BLOG

ブログ

【上りたくなる階段とその薄中壁に拘(こだわ)る[細部をとことん極める③]

LINEで送る
Pocket

今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

寒露 末候 蟋蟀(きりぎりす)戸に在り

秋の音楽会と高鳴き 蟋蟀(コオロギ)と百舌鳥(モズ)

初秋には夕暮れどきの開演だったキリギリスやコオロギの音楽会が、日中から聞こえるようになってきました。

変温動物である虫たちは、秋が深まり夜間の気温が低くなると昼間にも鳴くようになるからです。

コオロギやスズムシは、気温が15℃以下になると鳴かなくなるとも言われています。

虫の声とともに時折聞こえてくるのは、百舌(モズ)の高鳴き。甲高い「キー、キチキチキチキチ」というさえずりです。

繁殖期となる初春まで単独で過ごすモズが、自分の縄張りを主張するために発すると考えられています。

人間が人恋しくなる秋冬をなぜか、たった1羽で過ごすとは、たくましい限りです。

・今日をたのしむ
【 蟋蟀(きりぎりす)戸に在り】

寒露の末候に登場する「 蟋蟀(きりぎりす)」は一説にはコオロギともいわれています。

「戸に在り」は「家の戸口の近くで鳴いている」といった意味合いです。

「 蟋蟀」は少しずつ近づきつつある冬を象徴しているともいわれています。

【バーゲンの日】

1895(明治28)年の今日、東京の大丸呉服店が日本初となるバーゲンセール(大売出し)を開いたことに由来。

ただし、大売り出しの期限を江戸時代の呉服店や大正時代のデパートとする説もあります。

【イクメンの日】

10(トウサン=父さん)と19(イクジ=育児)の語呂合わせ。男性の育児休暇を推進するとともに、父親が育児をたのしみ、がんばる日とされています。

・季節をたのしむ
【シホウチク】

秋の筍(たけのこ)として人気が高いシホウチクは高知県が特産地。

心地よい歯応えとほのかな苦味が特徴で、煮物や炒め物にしていただきます。

【上りたくなる階段とその薄中壁に拘(こだわ)る[細部をとことん極める③]】

前回は【ルーフバルコニーと室内幅木に拘る[材料、設備の追求19]

https://heiwadai.jp/ru-fubarukoni/というタイトルの内容でお伝えしました。

今回は、上りたくなる階段とその薄中壁に拘(こだわ)る[細部をとことん極める③]

をお伝えしたいと思います。(前回のタイトルにリンクが張ってあります。記事に飛びますので、よかったら青字をタップしてみて下さい。

【2階へとスムーズに導かれる階段】

上りたくなる階段

 

 

①ハイサイドライトの外部建具から光を取り込むと階段室が驚くほど明るくなります(もちろん、外が明るくなければ無理ですが…)また、トップライトの採用も有効ですが、雨漏りの危険率と灼熱地獄、放射冷却のリスクを考えるとハイサイドライトがもっとも有効だと思います。

②段板には天然素材やカーペットを敷いてノンスリップゴムを取付て滑(すべ)り難(にく)くすることをお奨めします。また、木製階段板の場合は専用の滑り止め材を塗布することをお奨めします。

③[185(蹴上げ)×2+230(踏み面)=600←上りやすい階段!]

 

 

 

 

 

【上りたくなる階段に拘(こだわ)ってみる】

2階をリビングなどで利用される場合は特に、何気なく上階へと導くような階段が欲しいものです。その方法として、天窓やハイサイドライトなどを配して階段室を明るくすることをお奨めします。

また、階段の蹴上(けあ)げ(A)と踏み面(B)は、A×2+B=600~650mm程度になるようにすると上りやすい階段となります。階段素材は滑らかで、あまり硬すぎないもの、サイザル麻ロール材や、ココナッツロール材などのカーペット系を選択されることをお奨めします。

さらに、木質系階段材を使う場合は樹脂系の滑り止め塗料を塗布されることをお奨めします。

【階段の中壁を薄くすることに拘(こだわ)ってみる】

基本的に住宅は、910mmの尺寸モデュールで計画するのが一般的ですが、階段の幅はできればそれよりも広くしたいものです。とはいえ、全体の面積は、なかなか思うように広げることはできません。

そこで考えられる方法としては、壁を薄くしてその分、少しでも幅を確保します。両サイドは真壁(しんかべ)にすることで、大壁(おおかべ)よりも15mm~30mmは有効幅を稼げます。

中壁も一般的な住宅では150mm程度は必要なところを50mm強で済ませれば、実質的に有効な幅を65mm以上広くすることが可能となります。そのために中壁は、さまざまな材料を検討して薄くし、階段室全体を美しく軽快で広くなるように考えてみることをお奨めいたします。

……………………………………………………..

【階段室の中壁を薄く仕上げる】

 壁の厚みに拘るイラスト図は

①階段の中壁をスギ板で構成した例ですが、30mm厚の縁甲板2枚合せや、厚さ50~60mm程度の厚板でつくり、段板を彫り込んで納めてみました。なかなか思っていたより軽快で広く、それでいて美しく仕上げることができたように思います。

 

②廻り階段の中壁を薄くすることで、階段の幅が広がります。僅かな違いですが、それだけでずいぶん広々と感じられます。手摺りを上手く活用すれば構造的な強度も兼ね備えた美しさに仕上がりますのでお奨めです。

③階段の段板は中壁に彫りこんで納めます。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

リフォーム会社 大東建設ページトップへ
練馬区のリフォーム会社 大東建設へのお問合わせ