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自宅で愉しめる「アウトドアリフォーム」のすすめ
自宅にいながらお庭でキャンプ体験!
コロナ禍以降、アウトドアの人気が高まっていますが、キャンプ場の混雑や他のキャンプ客の目が気になるという声も聞こえています。
そこで、自宅でバーベキューやキャンプを楽しめるスペースを設ける「アウトドアリフォーム」が注目を集めています。
自宅でアウトドアを気軽に楽しむためのリフォームをお伝えします。
アウトドアリフォームが必要な理由
自宅でアウトドアを安全に楽しむためには、火気の取り扱いや近隣への配慮、住宅へのダメージなどにも注意を払う必要があります。
「キャンプを楽しむためのリフォームが、わざわざ必要なの?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、映画や音楽が好きな人がオーディオルームを作り、読書が好きな人が書斎を設けるのと同じように、趣味のためのスペースをリフォームすることは妥当であり、メリットが多くあります。
庭やベランダをリフォームする予定があるのなら、アウトドア仕様に計画してみるのも良いですね。
「おうちキャンプ」のメリット
「おうちキャンプ」にはどんなメリット・デメリットがあるのかを具体的にみてみましょう。
自宅にアウトドアスペースがあれば、思いついたときに、すぐキャンプを行うことができます。
綿密な予定やスケジュールを組む必要もないため天候や気温に影響されにくく、わざわざ出かけていく必要もありません。
つまり、キャンプ場やテントサイトへの予約や費用が不要です。
準備や片づけも簡単であり、トイレや風呂、電源などの不便が一切ないことも魅力です。
おうちキャンプのデメリット
住まいが住宅地にある場合、近隣へのさまざまな配慮が欠かせません。
ニオイや煙が広がるバーベキュー料理を楽しむことは難しく、炭火を使う場合も、炎や煙が少ない形成炭を使うなどの工夫をしたいところです。
また、消防法や自治体の条例等により焚火が禁止されている場合も多く、キャンプ場やバーベキュー場と比べると、できることが限られています。
自宅をアウトドア仕様にリフォームする方法
おうちキャンプのデメリットにしっかり配慮してリフォームを行えば、自宅でのアウトドアを気軽に、安全に行えるようになります。
自宅でアウトドア気分を味わうためのリフォームのポイントと注意点を紹介します。
庭・テラス
庭は比較的広い面積を使えるため、バーベキュー道具やテント、テーブルやチェアなどを広げやすいスペースです。
リフォームでハンモックを置くスペースや普段も使える休憩スペースをつくるのも良いでしょう。
自然を感じられる芝生敷きにすれば裸足でも歩きやすく、地面にペグを打って固定するテントの設営も可能です。
芝生は火の取り扱いに慎重になる必要があります。
炭の飛び火、炭を扱った道具の直置きによる出火を起こさないよう火気を近づけないようにしましょう。
その点、コンクリートや砂利は火や熱に強く、汚れを洗い流しやすいため、用途に応じてスペースを使い分けると良いでしょう。
さらに、快適に庭で過ごすためには、ご近所や通行される人の視線を遮ることが重要です。
フェンスや柵、または植栽によって目隠しを作りましょう。
防犯対策にもなる夜間照明の設置もおススメです。
屋根のあるスペースをつくって、ウッドデッキを設置すれば、季節や天候に大きな影響を受けることなく、気軽にアウトドアを楽しめます。
ベランダ
マンションにの場合は、ベランダを活用したおうちキャンプが楽しめます。
決められたスペースで行うため、散らかりにくく片づけやすいことは、メリットといえるでしょう。
地上からの視線が届きにくい点は安心ですが、近隣の2階以上の部屋からは比較的見えやすくなるため、サンシェードなどを張って外部からの視線を遮るとよいでしょう。直射日光を遮ることもできます。
また、ベランダ床は無機質で生活感が目立つため、ベランダ用のデッキパネルやデッキタイル、人工芝を敷くことがおすすめです。
パネル等を敷くことにより室内とベランダの段差が小さくなるため、窓枠をまたぐ際の移動がスムーズになります。人工芝を敷く場合は、接着面のカビや虫の発生を防止するため、水はけの良い人工芝、またはベランダ用の人工芝を選びましょう。
なお、隣室のベランダと距離が近いため、騒音やニオイに対する配慮が必要です。
リビング
たとえば、リビングなど外と隣接する開放的なフロアがあれば、天候に関係なくアウトドア気分を楽しめます。
屋外に道具を広げる手間がなく、料理を運ぶ動線も短いなど、その手軽さも魅力です。
外で行うよりも近隣への配慮が小さく済むこともメリットです。
窓の増設や開口面積の拡大は、耐震性能に問題のない範囲で可能なため、採光や換気の問題がある住宅にとって、建具のリフォームは有効です。
窓の外にウッドデッキを置く場合は、サッシをフラットレールにすると、リビングからデッキへ移動する際の段差を無くすことが可能です。
