BLOG

ブログ

2024年「住まい&暮らしのトレンド」

LINEで送る
Pocket

2023年トレンド注目は 「ゲーム部屋」 「省エネ&断熱」 「介護とインテリアの両立」

住まいと暮らしに関する日本最大級のネットサイトを運営するルームクリップ㈱(東京都渋谷区)では、自社サイトに投稿された600万件の書き込み(実例写真、いいね、コメント、検索キーワードなど)の膨大なデータを分析し、2023年の総評と2024年の住まい暮らしのトレンド予測を発表しました。

2023年のトレンド総評

生活の不安

●生活の不安から求めだした「持続可能」な暮らし

物価や光熱費の高騰からくる生活不安から、節約や省エネといった住まいと暮らしの見直しが始まりました。

以前から「ロハス」「スローライフ」「丁寧な暮らし」というコンセプトを持っていた人々もいましたが、2023年のこれら一連の動きは、豊かなライフスタイルに向けた活動としてではなく、生活を防衛するための活動となりました。

生活に直結した、持続可能な暮らしへのシフトを求める意識が強まりました。

 

●汎用から専用へ~細分化・深化する生活者のニーズ

万人のニーズに合わせた汎用的な収納方法ではうまくいかない「専用収納テク」が注目され、製品では、「スポット家電」、「パーソナル家電」など特定のシチュエーションや、特定の世帯に特化した家電に人気が集まりました。

汎用から専用へ住 まいでは、癒しやくつろぎに特化した「ヌック(こじんまりとして居心地の良い小部屋)」、洗濯に特化した「ランドリールーム」、ゲームに特化したゲーミング部屋」、メイクと美容に特化した「パウダーコーナー」など、特定の機能や過ごし方に特化したコーナーや部屋への注目が高まっています。

価値観や世帯構造の多様化に応じて住まいと暮らしのニーズが細分化され、それに合わせた豊かな住まいと暮らしの追求がますます進んでいます。

●シニア層のSNS(LINEやX₌旧Twitterなど)上での関心が増加し、新たなニーズが浮上

シニア層のSNS「親の介護」「老後の備え」さらには「孫」の話題がSNSでもあがるようになっています。

内閣府によると65歳以上の世帯は全世帯の49.4%を占めており、SNS利用率が低かったシニア層でも最近は積極的にSNSを活用しています。

健康寿命と平均寿命が増える中、SNSを利用する50代以降の世代の話題が増えていく傾向が明らかです。

これにより、まだ顕在化していない新たなニーズが浮かび上がる可能性があります。

● 2023キーワードランキング

1位:色のある暮らし

色のある暮らし

シンプルでナチュラルなスタイルが人気だったここ数年の部屋のインテリアトレンドですが、にわかに色を取り入れた部屋の投稿が目立つようになっています。

部屋全体が色で満たされたような投稿もあり、カラフル、ポップ、レトロ、といったスタイルのタグも増加傾向に入っています。

“脱コロナ”の2023年を象徴するような、明るく彩り豊かなお部屋が投稿されました。

省エネ・断熱

2位:省エネ・断熱

省エネ・断熱への関心の高まりは、電気代の高騰が引き金になりました。

2022年の冬、節電に関連する検索は前年比15倍、断熱に関連する検索は前年比約2.6倍に増加し、2023年の10月時点でも前年を上回る勢いで増加しています。

電気代の高い冷暖房器具の利用抑制や代替とともに、冷暖房効率を上げる試みが積極的に行われました。

さらに追い風になったのが、経済産業省・環境省の先進的窓リノベ事業です。

補助金を使った高断熱の窓リフォームが急速に進み、省エネ・断熱の優先度が急上昇した1年でした。

ゲーミング部屋

3位:ゲーミング部屋

コロナ禍のおうち時間の増加やeスポーツの盛り上がりとともに、ゲーミングチェアやゲーミングデスク、ゲーム関連製品が住まいの中へと取り入れられ、様々な形式のゲーミング部屋が構築されてきました。

