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【バルコニーを120%活用するための技術[外まわり4]】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
ますます萌え出ずる、弥生
・今日をたのしむ
【草木萌え動く(くさきもえうごく)】
【木の芽おこし(きのめおこし)】
【修二会(しゅうにえ)】
【旬の日 三月の始まり】
・季節をたのしむ
【弥生(やよい)】
【ネコヤナギ】
【バルコニーを120%活用するための技術[外まわり4]】
前回は【玄関ポーチや門扉の周辺は可能な限り異空間のように[外まわり3]】
(青字のタイトルをタップすると記事に飛びます)をお伝えしました。
今回は【バルコニーを120%活用するための技術[外まわり4]】をお伝えさせていただきます。
前回、外廻りのおさえておきたい重要な点を再度おさらいしておきたいと思います。
【快適な外まわりづくりのポイント】
- □ 玄関は庇があるだけでも安心感が得られます。門扉から玄関のスペースに余裕があれば「エントランスガーデン」として演出する愉しみもあります。
- □ 心地よい風や庭木の緑を眺めることができるかつての縁側のように、生活の中で十分に利用できるバルコニーづくりに挑戦してみることをお奨めします。
- □ バルコニーをオープンエアのカフェのように愉しむのも十分ありだと思います!その際は外部からの目線を気にしなくてもいいように植栽なども工夫したいところです。
- □ 外構は別途費用が必要になる場合があるので、計画段階から外構の予算も確保しておくことをお奨めします。
- □ カースペースは車を入れることができればいいという分けではなく、屋根材、床面、床材、ドアの開閉スペース、将来にわたっての自家用車プランなども検討することをお奨めします。
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【一間バルコニー】
多くのバルコニーは、上図のように半間(およそ90㎝)程度の奥行きですが、これでは椅子などを置いたら身動きできなくなってしまいます。右図のように一間(およそ180㎝)程度あれば通路部分も確保でき、花や物干しなどにも対応可能です。
【本来、バルコニーやテラスは物干し場ではありません!】
ある高名な外国人建築家が「一間(およそ180㎝)より小さなバルコニーは役に立たない」と言っていましたが、それは日本でも同じことが言えます。まさに私もずっと以前より、そう思ってきました。
奥行き半間程度の2階のバルコニーは、エアコンの室外機置場か物干し場くらいにしか使われていません。(もちろん原因は狭いから)その程度の奥行きでは、寛(くつろ)ぐための椅子も置けないでしょうね。
では一間以上あるバルコニーが有効に使われるのかというと、正直微妙な感があります。設計時にバルコニーの話を施主にしても、多くは「物干し場は陽当たりの良い場所にしてほしい」としか言ってくれません。
でもバルコニーは、本来は豊かな住まいづくりに役立つ空間なのです。窓を開け、風を感じ、外にちょっと出てみるのも生活する上でとても大切なことです。バルコニーも物干し場としてしか活用していないのは、実にもったいない話だと思います。
【縁側に学ぶ、バルコニー活用術】
私たち日本人には、縁側を上手に使う文化がありました。雨の日は縁側に座り庭木を眺め、晴れの日は庇(ひさし)の下で心地よい風を感じる。こういった情景には、生活の中に根づき、十分に利用されるバルコニーやテラスのヒントが隠されているのです。
まず、外部への通り道があることです。縁側はもともと通路ですから、物も置かれず、外へ出るのも容易でした。窓の前にソファーなどがあって、道が塞(ふさ)がれるとバルコニーは使われませんので、窓際の通路空間は、しっかり空けておくよう確保しておきましょう。
次に窓際で座ったりできることです。縁側の場合はサンダルなど履かなくても窓際に座ることができました。ですが、バルコニーの多くは窓際に椅子を置くと邪魔になります。だからといって窓の外に椅子を置いても汚れっ放し、汚れたサンダルを使わなければ外の椅子に座れないのが現実です。
まずは、バルコニーを日常的に座れるような場所にすることが必要なのです。バルコニーに裸足で出られるように工夫することもお奨めです。