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No.32 自然素材を使っていれば大丈夫?(2007.6.28)

最近、自然素材だとか、無添加だとかいうような言葉が、やたら世の中に氾濫しているような気がします。
実際に私も使っているので、あまり批判めいたことは言えませんが…。

でも、私のことは棚に上げて言わせて頂きますが、自然素材を使っていれば健康にいいのでしょうか?
無添加住宅=健康住宅なのでしょうか?
そうではないと思います。

簡単な例をあげると、アスベストは誰もが知っているほど人の健康を害する有害物質です。現在わかっているだけでも60、000人以上の死亡者を出しています。

ところが、そんな恐ろしいアスベストも30年以上前には「夢の素材」と言われた自然素材なのです。

実際にはアスベスト以外の自然素材でも人の健康を害する物はたくさんあります。
例え、自然素材であっても、何十年、何百年も昔から使われているとか、何年も実際に使用してみてこれなら大丈夫だというものを、これからは厳選しなければならないのだと思います。

最近はやりの珪藻土のように、その物自体は吸放湿にすぐれていて優れた素材なものがあります。
ところが珪藻土だけでは塗り壁としては成り立ちません。

珪藻土同士を繋ぐ糊や接着剤のようなものが無ければなりません。この糊や接着剤が厄介な物なのです。それはほとんどの場合、石油製品が使用されているからです。

メーカーさん等は、石油製品を使用していると言っても建築基準法のF☆☆☆☆(エフ、フォースター)だから安心だと言うかもしれません。
しかし、F☆☆☆☆(エフ、フォースター)でも駄目なんです。カビは石油製品が大好物ですから。

カビが大いに繁殖するにはの四つの条件が必要です。

  1. 湿度60%以上
  2. Ph9以下の酸性
  3. 気温24℃以上

そして、4番目にカビの好む餌です。

珪藻土の中にはカビの好むエサが含まれています。
樹脂と呼ばれる石油製品を使わなければ、珪藻土は壁からボロボロと剥がれ落ちてしまいます。

なかには、石油製品ではなくデンプン糊を使用しているものもありますが、やはり接着力が弱いので支障はあります。

以前の京壁(和室の壁に塗られている砂状の塗り壁)はポロポロとこすると落ちてきた記憶はありませんか?昔の壁には樹脂の代わりにデンプン糊が使われていたので、カビは生えにくかったのですが、どうしても摩擦には弱かったのです。

珪藻土も今の京壁も樹脂が混入されていてカビの温床になっています。でも、カビが生えることは許されませんので、防カビ剤を入れて対応しています。

カビは化学物質と並んでアレルギーを引き起こす大きな原因の一つですが、この防カビ剤も大変健康を害するものです。
欧州ユーロでは今年6月に「REACH」という法律ができましたが、この法では完全に使用禁止の材料とされています。

自然素材や天然素材を使う目的は、そこに住む人の健康を守るためです。
健康とは明らかに病気のない状態ではありません。
目に見えない病気もあるのです。

自然素材を使って、健康にならないどころか、かえって病気になってしまっては元も子もありません。
自然とか無添加とかと表示があれば安心という安易な考えは健康にとって最も危険なことかもしれません。

それでは、健康な我が家をめざして…

 

      (2007年6月28日のメルマガより)

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