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【トイレ設計の知っておきたい基本[トイレ④]】 

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

冬至 次候 糜角解つる(しかつのおつる)

おせち支度

うちの実家は最近まで、毎年本格的におせち料理をつくっていました。「今日は数の子と黒豆!」「明日は伊達巻きを焼いて、お煮しめの野菜を切って…」といった祖母の陣頭指揮のもと、みんなでワイワイと台所に立ちます。

私はというと、大掃除の役回りなのですが、おせちをつくるのを傍目で見ていると、改めて気づくのが、どれも手間暇のかかるものばかりということ。

歳神さまにお供えし、家族一緒に食べる一年で最初の食事を、先人がどれだけ大切に考えてきたかがわかります。

ライフスタイルや食の好みが変化しても、おせちのおめでたさは変わりません。それぞれのいわれや縁起を、大切に受け継いでいきたいものです。

今日をたのしむ
【おせち】

季節の節目に神さまへ供える「節供(せちく)」が「お節(せち)」となり、やがてお正月の節供のみを指すようになりました。おめでたさを重ねる願いを込め、重箱に詰めます。

・数の子…ニシンの卵。数の多さに子孫繁栄を願います。
・黒豆…健康を意味する「まめ」との語呂合わせ。無病息災を祈願。
・田づくり…田畑の肥料でもあったイワシの稚魚に豊作を祈願。
・紅白かまぼこ…紅はおめでたさを、白は清浄さを意味します。
・栗きんとん…「きんとん(金団)」は黄金の布団のこと。商売繁盛を願います。
・紅白なます…紅白の水引を模しています。
・昆布巻き…「よろこぶ」の語呂合わせ。
・伊達巻き…巻き物に似た形は、知識や文化を象徴しています。

【福の日】

お正月行事本来の意味やいわれを知って福を招く一日。日付はお正月前の29日を「ふく」と読む語呂合わせから。

【トイレ設計の知っておきたい基本[トイレ④]】 

前回はトイレを化粧室にリノベする方法[トイレ③]というお話をさせて頂きました。今回は引き続き トイレ設計の知っておきたい基本[トイレ④]についてお話したいと思います。

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【トイレの位置と】

奈良時代、トイレは「厠(かわや)」などと呼ばれていました。誰でも耳にしたぐらいはあると思います。『古事記』には、建物や施設の下につくられた水を流す溝「川屋」が変わって「厠」になったと記(しる)されているようです。

母屋の外側に設けられていたことから「側屋(かわや)」とする説もあるようです。

中世ヨーロッパでも城内にトイレはなく、城外に汚物を投げ捨てていたという少し乱暴な話もありようです。このように昔は日本でもヨーロッパでもトイレは屋外にあるのが一般的でした。

厠は、「はばかり」「ご不浄(ふじょう)」など隠語表現でしたが、やがて「お手洗い」と柔らかな表現で呼ばれるようになりました。戦後は英語のトイレット(便器)を略した「トイレ」が一般的な名称となり、同時に、家から離れた場所から家の中に確保されるようになりました。

前回のトイレを化粧室にリノベするといったように、今では設計によっては、日当たりの良い場所にゆったりとしたスペースとして設けられることも多く見られるようになりました。

もしかしたら、家の中でもっとも落ち着く場所になりつつあるのかもしれません。

 

 

【トイレの位置と換気】

では、皆さまの家のトイレはどこにあるでしょうか?玄関の横、階段の下、キッチンの横、若(も)しくは離れにあるかもしれません。

本来トイレはどこにあるべきなのでしょうか?新築でもリフォームでも計画や設計の際、トイレの配置で気を付けなければならない点がいくつかあります。ひとつは、食事の場から見える位置には間違っても設けないこと。食事をしている際にトイレの音が聞こえるのは、やはりどうかと思います。

それに、食事をしている人も、トイレに行く人も気まずくなる気がします。(たとえ家族であったとしても…)

例え、今のトイレがいくら清潔になったといっても、食事の場からは離して配置するのは最低限気を配る必要があるのではないでしょうか。

また、リビングに接した場所も、お奨めできません。来客があるときにトイレの音が聞こえてくるのは、自分も客側も気まずいに違いありません。どうしても設けなければならない場合は壁内に遮音シートや断熱材を十分に施して、なるべく音が気にならないくらいには工夫が必要だと思います。

窓はなるべく設置したほうがいいと思います。マンションなどは窓のないトイレが普通かもしれませんが、やはり自然光の明るさがあるトイレ、臭いの籠(こも)りにくいトイレは魅力的だと思います。最近では、常時喚起(24時間換気)できる「24時間換気」システムの設置が法律で義務化されているため、換気扇がトイレに設置されること多く(2023年の現在では新築や建て替え住宅では標準装備になっています)、常時換気が可能になっています。(こちの24時間換気も当たり前となってきています)

 

[新築及びリフォームの例]

「トイレのドアや開けた際の中が見えてしまう」ことが気になっていたお客さまの要望で、リフォームの際、下図のようにダイニング側のドアの位置を変えて見えないように移動しました。

トイレの基本キッチンやダイニングからトイレのドアの開け閉めが見えてしまいます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイニング側のドアの位置を変えて、トイレのドアを見えないようにした例。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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