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【バルコニーを120%活用するための技術[外まわり4]】

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

雨水(うすい)末候 【草木萌え動く(くさきもえうごく)】
 
 

ますます萌え出ずる、弥生

 
いよいよ春本番、三月の始まりです。旧暦三月の呼び名でもある「弥生」は、もともとは「いやおい」と読み、草木がますます生い茂るさまをあらわしています。
 
陽光とやわらかな春雨によって多くの植物が萌え出ずる時季であるため、この名前がつきました。
 
ほかにも百花繚乱となることにちなんで「花見月」や「花月」「桜月」といった美しい別名があります。
 
冬篭(ふゆごも)りから目覚めるのは、植物だけではありません。動物や虫たちが巣穴のなかからモゾモゾと。あちこちできらめく命の息吹きに、おのずと元気をもらえます。
 
・今日をたのしむ
 
【草木萌え動く(くさきもえうごく)】
 
雨水の末候は、草木萌え動く(くさきもえうごく)
「下萌(したもえ)」や「草萌(くさもえ)」とも呼ばれる、季節ですよ。芽吹きの瞬間をあらわしています。
 
うららかな日差しに誘われて、新芽の淡い緑色が樹上や地面を染めていきます。
 
【木の芽おこし(きのめおこし)】
 
今の時季の雨は、木の芽が膨らむのを促す恵みの雨。「木の芽おこし」や「木の芽雨」という呼び名があります。
【修二会(しゅうにえ)】
 
我が身の穢(けが)れと罪を懺悔(ざんげ)し、国家の繁栄と五穀豊穣、人々の豊楽を祈念する法会(ほうえ)。
 
もとは旧暦2月に修めて(=行って)いたことがその名の由来です。三月一日から二週間にわたって行う東大寺二月堂(奈良県)の修二会が有名です。
 
 
【旬の日 三月の始まり】
 
今日から三月が始まります。引っ越しや入学準備など新しい環境に向けて支度を整える慌(あわ)ただしい付きでもあります。樹上では梅の蕾(つぼみ)が綻(ほころ)び、桃や李(すもも)から桜へと開花のリレーが始まります。
 
 
・季節をたのしむ
 
【弥生(やよい)】
 
弥生(やよい)は旧暦の三月を示す言葉です。「弥」は『いよいよ』、「生」は「生い茂る」ことを意味し、草木がどんどん生い茂っていく春の野の様子を表しています。
 
【ネコヤナギ】
 
川辺ではヤナギ科の落葉低木であるネコヤナギが銀白色の花穂を猫の尾に見立て、「ネコヤナギ」の名がつきました。

【バルコニーを120%活用するための技術[外まわり4]】

 

前回は【玄関ポーチや門扉の周辺は可能な限り異空間のように[外まわり3]

 

(青字のタイトルをタップすると記事に飛びます)をお伝えしました。

今回は【バルコニーを120%活用するための技術[外まわり4]】をお伝えさせていただきます。

前回、外廻りのおさえておきたい重要な点を再度おさらいしておきたいと思います。

【快適な外まわりづくりのポイント】

  • □ 玄関は庇があるだけでも安心感が得られます。門扉から玄関のスペースに余裕があれば「エントランスガーデン」として演出する愉しみもあります。
  • □ 心地よい風や庭木の緑を眺めることができるかつての縁側のように、生活の中で十分に利用できるバルコニーづくりに挑戦してみることをお奨めします。
  • □ バルコニーをオープンエアのカフェのように愉しむのも十分ありだと思います!その際は外部からの目線を気にしなくてもいいように植栽なども工夫したいところです。
  • □ 外構は別途費用が必要になる場合があるので、計画段階から外構の予算も確保しておくことをお奨めします。
  • □ カースペースは車を入れることができればいいという分けではなく、屋根材、床面、床材、ドアの開閉スペース、将来にわたっての自家用車プランなども検討することをお奨めします。

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狭過ぎる

奥行き一間なら

【一間バルコニー】

多くのバルコニーは、上図のように半間(およそ90㎝)程度の奥行きですが、これでは椅子などを置いたら身動きできなくなってしまいます。右図のように一間(およそ180㎝)程度あれば通路部分も確保でき、花や物干しなどにも対応可能です。

【本来、バルコニーやテラスは物干し場ではありません!】

ある高名な外国人建築家が「一間(およそ180㎝)より小さなバルコニーは役に立たない」と言っていましたが、それは日本でも同じことが言えます。まさに私もずっと以前より、そう思ってきました。

奥行き半間程度の2階のバルコニーは、エアコンの室外機置場か物干し場くらいにしか使われていません。(もちろん原因は狭いから)その程度の奥行きでは、寛(くつろ)ぐための椅子も置けないでしょうね。

では一間以上あるバルコニーが有効に使われるのかというと、正直微妙な感があります。設計時にバルコニーの話を施主にしても、多くは「物干し場は陽当たりの良い場所にしてほしい」としか言ってくれません。

でもバルコニーは、本来は豊かな住まいづくりに役立つ空間なのです。窓を開け、風を感じ、外にちょっと出てみるのも生活する上でとても大切なことです。バルコニーも物干し場としてしか活用していないのは、実にもったいない話だと思います。

【縁側に学ぶ、バルコニー活用術】

開口付近には

 

ソファーとバルコニーの間 

私たち日本人には、縁側を上手に使う文化がありました。雨の日は縁側に座り庭木を眺め、晴れの日は庇(ひさし)の下で心地よい風を感じる。こういった情景には、生活の中に根づき、十分に利用されるバルコニーやテラスのヒントが隠されているのです。

 

まず、外部への通り道があることです。縁側はもともと通路ですから、物も置かれず、外へ出るのも容易でした。窓の前にソファーなどがあって、道が塞(ふさ)がれるとバルコニーは使われませんので、窓際の通路空間は、しっかり空けておくよう確保しておきましょう。

 

次に窓際で座ったりできることです。縁側の場合はサンダルなど履かなくても窓際に座ることができました。ですが、バルコニーの多くは窓際に椅子を置くと邪魔になります。だからといって窓の外に椅子を置いても汚れっ放し、汚れたサンダルを使わなければ外の椅子に座れないのが現実です。

 

まずは、バルコニーを日常的に座れるような場所にすることが必要なのです。バルコニーに裸足で出られるように工夫することもお奨めです。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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