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No.21 便利過ぎるから求められる代償(2007.1.5)
この度の年末年始の休み中は、思い切って携帯の電源を切ることにしました。
最初はやはり病気のようなものでなのでしょうか?気になって仕方無い状態が続きました。
でも三日目くらいから平気になり、その後は何か清々しい気持ちで残りのお休みを過すことができました。
仕事で使うことが当り前になってしまうと、いつの間にか仕事が休みの日でも持ち歩かないと不安になっていました。
携帯電話は仕事の上で本当に便利なものだと思います。でも、便利過ぎるという恐ろしさも有ります。
便利過ぎるというのは、やはり弊害が伴います。
『過ぎたるは、及ばざるが如し』といいますが、まさに及ばないどころでは済まずに、副作用のようなものが必ず発生してしまいます。
この携帯電話の副作用についての話はいくらでもあります。
先日カルチャースクールでインテリアデザインを教えられている先生とお話させて頂きました。
そのときに携帯電話の弊害の話で盛り上ったのですが、私たち建築のような、トラブルが日常茶飯事に起こる仕事では、皆さん同じようなことで悩んだことがあったり、現在進行形で悩んでいる経験があるようでした。
夜遅くや、朝早く携帯電話はお構いなしにかかってきます。
その様な時間にかかってくる電話は大抵の場合、トラブルやクレーム等の緊急の場合が多く、あまり嬉しいことは多くないようです。
そんな電話を何度も受けていると、携帯の呼び出し音が鳴るだけで、いつの間にか胃が痛くなったり、冷や汗をかいたりするようになってしまいます。
これはまさにノイローゼというか既に神経症を患っている状態です。
携帯電話恐怖症とでも言いましょうか。
そして、この携帯電話恐怖症を続けていると呼び出し音が鳴る前に電話がかかってくることを予知できるようになります。
こうなってしまうと重症患者です。一度携帯の電源を切る勇気が必要です。
こんな症状の人もいました。
顎の関節にどうも違和感があるので医者に診てもらいましたが、異常が見つかりません。
でもどうしても不快だし、日に日に酷くなってくるので、何件も医者を替えて診てもらいました。
7~8件目の病院でやっと原因がわかったそうです。
「携帯電話で長電話することはありませんか?」とお医者さんに聞かれ、はっと思ったそうです。
それまでそんなことが原因だとは夢にも思わなかったそうです。
その方は毎日のように一時間以上の打合せを携帯電話でしていたそうです。
笑い話のように話していましたが「顎の関節がおかしくて、ノイローゼになりそうなので、いいお医者さんを紹介して欲しい。」と知人とやはり長電話をしていたことも度々だったそうです。
顎関節の違和感は、携帯電話から発する電磁波が原因で顎の神経を蝕んでいたようです。
まだ早いうちでしたので、携帯電話をやめて数日で顎関節の違和感はぴたっと止まったそうです。
『便利過ぎる』の副作用には計り知れない恐ろしいものがあるようです。
現代では携帯の電源を切る勇気も持たなくてはならなくなったようです……。
(2007年1月5日のメルマガより)