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アメリカカンザイシロアリ 被害兆候を示す「物」を見逃さない!Ⅰ

アメリカカンザイシロアリ 被害兆候を示す「物」を見逃さない!Ⅰ

今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

「雪晒(ゆきざらし)」 春分 次候 桜始めて開く

今日は、二十四節気の「春分」です。そして、その次候は、七十二節気の「桜始めて開く(さくらはじめてひらく)」です。

北国では、織物や竹細工、藁細工などを雪の上に広げ、日の光に晒します。
たとえば、新潟の麻の織物、小千谷縮(おぢやちぢみ)や越後上布(えちごじょうふ)にとっては、雪晒(ゆきざらし)がかかせません。

真っ白な雪の上に、ふわっと反物を広げるとき、それは麻の天然の植物なのでしょうか、職人が丹精込めて織り上げた工芸品なのでしょうか。長い間着ているうちに、汗や汚れがついてしまったものを再び雪に晒してきれいにすることを、越後上布の里帰り、というそうです。

今の人たちは、(自分も含めて)まどろっこしいと思うでしょうね。洗剤を使って洗濯機で洗えば簡単じゃないかって…でも洗剤は石油からつくられた石油製剤です。環境を破壊するし、少なからず、人や動物の健康を害します。
いいものは、水洗いできないので、ドライクリーニングに出します。ところが、それも石油製剤です。もっと環境を破壊します。

むかしの知恵は、真っ白な雪とお日さまの力が汚れを落とし、殺菌までしてくれることを今のオレたちに教えてくれます。

もちろん、北国ではないので、真っ白な雪は滅多に降らないので使えませんけどね(笑)

4月から5月にかけて、もうすぐ「ハネアリ」群飛の季節です。雨上がりの、よく晴れて気温が急上昇した日は特に注意が必要です。シロアリ駆除に殺虫剤は禁物です。
理由は最後のまとめでお伝えします。

アメリカカンザイシロアリ被害兆候を示す「物」を見逃さない

カンザイシロアリは、今までの「シロアリの常識」を捨てる

2009年にテレビ番組で取り上げられて以降、広く知られるようになった「アメリカカンザイシロアリ」。弊社でも2002年以降お問い合わせが増え、点検や施工の依頼件数は増加しています。

アメリカカンザイシロアリは、水や土が無くても繁殖できるため、従来の「シロアリの常識」は通用しません。被害は発見しにくく、それゆえに発見した頃には被害が既に拡大している傾向にあります。

港湾がない地域でも発生する「アメリカカンザイシロアリ」

外来種ということで、港湾のある地域が危なく、その他の地域は関係ないと思われがちですが、輸入雑貨・家具に付着していたことが原因で被害が発生するなど、いつどこで被害が生じてもおかしくありません。

被害兆候を見逃さず、早期対応すれば、被害最小限で…

また、家全体を加害する、近隣宅に被害が拡大する、といった被害規模が大きいイメージゆえに、「他のシロアリよりも怖い」と思われがちです。しかし、加害スピードは比較的緩慢なため、兆候を見逃さず、早期対応すれば被害を最小限に抑えられます。そのためには、これまでのシロアリの情報に基づく、先入観や思い込みによる対応の遅れは禁物です。
これまでに、弊社協力のシロアリ専門業者が対応してきた被害物件の情報も踏まえつつ、被害兆候をつかむための情報をお届けします。

 

空気中の水分だけで生息する「カンザイシロアリ」

アメリカカンザイシロアリの基本生態は 図の通りです。

日本に広く分布し、水分を必要とする「地下シロアリ」に対し、空気中の水分で生息できるのが、「カンザイシロアリ」です。
そのため、従来の「シロアリのイメージ」に縛られると、被害発見が遅れる原因となりかねません。
被害の状況をより実感頂くため、弊社に対応のご依頼を頂いた物件の状況から、アメリカカンザイシロアリの被害特性についてご紹介します。

アメリカカンザイシロアリ実際の被害傾向は?

上層階での被害が圧倒的多数 床下・水回り被害ナシも

被害が発生した物件のうち、75%で小屋浦や二階以上の居室被害が発生していました。一方、床下や水回りの被害は一割程度です。
アメリカカンザイシロアリの場合、日本で一般的なシロアリとは加害場所が大きく異なります。従来の「シロアリ=床下・水回り」という「シロアリの常識」のイメージが強いと、被害の兆候を見逃すことになりかねません。

また、二階以上・小屋裏被害はあるが、一階や床下の被害はない物件が54%、と過半数あり、

・ハネアリの飛来

・建材/家具等と共に移動

が侵入経路となる被害が多いと言えます。実際の被害事例は、下の写真の通りです。

■築年数・構造問わず被害 [図]

 

群れをなして飛んでくる[群飛]による繁殖のほか、建材と共に移動して被害を拡大することもあり、構造を問わず被害は確認されています。築年数に関しても、築2年から50年まで偏りなく被害が確認されています。ヤマトシロアリやイエシロアリ同様、構造や年数によって被害が発生しない、ということはありません。

長くなってしまいましたので、続きは、次回アメリカカンザイシロアリ 被害兆候を示す「物」を見逃さない!Ⅱでお伝えさせていただきます。

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