BLOG

ブログ

「キッチンを寸法で考える②」

キッチンを寸法で考える

みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
今回は、前回の「キッチンを寸法で考える」の続きです。
効率的な動作や作業を行ったうためにはある程度のサイズをおさえておかなければなりません。後半戦始まりです。

 「キッチンを寸法で考える」②

(3)食器収納

○トール収納、カウンター収納、吊戸棚組合せて利用します。
トール収納のメリットは収納力大です。反面、圧迫感は否めないのがデメリットとなります。
○カウンター収納は、収納力では劣りますが、窓を設置できて、家電や調理器具の仮置場所として使用することができます。大変便利で開放感に優れます。
奥行は440mm程度です。

(4)家電収納

○炊飯器や電気ポット用の専用収納です。
メリットは蒸気がこもり難く、引き出して使用するなど使い易さに工夫があります。幅は600mm以上が理想です。
○常時使用家電(電子レンジ、炊飯器、電気ポット、トースター)を全部、並べる場合幅1.5m以上必要となります。
上部に吊り戸棚を設ける場合は600mm空ける(炊飯器使用のため)必要があります。
○その他、ホットプレート等大型調理家電はカウンター収納へ、小型で使用頻度低いものは、吊り戸棚等に収納場所を確保します。

(5)食品収納

○食品庫(パントリー)は、(保存食品、調味料、お菓子、飲料)を保存する場所として大変便利です。
利点としては、調味料や缶詰の収納に便利な薄型(250mm以上)は在庫管理が容易です。奥行1m超…は、奥の物が取り出しにくいので、その場合は、ウォークインタイプで対応を計画しましょう。

(6)床下収納

○シンク前の設置はできるだけ避けます→頻繁に乗らなければならないところでは、蓋ががたつくなど不具合が生じます。設置しないほうが賢い選択だと思います。
利点としては、収納力が大です。欠点は出し入れがし難く、特に高齢者には使用困難です。使用されなくなる収納の代表でもあります。大きさ600mm角深さ400mm程度。

【3】高齢者、幼児安全対策を計画する

コンロ火災や、水・油・段差などが原因の転倒、幼児や高齢者の刃物での怪我等、キッチン内では多くの家庭内事故が発生しています。家族が安全かつ快適にキッチンを使用するための工夫や仕様を考えてみましょう。

(1)段差、機能面を考慮

○土間付勝手口[0.75×0.5m]設置→段差危険防止のため 調理動線をはずした位置にします。
勝手口意匠は見栄えしない場合が多いので、リビングから見えにくい場所に配置します。
食品庫はできれば設置したほうが便利です。ただし、キッチンの奥に設置する場合、間口は4.5m以上必要となります。
○IHヒーターはガスコンロに比べて、炎が出ないことから衣類への類焼の恐れがありません。住宅火災防止の観点からは有効な設備だと言われています。
とはいえ、その油断からか、IHヒーターの火災事故が思ったより減らないことも事実。基本的には、火から長い時間離れることは極力避けましょう。

(2)「幼児進入防止柵」500mmほど必要です。

幼児の侵入防止対策として、高さ500mm程度の侵入防止柵が有効です。ただし、プランによっては設置が困難であり、高齢者にはかえって危険箇所となる場合があるので、計画には注意が必要となります。

【4】コンセント、照明

(1)コンセント

○調理用、冷蔵庫用、家電用、ダイニング用及び予備用として、アース付や専用回路など用途に応じた種類のコンセントを、合計8口以上設置しましょう。
食洗機やIH用を使用しない場合でも、改修用として予備コンセントも準備しましょう。
○コンセントに埃が積もると火災につながる可能性があります。カウンター収納の上の家電用コンセントはFL+950mm、冷蔵庫用コンセントはFL+1900mmをそれぞれ目安に、目視できる位置に設置します。

(2)照明設備

○キッチンには全体用、流し元及び調理台用、レンジフード用の照明が必要となります。調理台、流し台推奨照度は300lx程度です。
○独立キッチンや吊戸棚付など天井が他空間と分かれる場合、キッチン単独で計画が必要となります。その場合はキッチン形状に合わせて縦長器具や、ライティングレール仕様スポットライトなど隅々まで光が届くような設計が必要です。吊戸扉の開閉の際、照明器具との干渉に注意しましょう。完成したら扉が器具にあたってしまい完全に開けないということがよくあります。
○オープンキッチンの場合は、連続する天井面全体の天井伏図で、器具デザイン、器具配置、光色等の検討が必要となります。

(3)その他

○レンジフードの高さは、ガスコンロから800~1000mmの範囲で頭上が気にならない高さに設置します。
また、効率的な排気のために、キッチン、ダイニングの目立ちにくく、風が気にならない位置に150φの吸気口を設置しましよう。
○インターホンは、画面中央をFL+1450mm(≒目線)に設置し、給湯器リモコンやスイッチ等が隣接する場合、高さや位置をを調整し美しいレイアウトを考えましょう。

(4)火災等警報装置

○火気使用室では熱感知(差動式以外)または煙感知警報装置を設置しなければなりません。
○天井設置の場合は、天井面中央付近(煙式は壁から600mm離す)
 壁設置の場合は、天井面の下150~500mmの範囲
 換気扇やエアコンからの距離は1500mm、設置基準の詳細は市町村条例で決めれれていますので、所轄の消防署等で確認が必要です。

【5】キッチンは暑くて寒いもの

① キッチンを閉鎖的にしない

キッチンは閉鎖的であればあるほど、エアコンの気流が届きにくく、調理や冷蔵庫等の大型家電の排熱の影響を受けて暑くなります。
夏には熱中症の症状も出るなど、過酷な空間でもあります。窓があれば風も通りますが、ない場合は、サーキュレーターを用いて部屋の空気を循環させるなど工夫が必要となります。
調理中に換気扇を使用する場合、換気扇から遠い窓を開けると空気の流れができて効果的ですが、冷房時は、冷えた空気まで一緒に排出されるデメリットもあります。換気扇の近くの窓から外気を取り入れると、冷気の排出量が抑えられて効果的な換気が可能です。キッチンには必ず1ヶ所以上の窓(勝手口)を設けましょう。

また、キッチンの寒さ対策も重要です。冬の朝のキッチンは特に足下から冷え込みます。作業動線上に暖房器具を置くのは火災の恐れもあり危険です。そこで床暖房設備は有効です。遠赤外線で健康寿命も伸びますので、大変お薦めです。

② キッチンの環境を改善するプランニングの工夫

例えば、対面キッチンプランでは、コンロを外壁側に配置するのが一般的。ところが、間仕切り側にすることで外壁側に大きな開口部が設置可能となります。掃出し窓は一般的な勝手口ドアに比較してガラス面が3倍。明るく開放的な空間の確保可能となります。
また、洗面室など隣接した部屋の扉を引戸にすることで、開け放しでも邪魔にならず、通風効率も向上します。
寸法を意識して考えることで、もっともっと使いやすいキッチンを造ることは可能だと思います。寸法で考えたキッチンを造ってみませんか?

今回は、この辺で失礼させて頂きます。
 皆様のご健康を心から祈っています。

それでは・・・また・・・
来週には、お会いしましょう。

ページトップへ
資料請求 お問合わせ