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No.33 第18回福祉住環境コーディネーター2級検定(2007.7.18)
7月8日(日)に、第18回福祉住環境コーディネーターの2級検定試験を受けてきました。
試験ですから、勉強をしなければならないのは当然のことですが、毎日の仕事もこなさなければなりません。
はっきり言って大変でした。
学校に通ったり、通信教育にはお世話にならず、問題集と日本商工会議所のテキストを買ってきただけで、完全な独学でのトライでした。
しかも、始められたのは直前二週間前からですから、寝る時間を切り詰めて、待ち時間や電車での移動時間を利用しました。期間的には短い間でしたが、ずいぶんと長い時間に感じられました。
頭がよい人ならば、これくらいの試験はなんなくこなしてしまうのでしょうが、どうも頭が良いとは言えない自分にとっては、何とも厳しいものでした。
それでも、やるだけのことはやったという満足感はありましたので、ある程度の自信(過信?)を持って望みました。
試験会場は早稲田大学でした。
何故か私は学校が好きです。小さい、大きいにかかわらず、楽しくなってしまいます。まだ学生気分を卒業していないのかもしれません。
そんなこともあって、意気揚揚と試験会場に行きました。
ところが、そううまいことばかりではありませんでした。試験問題を開くと予想が違っているというか、傾向が違うというか、自信は見事に崩れ去りました。
だからと言って諦めるわけにはいきませんので、悪戦苦闘の末、なんとか制限時間一杯で解答用紙を埋め尽くすことはできました。
「筆記用具を置いて下さい。」と試験管の声を聞く1分ほど前に最後の問題を終えていました。
どっと疲れが体中を駆け巡り、頭のてっぺんから爪先までのエネルギーが抜き取られていく感じがしました。
「駄目かもしれない。」とそのとき初めて不安が募りました。
8月中旬の合否の発表までは確実ではありませんが、今回の検定は駄目だったような気がします。
でも、やはり今回の検定を受けて良かったと思いました。負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、本当にそう思えました。
その気持ちは、試験を受ける前に勉強しているときから感じてはいましたし、近くなるに連れて、より大きくなっていきました。
実際の障害者のことを少しでも知ることができたということです。
今まで、車椅子を必要とする人が最高に体の不自由な人だと思っていました。
寝たきりの人がいることは知っていましたが、おそらく自分とはほとんど関係ないくらいに考えていたのだろうと思います。
車椅子に乗れる人はまだましなほうで、それに乗ることさえも、上半身、起き上がることさえもできない人々がたくさんいることも知ることができました。
「自分の手足を自分の意のままに動かせること」に、「自分の親、兄弟、子供達が五体満足であること」に心から感謝できるようになりました。
それまではどこか、当り前だと思っていました。
それどころか、他人の手足が思うように動かないことを憂いていたくらいかもしれません。
知ってしまった以上、五体満足な自分が、逆に自分のことですら儘ならない今の状態でいいのかと考えさせられるようになってしまいました。
そうかと言って、けっして障害者のことがわかったとも思ってもいません。もっと、もっと知らなければならないのだと思い知らされています。
もちろん、今回の検定で落ちていればいいと思うほど自分が成長したわけでもありません。
合格したいです。心から…。
また睡眠時間を削って同じ勉強をすることは、できれば避けたいと思う私はまだまだ未熟者です。
それでは、健康な我が家をめざして…
(2007年7月18日のメルマガより)