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片付けやすいキッチンは主婦(夫)の最強アイテム
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
大雪 初候 閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)
大雪(たいせつ)
暦の上で冬となった立冬から約一か月、二十四節気の大雪を迎えました。冬とは名ばかり、と思っていたのに、いつの間にやら冬本番です。
関東以西では初霜の知らせを聞くようになる一方で、北海道の平野部では降った雪が春先まで残る「根雪(ねゆき)」となりはじめます。
北国を銀世界に染め上げる雪を、日本人は古来、豊凶を占う自然の便りとして親しんできました。
雪が多いほど豊作になると考え、「雪は五穀の精」や「雪は豊年の瑞(しるし)」といった言葉が残っています。
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そして 二十四節気で、小雪の次はいよいよ大雪。雪がしんしんと本格的に降ってくる季節です。
そんな大雪の初候は、閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)。天地の陽気がふさがり、真冬に突入するころです。
およそ十二月七日から十日あたりのこと。
どんよりと重たく垂れ込める灰色の雲に覆われた空を、雪曇りといいます。
そんな空模様のとき、夜分めっきり冷え込むと、雪の少ない都心部でも、夜更けにハラハラ雪が舞い降ることも。
襟元や腰、手首、足首など暖かくして、かぜに気をつけてくださいね。
片付けやすいキッチンは主婦(夫)の最強アイテム
主婦といえば、一般的に今までは奥さまのことを指していました。ところが最近では、ご主人が家事を行い、奥様が外に仕事に出るという形態も珍しく無くなってきたようです。
主婦ならぬ主夫と呼ばれているようです。主夫が主役だったり、男性が家事代行の家政夫が主役のドラマが登場するようになりました。
なので敢えて主婦(夫)とさせて頂いて…主婦(夫)というのは「水」商売です(笑)。
料理、洗濯、掃除など、ほとんど水をいじる仕事だからです。同時に主婦(夫)は、「ながら族」でもありますよね。
洗濯しながらキッチンで鍋を覗き、皿を並べながら風呂の湯加減を見にいかなければなりませんよね。
キッチンは、そんな「ながら族」の能力が最大限に問われる場所なのではないでしょうか。
炒め物をしていたと思ったら、洗い物をしながら、ときには洗濯物干し場から布巾をとってくる。そして、その布巾で皿を拭くなど…。
ことのような作業をしやすいキッチンが、主婦(夫)にとってのいいキッチンなのだと思っています。
とくに、調理道具、食材、食器からゴミまで、大変多くのものが混在する場所です。
それだけに、それらを上手に効率的に片付けるための工夫が必要不可欠なのです。
では、では…片付けやすいキッチンとはどんなキッチンなのでしょうか⁇
私が思うに、よくおすすめするのは、キッチンの隣のスペースに食品庫を設置するということです。
食品庫といっても、缶詰や乾物、酒類をスットックしておくためだけの場所ではありません。
要するに、言い方は良いとはいえないかもしれませんが、『なんでも突っ込む部屋』なのです。
買い物から帰ったら、冷蔵庫にしまうもの以外は、とりあえずこの食品庫に置いておきます。
目に入らないので、“早く片付けなくちゃ”と焦ることなくストレスになることがありません。
生協の野菜や水のペットボトルも届いたらすぐここへ置きます。掃除機や掃除道具も一緒に置いておきます。
料理をしながらでも、いつでも気づいたときにササっと掃除できるというわけです。
リフォーム前
図リフォーム後
キッチンの一角にちょっとしたスペースがあり、足の踏み場もないほどの荷物置き場になっていたK様邸。このスペースを配膳カウンターで区切り、内側の壁面にも棚をつけて「食品庫」に改装。食品や酒類から宅配の野菜や掃除機までなんでも収納できるようになり、ずっと片付けやすくなりました。
東京都練馬区のKさんは、一戸建て住宅のキッチン廻りを中心に水廻りリフォームをしました。
もとのキッチンはオーソドックスな独立型で、結構広さはありました。
ですが、そのせいもあるのでしょか、空いている床の上に食品ストックやら段ボールの荷物やらが溢れ、足の踏み場もないというのはこの部屋のことだと思ったほどです。
そこで、キッチンの一角を仕切り、食品庫とすることにしました。
ドアは付けずにオープンとしスルリと行き来できるようにし、内部の壁には浅い棚を作り付けることにしました。
いたって簡単な工事でしたが、この食品庫を作ったことで、「片付かないキッチン」の原因である床中にものがあふれる状態がなくなり見違えるように変わりました。
ひとつひとつは、ほんとうに小さなことですが、片付かない状態というのは、小さな「あとでやろう」が積み重なって生まれてしまうものなのです。
それを解消するための間取りー片付ける場所は同じ部屋の中か、すぐ近くにある間取りーさえ考えれば、ながら族の主婦にとって最良のキッチンができるのはそれほど難しいことではないのです。
片づけが苦手で……とおっしゃる方が多いのですが、私はいつもこんなふうにお答えします。
「そんなことはありません。片づけは誰でも嫌がります。実際私も誰よりも苦手です。そして、片付かないのは間取りが悪いせいなのです。
間取りをちょっと工夫することで解決できるんですよ」と。