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No.7 谷中、根津、千駄木の町(2006.5.11)
GW(ゴールデンウィーク)に谷根千(やねせん)に行ってきました。
谷根千とは台東区、文京区、荒川区の区境にある古い町、谷中、根津、千駄木の頭文字をとった愛称のことです。
この町の印象をひとことで言ってしまうと、古くからあるお寺と墓地がいたるところにあって、猫がどこにでもいる活気と元気のある町という感じを受けました。住宅地には古い建物が多く、これが東京の町かと思うほどです。
ただよく考えてみれば、テレビや雑誌で人気のスポットとして取り上げられていますので、渋谷や原宿、六本木のような町をイメージしてしまうかもしれませんが、本当の東京とはこの『やねせん』のほうで、私たちの東京のイメージが違っているのかもしれません。
私たちの何か活気の無い町と『やねせん』の町との違いはどこにあるのでしょうか?
江戸、明治、大正、昭和とその町の歴史でもある古い部分を残しているだけなのです。渋谷、原宿、六本木を真似ているところはほとんど皆無でした。もちろんその町の住人が歴史を残すということは意識して大切にしてゆかなければなりません。
それは大変なことだとは思いますが、古いものを壊して新しいものをつくり出すよりずっと簡単で、もの真似よりずっと元気を生み出すものだと思いました。
「あの町はテレビや雑誌に取り上げられているから人が集まるのは当り前だよ。」と言われますが、他に無いものがそこにあるから人は集まるのであって、最先端のものと似たようなものを作っても人は本物の方に行ってしまうでしょう。
テレビや雑誌に取り上げられたから人が集まるのではなくて、他にないものがそこにあるからテレビや雑誌のメディアが注目するのだと思います。
(2006年5月11日のメルマガより)