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【家の中でもっとも危険な場所!?[浴室3]】 

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

立夏 末候 竹笋生ず(たけのこしょうず)

お茶漬け

寝坊した朝や小腹が空いたとき、うちではお茶漬けが大活躍します。

ご飯の上に梅干しや佃煮、ワサビを載せ、煎茶を注ぎ、大葉と海苔をパラリ。身も心もあたたかくなるひと品です。

永谷園のサケ茶漬けもありますが、馬鹿にできない味ですよね。そんなお茶漬けが生まれたのは江戸時代中期。

もともと日本には、ご飯にお湯をかけていただく「湯漬け」なるものがありましたが、煎茶が江戸時代に発明されました。

そこでお茶が庶民にも爆発的に広まり、お茶漬けも誕生したと考えられています。

江戸の町にはお茶漬け屋が並び、人気店を紹介する番付が発行されていたほどだそうです。

せっかちな江戸っ子にはうってつけのファーストフードだったそうです。今のカップラーメンも日本が先駆けですからね。

DNAが今でも受け継がれているのかもしれません。花鳥風月とは、まったく対照的ですけどね。

・今日をたのしむ
【お茶漬けの日】

煎茶の製法を発明し、日本のお茶文化に多大な功績を残した永谷宗円(ながたにそうえん)の命日にちなんで制定されたそうです。

ちなみに宗円の子孫が、お茶漬けの素(もと)で知られる「永谷園」を創業しました。

【輪王寺(りんのうじ)・延年(えんねん)の舞】

日光山輪王寺(栃木県)では、千年以上前に天台宗3代目座主である慈覚大師・円仁が唐より伝えたという「延年の舞」を奉納します。

僧たちが経文を唱えるなか、ふたりの舞衆が舞を披露し、天下泰平・国土安寧・延年長寿を祈願します。

【家の中でもっとも危険な場所!?[浴室3]】 

前回は【あなたの家の浴槽のタイプは、「和風」?「様式」?それとも「シェル型」?[浴室2]】のお話でした。(青字タップでこの記事に飛びます)

今回は『浴室』編の3回目「家の中でもっとも危険な場所!?[浴室3]を前回の復讐を交えながら、お伝えさせていただきます。

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浴室溺死亡者

【冬場の浴槽で溺死事故が増えるのは…】

大変残念な話ですが、住宅内での死亡事故者数は、交通事故死亡者数の1.8倍(2008年度資料-のため現在では原因が定かではないモノを加味すると5倍以上ーただし現在の交通事故死と比較が当たっているかどうかは不明ですが…)にもなっています。

その中でも浴室内での死亡者数は、全体の3割弱で場所別死亡者数のトップを毎年占めているのが現状です。この結果は、日本の住宅事情と入浴方法に問題があると指摘されています。

浴槽内での死亡事故の多くは《溺死》です。これは急激な温度変化によって身体がダメージを受ける「ヒートショック」が原因と言われています。冬場の入浴時、寒い脱衣室で裸になると体温が下がり、血管が収縮して血圧が上昇し、浴槽のお湯に浸(つ)かった瞬間、急激に体温が高くなり血圧が加工します。

この急激な血圧の乱高下が浴槽内での貧血や心筋梗塞(しんきんこうそく)、脳梗塞(のうこうそく)、脳出血(のうしゅっけつ)を引き起こすことになります。おもに冬場の寒い時季に多く発生しています。

特に温度差による血管の収縮は、脚の踝(くるぶし)、のセンサーが司っているとも言われています。統計的にみると、北海道の脳卒中による死亡率が福岡より低く、戸建てよりはマンションが低いという調査結果が出ています。もちろん断熱がされていない住宅に限るのですが…

マンションや北海道のほうが寒さ対策ができているというか、進んでいるからなのだと思います。ヒートショック対策の基本としては、部屋と脱衣室・浴室の温度差を少なくすることだと思っています。

まずはハロゲンヒーターなど(速断)を用いて脱衣室や浴室を暖房する方法を考えることをお奨めします。ですが、もっとお奨めしたいのは、24時間暖房で各部屋の温度差をなくすことです。

また、脱衣室に気密性の高いドアや扉を設けて玄関や廊下などの冷風が入り込まない工夫(寒冷地では風除室が当たり前の対策として取られています。)をしたり、窓や壁に断熱ガラス・断熱材を使用し、要は浴室・脱衣室の保温性を高めることが重要となります。

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【子どもから目を離さない工夫が必須です】

また、0歳児~4歳児の浴室での溺死事故が多いのも大変気掛かりな点です。原因の一番は遊んでいてあやまって水が張ってある浴槽内に落ちてしまうケースです。防止するためには、浴室にカギをかける、入浴していないときは、お湯を必ず抜く以外はありません。

また、意外にも幼児の溺死の3割は、大人と入浴しているにも拘(かかわ)らず起きているということです。大人が自分の身体や頭を洗う際、どうしても子どもから注意がそれてしまうからだと思います。

これを避けるためには、小さな椅子を持ち込んで自分の前に子どもを座らせ、常にお互いが向き合うようにすればよいのです。こうすれば、子どもから注意がそれる可能性がほとんど無くなります。

【壁設置型カウンター】

壁設置型カウンター

①壁設置型カウンターでは親の視線が無意識に鏡に集中してしまい、子どもが資格になる場合が多くなってしまいます。

【移動フリー浴室チェア】

②今まで見え難(にく)かった子どもが断然見えやすく変わります。

③2つの椅子を使って子どもと向き合って座れば、死角はぐんと減ります。

子どもと安全に入浴

【[子どもと安全にお風呂に入る]】

移動型浴室チェアーは椅子としても当然使えます。大きさの違う2つの浴室椅子は、自由に移動できるので子どもと向き合ったり並んで座ったりが可能です。

【老後のための安全対策としては浴室の大きさ】

浴室には、当然、転倒事故もつきものです。まず第一に床や壁が濡れて滑り易い状態がけっして少なくありません。死亡までいかなくとも、骨折の可能性は十分にあります。高齢者の骨折は寝たきりになる要因で間違いありません。

滑(すべ)り難(にく)い材質の床材もあり、確かに有効ですが転倒の原因は、けっして[滑(すべ)る]だけとは限りません。躓(つまず)く、ふらつくのを防ぐためには、何といっても手すりが断然有効なのです。

確かに手すりは有効なのですが、実際に手すりをフル装備してしまうと、浴室が意外に狭くなってしまいます。そこで私の場合は、ユニットバスでも1616(奥行 壁内で160cm×幅 壁内160cmのサイズの通称)以上の大きさのタイプを必ずお奨めしています。

また、出入口は折れ戸もしくは可能であれば引き戸にして有効幅は80cm確保しますが、これは脱衣室から車椅子タイプのシャワー椅子に座ったまま浴室に入る場合や、移動式リフトの使用も想定すると、最低限必要な寸法になります。

浴室は危険極まりない場所ではありますが、床材の検討、手すりの設置、施錠などでの対処や高断熱・高気密を考えることで日本の浴室も安全なものへと生まれ変わることが可能となるのです。

老後でも安心な浴室

【老後を考えないですむ浴室づくり】

ユニバーサルデザインで考えることで最初から老後や幼児のための対処が必要なくなります。ただし、手すりや福祉用具を採り入れると、どうしても手狭間は否めません。ただ、生活の質、所謂(いわゆる)QОLを維持するためには、いくつになっても自宅で入浴したいものです。老後のためには最初から少し大きめの浴室を計画(ユニバーサルデザイン)しておくことをお奨めします。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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