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【収納力が向上する技術[収納③]】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
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【筥崎放生会】
【放生池】
【宇宙の日】
【収納力が向上する技術[収納③]】
壁や廊下、家具の配置で収納力がアップするテクニック
【「壁」を家具の置き場所として考えてみる】
収納部屋は狭くて、そんなに多くは作れない。そんなときは家具に頼ってみるのもいいかもしれません。それでは、家具はどこに置けばいいのでしょうか?
雑多に置いたところで、収納量が増えるわけではなく、機能的になりません。使い易い、整理された住まいを目指すには、まず、家具を置く場所を考えなければなりません。
そこで注目すべきが、「壁」昔の歌にあった「壁際で寝返りうって…」寝返りが、うてるなら、まだそこに家具を置ける壁があるということなのです。
それではいけません、問題です。贅沢な家が望めない昨今、残された壁を家具の置き場所としの利用を考えることが、賢い収納の第一歩なのです。
【収納家具は壁を利用する】
基本的に収納場所は壁際が第一候補なのです。収納家具を置くところとして、まずは壁を見つけることをお奨めします。
①空いたスペース絵などを飾りつける場所として利用しましょう。
②壁に組み込まれた浅型収納
③空いている壁には家具が置けます。
③間仕切り壁に組み込まれた浅型収納+本棚。
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【収納効率を向上させるには、動線を意識して家具を置く】
次に考えるのが、動線(歩くところ)です。実は物を置くところと歩くところ、この2つさえ、おさえられれば、効率の良い収納はでき上がったも同然なのです。
ところが、実際にはこれが大変難しくもあります。置く場所ばかり考えるのではなく、歩くところから考えるほうがいい場合もあります。
ここに面積が同じで、縦横の寸法が違う2つの部屋があるとします。形は異なりますが、同じ6帖の個室だと思ってください。一般的には正方形に近い形のほうが部屋として使いやすいと言われます。
ところが、収納のことを考えると必ずしもそうではないのです。
実は、歩くところと家具を置くところとが、単純明快に分けられるため、使い勝手がいいことのほうが多いのです。
なかなかはじめから収納だけを考えた設計とはならないので、まずは歩くところ(動線)を意識して家具を置く場所を考えれば、収納効率は確実に良くなるに違いありません。
【同じ6帖の面積の個室で、収納的に使いやすいのは?】
【正方形に近い形の部屋】左図
正方形に近い部屋の場合、歩くところの長さが取り難(にく)いので、収納的には使いづらくなるのです。(収納は奥行きが深く幅が狭い=使いづらい)
【長方形の部屋】右図
奥行きの浅い家具が置けて、収納的に使い易い。(収納は奥行きが浅く、幅が広い=使い易い)
【家のなかで相性が抜群にいいのは、収納と廊下なのです】
先ほどは、正方形と長方形の部屋の比較を試みましたが、その応用編として、廊下を考えてみましょう。巷(ちまた)では長い廊下は無駄な空間と考えられ、住まいの設計では嫌われものです。
ですが、効率的な収納の立場に立って考えてみると、意外と廊下は有効なスペースとなり得ます。要するに、廊下を歩くだけの空間とは考えず、両側の壁を収納場所と、とらえてみるのです。
収納スペースは、深い奥行きがあるものより、浅い奥行きのものがたくさんあるほど使い勝手は間違いなくよくなります。その点を考えても、浅いけれど広い収納が取れる廊下とは相性は抜群といえるのです。
ある程度の広さがあるのに、思ったように収納スペースが取れない部屋を例に取ってみる(下図参照)と、収納家具はどうしても壁際などに置きがちになってしまいます。
すると真ん中にスペースがどうしても余ってしまいます。
そのようなときに断然有効なのが、島状タイプ(アイランド型)なのです。例えば本棚をアイランド型にすることで、歩く距離も増え、同時に収納が増えます。
収納空間の奥行と幅、歩くスペースを考慮して収納効率を向上させることをお奨めいたします。
【本棚を部屋の壁際と真ん中に配置した場合の収納量の違い】
壁際タイプは真ん中に余裕(ゆとり)ができる分、収納にそれほどスペースが取れません。ところが、アイランド型を取り入れることによって2倍の収納量が可能となるのです。
【壁際配置タイプ】
①本棚(壁を背にするタイプ)
②真ん中に中途半端な空きができてしまい、収納的には無駄というか、もったいない。
【アイランド型配置タイプ】
①本棚(島状にして、敢えて動線を増やします)
②敢えて歩く距離を増やすことで、収納量も増えます。
③本棚を島状(アイランド型)にすることで、動線が増えるため、2倍の本棚を配置できるのです。