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【屋根デザインにも影響する雨樋と「環境」に拘る[細部を極める⑳]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

秋分 次侯  蟄虫戸を坏す(すごもりのむしとをとざす)

ひと足お先に冬支度

日々秋が深まりゆくなか、北の大地や各地の高山ではすでに冬の気配がちらほらと。北海道の旭岳(あさひだけ)や富士山から、初冠雪のニュースが届く頃です。

ちょっと気が早いのでは……、と感じるのは私たち人間だけのようで、虫たちは巣篭(すごも)もりや産卵など、次の春に生命をつなぐ準備を着々と進めています。

七十二候の「蟄虫戸を坏す(すごもりのむしとをとざす)」は、そんな生き物たちの冬支度に注目した候名です。

カマキリやバッタは恋の季節を経て産卵シーズン。アゲハ蝶は幼虫からサナギとなり、そのまま冬を越します。

クワガタやてんとう虫は次第に動きがにぶくなりつつも、越冬のための場所取りに余念がありません。

・今日をたのしむ

【蟄虫戸を坏す(すごもりのむしとをとざす)】

「蟄虫」とは冬の間に地中に籠(こも)って春を待つ虫のこと。蟄虫たちが巣穴の戸を閉めて冬に備えるころ、といった意味合いになります。

【初冠雪】

例年日本でいちばん早く初冠雪を記録するのは、旭川の旭岳(平年値9月25日)。それに富士山(同9月30日)、稚内(わっかない)の利尻山?りしりさん(同10月3日)が続きます。

・季節をたのしむ
【カボス】

大分県特産のカボスは、表面に光沢がある緑色の濃いものを選びましょう。さっぱりとした酸味と爽やかな香りをもつ果汁をお酢代わりに用いれば、食卓が一気に秋めきます。

屋根デザインにも影響する雨樋と環境に拘(こだわ)る[細部を極める⑳]

 

前回は【玄関は風除けドアは取っ手の形や高さに拘(こだわ)る[細部を極める⑲]

 https://heiwadai.jp/tatakinosikiri/ 

というタイトルの内容でお伝えしました。

今回はシリーズ20話目【屋根デザインにも影響する雨樋と環境に拘(こだわ)る[細部を極める⑳]】をお伝えしたいと思います。(前回のタイトルにリンクが張ってあります。記事に飛びますので、よかったら青字をタップしてみて下さい。

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【屋根デザインにも影響する重要な部位「雨樋」】

雨樋ディテール

イラスト雨樋ディテール

 

①軒樋は屋根と同じガルバリウム鋼板(0.35mm厚)で製作しています。

②屋根:ガルバリウム鋼板 縦ハゼ葺き

③縦樋が視覚的に目立つ位置に必要で避けられない場合には、自由度とデザイン性にも優れた鎖樋(くさりとい)を採用することをお奨めします。

④この現場では、直径60mmの竪樋を使用しています。

【雨樋に拘(こだわ)る】

雨樋は設計で工夫すべき部位だと思っています。位置や形式だけでなく素材や形状も検討します。まずは、屋根の形状に合わせ薄い量を計算し、竪樋の位置とサイズを決めます。
(葉の量の著しく多い巨木の傍(そば)の建物の場合は別途対策が必要となります。)

縦樋は必要な位置に素直に邪魔にならないように下ろします。雨水タンクなどに接続する場合にはより注意が必要となります。

軒樋は屋根のデザイン性を左右するため、金属板葺き屋根の場合には屋根と同材で注文製作しバランスよく切れの良いシャープなデザインに仕上げることをお奨めします。

なお、軒樋などに落ち葉が詰まらないように樹木の位置への配慮が必須となります。

今回で[細部を極める]シリーズは最終回です。次回より【環境に拘(こだわ)る】シリーズとなります。

【環境に拘る】

ここでは「環境」がテーマです。実は建築と環境とは切っても切れない関連性があります。
採光・通風・温熱環境など、家づくりにおける大きなテーマの小さな工夫について紹介させて頂きます。

冬は暖かく暮らし、夏は涼しく過ごす、そして光熱費もなるべくかけたくないのが本音です。住宅の基本性能ですが、設備機器に大きく頼りきるのではなく、設計の計画や工夫で乗り切れることも少なからずあります。

また設備機器を活用する場合にも建築の専門家ならではのアイデアがたくさんあります。敷地を読み解き、建材、設備を吟味することから生まれる「極み」をお伝えしたいと思っています。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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