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No.24 整理収納アドバイザー(2007.2.27)
先日、整理、収納の分野で、テレビやラジオで大変な活躍をされている近藤典子さんのお話を聞いてきました。
現在の日本は、経済的には信じられないほど裕福になりました。およそ60年前の敗戦から、世界で最も貧困な国であったことから考えるとまさに「信じられない」という言葉が当てはまるほど裕福になってしまいました。
なってしまいましたと言うのは、あくまでも経済的に限られるという条件が付いてしまうことです。
50年足らずで最貧国から、GDP(国内総生産)世界第二位の経済大国まで、奇跡の大躍進を遂げました。
しかし、奇跡を起こした反面、急速な経済の発展に精神が取り残されてしまいました。その結果、メーカーは取り止めも無く物を作り販売しました。
購買力を持った国民は物を買い続け、多くの家庭では物が余りだし、余り出した物で一杯になってしまいました。
そのために、欲しい物の中にそれをしまうための収納が必要になりました。そして、それに伴って、整理や片付の方法や手段を望む声が圧倒的に多くなってきました。
そこで、持て囃されるようになったのが、整理や片付をアドバイスしてくれる整理収納アドバイザーでした。
その整理収納アドバイザーのカリスマ的存在が近藤典子さんです。
やはり、その日の講演でも大変多くの方が参加されていました。
席が足りず、参加できなかった方も大変多かったそうです。
テレビやラジオでレギュラー番組を持たれていたり、ベストセラーのアドバイス本も多数出版されています。
聴衆を引き込む話し方も然ることながら、千人を超えるアドバイスの経験はさすがに、大変参考になることが多かったと思います。
その内容を紙面の都合もありますので、ほんのちょっとだけご紹介させて頂きたいと思います。
まずは、コツさえ分かれば誰にでも
片付はできるそうです。何故そのようなことが言えるかというと、近藤さんご自身が十数年前はまったく片付けることができない方だったそうです。
ところが、家の中で物が溢れてしまい、生活をすることができなくなってしまったそうです。
これではまずいと思い、片付けることを決意し、失敗を繰り返しながら、どうすれば、楽に片付けられるかを見つけてからは自然に家の中がいつも片付けられている状態になったそうです。
そうは言っても「その決意されてから、失敗しても諦めず行動し続けることは誰にでもできるものだとは思いませんが。」と聞くと「楽しみながら片付ける方法を知れば誰にでもできます」
と柔らかな言葉ではありましたが、きっぱりと仰ってました。
暮らしが楽になる上手な片付け方の手順を知ることが先決だそうです。
手順①整理→②収納→③整頓+掃除
まず①の整理とは物の要・不要をしっかりと振り分けて、不要な物を処分すること。
最初はとにかくこれ以外考えずに実行してみること。とかく物が片付かないとタンスを買ったり、収納を作ったりを考えますが、それは最後の最後まで考えないこと。
物の「要・不要」を振り分ける目安としては、
① 日常生活でそれがないと困る
② 時々使う
③ 滅多に使わないがどうしても必要
④ 季節ごとに使用する(正月用品、スキー用品、五月人形等)
⑤ 思い出があってどうしても捨てられない。
*①~⑤以外の物は全て処分するか、リサイクルに出す。
要点としては
・ 必ず時間を決めてやる
・ 押入、天袋、物置、納戸のような大きい収納スペースから始める
・ 処分に悩んだ物は後で考え直す
・ 思い出は写真に
・ ①~⑤別にとっておく物リストを作る
片付けを決意して始めるとあっちもこっちも一辺に取り掛かってしまう場合が多いようです。
ですが、そのようにすると膨大な時間がかかり、夜寝る場所も無くなってしまうという現象が起こってしまいます。
結果、片付けたというよりも、散かしたということがないように、部分的に時間を決めて「要・不要」の振り分けをすることがポイントです。
焦ることなく、そのかわり必ず順番にやり遂げることが肝心です。まずは時間がかかっても必要と不必要を認識できなければ、始りません
(2007年2月27日のメルマガより)