるが)工舎というところで、次の世代の棟梁教育をされています。まさに【匠の生き様】を教えているのですが、そこには妥協はありません。

いくら寝る時間を削って一生懸命頑張っても、弟子になれるとは限らないのです。

頭をフルに使って段取りを考えられなければならないし、特に先輩や同僚への気遣いができなければ話になりません。

15人の弟子達が棟梁のもとで、最高の仕事ができるような段取りができなければならないのです。一人だけ技術が飛び抜けて上手くても駄目なのです。

しかも、最低限のルールがあるだけで、ほとんど自分たちであるべき姿を考えながら運営しているのです。

ですから、鵤(いかるが)工舎では自分のことだけ考えているようでは務まりませんので、イジメはまったくないし、もちろん甘えもありません。

最初は小川三夫棟梁が何故このように大変な鵤(いかるが)工舎をやられているのかわかりませんでしたが、妥協を許さない厳しさの中にこの上ない愛情が感じられます。

匠の技の伝承とは、妥協のない自分の生き様を見せ、愛情を伝えることなのかもしれないと思いました。

それでは、健康な我が家をめざして…

 

       (2007年4月20日のメルマガより)

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