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【ベッドルーム②】計画、設計段階で決めておきたい、ベッドの位置
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
秋の夜長はぐっすりと
【ベッドルーム②】計画、設計段階で決めておきたい、ベッドの位置
[寛(くつろ)ぐための空間といえば、ベッドルーム]
ベッドルームという言葉を聞くと、ずっと前に観たイタリアだったかフランス映画で(題名はこの年になるとすぐに出てきませんが…)、主人公がベッドの中でクロワッサンを食べながらカフェオーレを飲んでいる場面を思い出します。
靴のまま室内に入る欧米の家で唯一、靴を脱いで寛げる場所、それがベッドの中です(ベッドに横になるだけだと、靴のまま寝そべってるシーンも目にするくらい)。
なので、リラックスする日の朝食は、ベッドの中なのです(決して皆がみんなそうするわけではありませんが)。
それで、日本では?
日本で寛ぐ場はリビングなのです。まだまだ、日本も欧米化されているとはいえ、寝る前に、和室の押し入れから布団を出して畳の上に敷いている方も多いくらいです。
そんな具合ですから、ベッドルームがあったとしても単に寝る場所という位置づけでしかありません。
①日本では、ベッドで食事するなんて考えたことないですよね?フランスでは信じられないかもしれませんが、どうやら当たり前(?)の習慣みたいですよ。
よく考えてみたら、日本でもありました。病院に知り合いのお見舞いに行ったときに、ベッドの上に食事が用意されているのを見たことがあります。
でも…、病人は仕方ないと思いますが、やはり家の中で靴を履いて過ごすのは寛げないってことでもありますよね。
【快適な寝室生活のチェックポイント】
ベッドの位置をまず決めます。そしてベッドの中心に窓や照明器具、エアコン、コンセントの位置などを決めます。ちなみにベッドの大きさは一般的に次のような種類があります。
- シングル :105cm×205cm
- セミダブル:125cm×205cm
- ダブル :145cm×205cm
- キング :185cm×205cm
日本にベッドが普及したのは、戦後からです。それまではみんな床に布団を敷いて寝ていました。現在でもそのような家は結構あります。実際私の家も、部屋を少しでも有効活用できるように布団を敷いたり畳んだりの生活をしています。ただ、狭いだけなのですが…。
「畳の部屋で親子3人が川の字で寝ている」なんて、ドラマでは絵に描いたような幸せのイメージでもありましたが、今は個室にベッドを置いておのおの勝手に寝る家庭が多くなってきているのも事実だと思います。
ベッドを置いてしまえば、そこはもう就寝専用の部屋となります。そんな部屋のさらにベッドの上は、リラックスタイムのためだけのスペースといっても過言ではありません。
私のところのように部屋数の少ない家だと布団を活用してベッドルームとリビングを兼ねることもありますが、核家族の現代の住宅では多用途の部屋をつくる必要はほとんどないのかもしれません。
私のように布団で寝るのが好きな人は別ですが、思い切って専用のベッドルームを確保してもよいでしょう。きっと家のどの部屋よりもくつろげる快適な空間にもなり得るのかもしれません。
ただし、押さえておきたいのは、ベッドはどうしても敷きっぱなしになり勝ちです。高温多湿の日本では、本来毎日の布団の上げ下げをすることは、布団を乾燥させる役目を果たしているのです。
また、一方で、それぞれの布団を毎日上げ下げするだけで、運動不足が当たり前になっている現代人の健康維持にも結構役に立っているのです。
もちろん、現在では布団乾燥機などもあり、公園までジョギングをすれば、布団を干さなくても事足りているのかもしれませんが、なんでも電気に頼り過ぎるのもどうなのかという気もしてなりません。