ゲームのための空間として一人用のゲーム部屋にサイケデリックなライティングを施す独特のスタイルです。

2023年現在ではゲーミング部屋の形式は多様化しており、趣味部屋や仕事部屋、リビング、ヌックなどと融合し、独自の発展を遂げています。

専用収納テク

4 位:専用収納テク

「特定のもの」だけにフォーカスした専用の収納ノウハウに注目が集まっています。リビングのリモコン、洗面所のドライヤー、玄関の消臭剤、子供部屋のレゴやトミカなど、住まいのあらゆる場所で専用収納ノウハウが構築されています。

メーカーからも専用収納を意図した製品が続々と発売されており、トレンドを後押ししています。

ペットテック

5位:ペットテック

”脱コロナ”でお出かけや旅行が急増した2023年、猫や犬をはじめとしたペットと暮らす人々の間で注目されたのが「ペットテック」関連の製品です。

外出してもペットの世話ができる環境づくりが目指され、「自動給餌器」「自動給水機」「自動トイレ」「見守りカメラ」「空調管理」を中心に、様々な製品が住まいに迎えられました。

 

スロップシンク

6 位:スロップシンク

2023年も引き続き家事の時短効率化は、最も関心の高いテーマの一つです。その中で注目を高めたのが汚れ物専用シンク「スロップシンク」です。

子 供とペット関連の汚れもの、花や植物の水やりなどを洗面と分けて行いたいという人を中心に採用されています。ランドリールームへの導入も進んでおり、今後ますますの注目が予想されます。

パウダーコーナー

7位:パウダーコーナー

”脱マスク”でコスメ関連商品への消費が上向いた2023年、住まいの中ではパウダーコーナーへの関心が急上昇しました。

話題は、増えるコスメに対応するコスメ関連の収納ノウハウだけにとどまらず、スチーマーや美顔器など近年多様化している美容家電、美容関連グッズの置き方、収納の話題についても連動し盛り上がっています。

8 位:スポット家電

限られたシーンにおいてのみ特化して利用する「スポット家電」に注目が集まりました。

机の上で消しゴムのカスを掃除する「卓上クリーナー」、首にかけて利用する「ネッククーラー」、布団だけを乾燥する「布団乾燥機」など、用途を限定した様々な家電が、より心地よい暮らしにこだわる生活者の個別のシーンに取り入れらました。

孫のいる暮らし

9 位:孫のいる暮らし

「孫」と豊かに暮らすためのノウハウや商品に注目が集まっています。お孫さんのためのイベント装飾やDIYノウハウ、帰省した時のための遊ぶスペース、ゲストルームがリフォームで実現される例などが投稿されています。

S NSを利用する世代も徐々に歳を重ね、新しいライフステージの話題が盛り上がるようになっています。

室内窓

10位:室内窓

2023年も安心で幸福感に満たされた暮らしへの関心は高く、家族世帯でも一人でゆったりと過ごす時間を確保したいと考える人が増えています。

そこで、一人でいる時も家族と緩やかにつながっていられる空間を実現できる「室内窓」に注目が集まっています。2019年以降に大手メーカーから室内窓製品のリリースが相次ぎ、普及を後押ししています。

●2023年の注目を集めた商品

・洗濯用流し SK507(TOTO)

リファインバブルSランドリールームや玄関手洗いなど、近年水回りの間取りに変化が見られる中で、ランドリールームにおける作業用の流しとして注目を集めるのが「スロップシンク」です。

・リファファインバブル S(ReFa)

外出需要の揺り戻しが見えた2023年は、美容に再度スポットを照らし、関連アイテムの導入を後押ししました。

特にコロナ禍前後からブームである高級シャワーヘッドは、ユーザー同士で使用感が盛んに語られています。

・カセットコンロミニ(BRUNO)

最近の電気料金の高騰により、電気以外のエネルギーを使うアイテムへの関心も高まっています。2022年にリリースされた本製品はそのコンパクトさも好評で、ベランダなど住まいのあらゆる場所での投稿が見られました。

・極 冷凍ごはん容器(マーナ)

炭八(出雲屋炭八)ご飯の冷凍習慣は、食事の準備に時間が割けない共働き家庭の増加で定着。ラップで包む冷凍方法が定番ですが、近年はエコ観点などから専用収納容器を採用する人が増加。小盛り大盛りなどサイズ展開で人気です。

・炭八(出雲屋炭八)

