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No.20 収納って何ですか?<2>(2006.12.11)
19号の続きです…
何故ならば、実は私が誰よりも片付や整理が苦手だからです。
以前は私も物が片付かないのは自分のせいだとは思っていませんでした。
では誰が悪いのでしょうか?
『収納が少ないから片付かない』
以前の私は本気でそう思っていましたので、物が溢れてきてどうしようもなくなると収納(箱物)を増やしていました。
それでどうなったでしょうか?
当然、以前よりしまう場所が多くなったのですから、片付けられたはずです。
ところが全くそうはなりませんでした。それどころか、増えた収納の中はあっという間に一杯になり、すぐにまた物が溢れ出してしまいました。またしても物が溢れ出してくると、なぜこうなってしまうのだろと途方に暮れてしまいました。
しかしよく考えてみると当然だということがわかります。
物を減らすことはこれっぽっちも考えていないわけですから、どんどん増えていくばかりです。しかも、収納量が以前よりも増えて物を隠す場所が広がったわけですから、当面は急速に増えだした物が見えてこないわけです。そこに気が付かないと、何度失敗していても収納量を増やすことしかしません。
物が増える割合に拍車がかかり、まるで家は収納と溢れた物のために存在しているとしか思えなくなってしまいます。
このように、『片付ける』とはどういうことなのかという本質がわからずに収納を増やしてしまうと、余計に物は溢れてしまうのです。
確かに私達は収納をどこにどうやってどんな材料で作ればいいかを知っています。お金にいとめをつけなければ、一軒の家の決められた空間にかなり多くの収納を作ることは可能だと思います。しかもテレビに出てくるような収納のカリスマ的な人なら、お金をあまりかけなくてもたくさんの収納の作り方を教えてくれるかもしれません。
しかし、収納を増やしたり、増やすことを教えてもらっても、物をずっと片付けておけるわけではありません。
『物は使うためにしまう』のです。『使わないもの物をしまう』のではありません。
私は収納を作ることが得意なばかりに、収納、整理の本質に気付かずに失敗してきました。
そこで、『使うためにしまう』方法を知るために、整理・収納アドバイザーの資格にチャレンジしました。
もちろん資格を取ればそれで終るわけではありません。むしろこれからが始りなのだと思っています。
片付けられない人の気持ちを誰よりも知っている私のような男が、『使うためにしまう』収納をご提案するの
は案外面白いのではないでしょうか。
ちなみに、今月は整理・収納アドバイザー1級試験にチャレンジしてみるつもりです。
果たしてどうなることか?
(2006年12月11日のメルマガより)