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アメリカカンザイシロアリ 被害兆候を示す「物」を見逃さない!Ⅱ

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アメリカカンザイシロアリ 被害兆候を示す「物」を見逃さない!Ⅱ

今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

「満月の夜に誕生の若駒(わかこま)」 

今日は、二十四節気の「穀雨」です。そして、その次候は、七十二節気の「霜止んで苗出ず(しもやんでなえいず)」です。

義理の弟が、JRAの獣医をやっているのですが、満月の夜には馬の出産が多いそうです。
その春に生まれた馬のことを、若駒、あるいは春駒といいます。子馬は、およそ三百三十日の間、母馬の胎内で育ち、それから生まれます。
人の子の出産を十月十日(とつきとうか)といいますが実際は三百日足らずで生まれるので、子馬のほうが長くお母さんのおなかの中にいます。
ところで、満月の夜には、馬の出産が多いという話を聞きます。満月が海に大潮を引き起こすように、動物にも影響があるのかもしれません。

■複数種の被害に注意!

アメリカカンザイシロアリの被害を受けた物件のうち、二割近くがヤマトシロアリの被害も受けていました。
シロアリの種別により、駆除方法は大きく異なります。種に応じ適切な対応をしなければ、加害範囲を拡大させかねません。確実に種別を特定し、最適な駆除方法を検討した上で、適切な対応を取る必要があります。
なお、アメリカカンザイシロアリは、従来とは異なる被害形態ゆえに、対応が難しく、アメリカカンザイシロアリの駆除対応を行なっていないシロアリ防除業者もいるため注意が必要です。

被害を見逃さないためのポイント

このようなアメリカカンザイシロアリの被害に早期対応するには、次の三点を踏まえて被害の兆候を見逃さないことが重要です。

①気づくきっかけを知る

被害兆候を発見するきっかけで多いのが、次の三つです。

・フン
・被害材の木屑
・ハネアリ [図]

シロアリのふん

だだし、フンや木屑は見た目がキクイムシと勘違いしやすく初動を誤る恐れもあります。「何か落ちてる」と思った際には、アメリカカンザイシロアリを疑う必要があります。

②一年中群飛する

アメリカカンザイシロアリのハネアリは、年中群飛します。被害物件の七割ほどは、ヤマトシロアリ・イエシロアリの群飛時期である4〜6月以降に兆候が発見されていました。アメリカカンザイシロアリの場合は、「この時期にはハネアリは出ない」ということはありません。

③最新情報を仕入れておく

アメリカカンザイシロアリについては、被害状況の実態が把握できておらず、駆除方法も研究開発が進められている途中です。その中でも、最適な対応を取るためには、アメリカカンザイシロアリかもしれない、と思ったらすぐ専門業者へ相談することが必須です。

まとめ

被害の状態から、「アメリカカンザイシロアリは怖い」と思われがちです。しかし、被害件数で言えば、ヤマトシロアリ、イエシロアリの方が圧倒的に多いのが現状です。
また、イエシロアリほど、加害速度も早くなく、早期に適切な対処を施すことで被害拡大を防げます。

また、イエシロアリもかつては未知の外来種だったように、時代と共にシロアリの生態系は日々変化しています。建築工法、シロアリ対策も変化しています。つまり、シロアリ対策は、タイムリーに最新の情報を入手したうえで、その時代に最適な対策を行うことが、必要です。

シロアリのふん、食害痕  

 

ただ、シロアリのことまで最新情報を網羅するのは大変です。だからこそ、いつでも専門業者に相談できるようにしておくことが大切です。

ハネアリを見つけた場合、間違っても、シロアリ駆除のスプレーなどをむやみに巻くことは絶対にやめてください。
その薬剤を散布された、シロアリは死ぬ前に必ず仲間のシロアリに危険信号を送ります。すると、全シロアリに伝わって一時身を潜めてしまいます。そうなると、専門の調査・駆除業者が行ってもなかなか駆除することが困難になってしまいます。

必ずアメリカカンザイシロアリの専門業者と提携をしている工務店などに連絡されることをお薦めします。

練馬区平和台 大東建設 阿部正昭

                                   

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