節電が話題となる中、湿気対策でも電気を使わないアイデアが好評です。中でも置くだけで調湿力がある木炭の本製品は、クローゼットなどの収納から寝室や玄関まで住まいの多様な場所で迎えられました。

・フロントオープンタイプ食器洗い乾燥機 ステンレスドア(リンナイ)

フ ロントオープンタイプかつステンレスドアというスタイリッシュなモデルが昨年登場。どんなキッチンにも馴染むので、キッチンの色に対して食洗機のドアパネルがマッチしないというお悩みを解決する商品です。

ウォールフィットネステレビ

・ウォールフィットテレビ(パナソニック)

壁掛けは人気なものの石膏ボード壁が主な日本の住まいで敷居の高い状況です。そんな日本のシーンに向き合ってテレビを再デザインし、壁掛け方法やアンテナ線問題を解決。そのシンプルな佇まいも人気を得ています。

・アデリアレトロ(ADERIA)

昭和の食卓を彩ってきたレトロなグラスウェア。カラフルかつノスタルジックなグラフィックは人によってそれぞれ懐かしさや新鮮な気持ちで迎えられ、色のある暮らしで存在感を放っています。

Philips ℍue

・Phillips Hue シリーズ(Phillips Hue)

1日の中で照明を変化させるニーズが高まり、普及が一層進んだスマート照明。カラフルなインテリアの演出やエンタメを楽しむための雰囲気作りなど、多様なシーンで活用されました。

・プラスアクア(うちのこエレクトリック)

コロナでペットを迎えた家庭が増加し、外出の際にお世話をサポートするアイテムの導入が進みました。自動給水器は猫犬の飼育家庭では定番ですが、水質への配慮・メンテナンス性に優れたタイプが人気です。

2024年のトレンド予測

●節電、断熱の先にZEH

zeh
電気代の高騰がきっかけとなり、省エネ家電や高断熱建材を取り入れる動きが進みました。その延長線上で、発電設備、蓄電設備への関心も高まり、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の話題も目にするようになってきました。

さらに、熱容量を増やし、快適生活を実現するすアクアレイヤーの出番です!

生活防衛の意識から生まれたこの流れは、サステナブルな住まいと暮らしへの関心へ広がっていきます。

 

●脱コロナで宅飲みから進化~ホームパーティ

脱コロナで、宅飲みがご近所さんや友人を招いてのホームパーティーへと進化を遂げる兆しが生まれています。

ゲストルームを整える動きも並行して生まれており、外部から人を招く住まいのおもてなし系トレンドは、今後注目の動きとなりそうです。

SNSシニア層の話題

●SNSにもシニア層の話題が介護とインテリアの両立

SNS誕生から20年が経ち、これまであまりSNSで話題に上がっていなかった親の介護や自身の老後に関連する話題が上がるようになっています。

そこで注目を集めているのが「介護とインテリアの両立」というテーマです。

オーダーメイドや介護用品でない製品を活用するなどして、暮らしに馴染んだ介護の実現が目指されています。

●最新トレンドは「平屋回帰」~見直される5つのメリットとは?

70㎡前後のコンパクトな平屋が需要を伸ばしています。

ポイント1 地震に強い平屋の需要が急増

シンプルで安定した構造の平屋の耐震性に着目する人が増えています。再建築や新築の際、需要が増加しています。

ポイント2 施工コストが低い

手元に老後資金を残したいシニア世帯や、住宅ローンの借入額に不安を感じていたシングル世帯、ひとり親世帯など、さまざまな人に手が届きやすい価格で建築が可能です。

ポイント3 ランニングコストが安く、高性能な家に住める

冷暖房効率が高く、家中の温度を一定にしやすいのが特徴。ヒートショック対策にもなります。

アウトドア風デザイン

ポイント4 アウトドア風などデザインのバリエーションも豊富に

多彩なデザインを追求できます。敷地内に建てる離れ感覚のタイニーハウスも人気。

 

ポイント5 ミニマリスト、終活など、ものを持たない暮らしが実現

ライフスタイルに合わせてモノを減らし、快適に心地よく暮らす家づくりを提案しましょう。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

HOME

リフォーム会社 大東建設ページトップへ
練馬区のリフォーム会社 大東建設へのお問合わせ