また、網戸を閉めた状態でも開放感を感じられるように、よりクリアなものに取り替えるなど、外の景観を楽しむための工夫をすることがポイントです。
ただし、大きな窓を設ける場合は、台風対策として雨戸の設置をお勧めします。
アウトドアリフォームの注意点
アウトドアリフォームで忘れてはいけないのは「アウトドア用品の収納場所」です。
炭や土汚れ、雨や水濡れした道具を一時的に置く場所、そして片付ける場所があると良いでしょう。
バーベキューに使う道具やキャンプ道具は汚れやすく、サイズが大きく重いものが多いため、室内には持ち込まなくても済むように屋外の収納庫(写真はサンタフェ風)か、玄関近くに専用の収納場所があると便利です。
自宅以外でアウトドア体験を行う場合にも、道具の置き場所は重宝します。
また、防火対策として屋外の水栓を設置することも大切です。
アウトドア用にリフォームをしたところで、火気の取り扱いを間違ってしまっては元も子もありません。
とはいえ、万が一にも消火に使うことのないよう、風が当たる場所、風にあおられた物が飛んできそうな場所では火を扱わないことを大前提に、基本的な安全対策をしっかり実施することが、大切です。
ちなみに、屋外水栓は土汚れや大物を洗うとき、植栽への水やりやガーデニングをするときにも便利です。
まとめ
自宅でアウトドアができるようになると、キャンプやバーベキューが休日だけの楽しみではなく、日常的なものになりそうですね。
安全性に考慮しつつ、非日常な時間を楽しむには、ちょっとした工夫やリフォームが活きてくるでしょう。
庭先でのバーベキューによる煙やニオイの発生は、リフォームの効果をもってしても防ぐことはできません。
天候だけでなく、風の強さや時間帯にも配慮しながら、安全に楽しんでください。
高齢者に優しい「手入れいらずの庭」にリフォームしよう
「おうちキャンプ」やバーベキューなどのアウトドアを楽しむには「体力や気力がついていかない」、という高齢の方には、美しい庭づくりが楽しみですね。
と はいえ、庭の手入れといえば、草むしりや樹木の剪定がメインとなりますが、これらの手入れは高齢者にとって非常に身体に負担を与える作業となります。
草むしりは長時間しゃがんでいなくてはならず、腰や膝などの関節にダメージが、高木の剪定は肩や首の痛みの原因になります。
身体の機能が低下し、体力が衰えてくる年齢になると、こうした作業はいずれ自分たちの手ではできなくなってしまうでしょう。
そこで、高齢者が住む住宅において、どのような庭をつくれば良いのかをご紹介します。
思い切って整備し、手入れをする部分を限定する
高齢者の場合、「もったいない」という気持ちから、庭にある物や植物を整理したくないというケースが見られます。
手入れできない樹木は伐採するなど、手間の掛かるものを取り除くことが、庭リフォームの第一歩です。
とにかく手入れが少ない庭をつくるには
庭木は数を減らすことで手間を減少できますが、雑草はどうしても勝手に生えてきてしまいます。
雑草処理のいちばんのポイントは、土の面が露出しないように、庭材で地面を覆ってしまうことです。
芝生
庭に芝生を敷くと、地面が露出している部分に比べて雑草は生えにくくなります。
人工芝の耐久年数は10年ほどあr、成長しないので刈り込みや散水は不要です。
砂利
密度を高く敷き込めば雑草が生えにくく、生えてしまった草も比較的容易に抜くことができます。
ただし、掃き掃除がしにくいため、落葉処理などに少し手間がかかります。
レンガ、石、タイル張り
色や質感がさまざまあるので、土などが無くても暖かな雰囲気にしてくれます。
掃除しやすく雑草も生えないので手入れは簡単。藻や苔が付いたり破損などの注意が必要です。
コンクリート
手入れはかなり楽になりますが、日陰では藻が発生する場合があります。
耐久性は数ある庭材のなかでは最も高いので、駐車場などには最適です。
その他、あれば便利なガーデニングの設備
散水装置
スプリンクラーや散水チューブなどを設置しておくと便利で、夏場の熱中症対策にも一定の効果を見込まれます。長期間留守にする場合などには、タイマー式の自動散水装置もおすすめです。
夜間照明
夜間の出入りの安全や雰囲気なども向上しますが、照明は防犯上も大きな役割を果たします。
ソーラー充電式の夜間照明なら、電気代などのランニングコストや配線の心配もありません。
除草剤の意外な欠点と日当たりの工夫
雑草処理として除草剤などの薬剤散布がありますが、副作用として「コケが発生する」という問題があります。
コケは抜きにくく、広範囲にびっしり発生するので、雑草よりも厄介です。
除草剤を多用しないためにも、地面を芝で覆ったり日当たりを良くして、雑草を発生させない環境をつくることが重要です。それに何といっても、人畜無害の除草剤は、植物由来のモノ以外、ほとんどありません。
花壇や植物は日当たりがとても大切です。
日避けとしての役割を持つ庭木なども、植える場所や太陽との位置関係が重要となります。
こうした点からも、庭造りには太陽の当たり方、方角が大きなポイントとなります。