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今の家では、防水の主役は「防水シート」です。(外部リフォーム5)

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

寒霜降(そうこう)次候 霎時施す(しぐれときどきほどこす)

イノシシに願いを・亥の子(いのこ)

「亥の子」は、旧暦10月の亥の日のこと。そして、亥の子を祝う行事の名前でもあります。

亥の子の起源は、亥の子の亥の時(午後9時〜11時)に無病息災を願ってお餅を食べる古代中国のならわしです。

日本には平安時代に伝わり、少しずつ形を変えながら受け継がれてきました。

今は、イノシシをかたどった「亥の子餅」が和菓子屋に並びます。

無病息災に加え、イノシシが多産であることに子孫繁栄を、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)で水の方角を司ることに火伏(ひぶ)せを願う地域も。

火伏せの霊力に守ってもらうため、亥の子にコタツや茶の湯の炉を使いはじめるというならわしもあります。

今の家では、防水の主役は「防水シート」です。(外部リフォーム5)

【防水リフォーム重要事項】

屋根雨仕舞

 【屋根防水】

下地材の上に防水シートを張り、その上に屋根材を施工して仕上げる。アスファルトを染み込ませた防水シート(アスファルトルーフィング)により雨水の侵入を防止します。

外壁雨仕舞 

【外壁防水】

下地材の上に防水シートを張り、その上に外壁材を施工して仕上げます。外壁の防水シートは、雨水の侵入を防止しながら湿気のみを通す性質を持っています。

以前は、透湿性のないアスファルトルーフィングを使用していたので、壁内結露などの弊害もあり、リフォームなどで壊した際に壁の中がカビで真っ黒になっていることがよくありました。

現在では、防風防水透湿シートをいう優れモノのシートが開発されているので、より防水性能も高まっていますが、建物の形状が必要以上に複雑化されているため、新築でも最も多いのが雨漏りとなっています。

【構造体の腐食や腐朽の原因は、防水シートが傷んだり、劣化している場合が大半を占めています。】

ある程度のマンションなら10~15年に一度、大規模修繕を行い、その際に屋上防水工事や外壁の補修が行われます。

ところが、一戸建ての住宅の場合は、持ち主が自分で対応しない限り、知らない間に家の防水性が損なわれて、構造体である木材や鉄骨を腐らせたりサビさせたりしてしまいます。

ある程度、定期的に建物自体を点検し、必要な対策を行うことが必要なのです。不思議なくらい、建物に住まう人が愛着を持たれている家は、劣化が進みにくいのも事実なのです。

雨から家を守っているのは、屋根や外壁です。下地材の上に瓦などの屋根材やモルタルやサイディングといった外壁材が施工されています。

ところが、それだけでは経年劣化などで表面に亀裂が入った場合、すぐに構造体にまで水が染み込んでしまいます。

それでは、その水の侵入を防ぐためにどうしているかというと、屋根材や外壁材の間に必ず防水シートを隙間なく張る必要があるのです。そのシートによって、構造体が雨から守られているといっても過言ではありません。

昔の家は、自然の建材を何重にも施工したり、重力の原理を知って、工夫をしていたのですが、今の家は、熟練工と手間と材料にできるだけ費用をかけないようにしているので、昔の家の防水のやり方では抑えられなくなってしまったのが現状です。

なので、防水のための材料や施工が主従逆転しつつあるのです。

屋根材の割れやズレ、外壁モルタルの亀裂、サイディングのシーリングの劣化などは、中の防水シートを傷めてボロボロにして役に立たなくしてしまいます。

とくにサッシ廻りは亀裂が入りやすく、こまめなチェックが必要なのです。壁からの雨漏りの大半はサッシ廻りが原因だといっても過言ではないのです。

防水シートは部分的な補修も可能ではありますが、築年数がよほど経過していて古い住宅の場合は、一度屋根材や外壁材をはがして、しっかりと防水工事からやり直してしまったほうが、早くて安心かもしれません。

頻繁に部分的な補修でごまかしていても、一度の修理工事の費用は安くても、度重なれば、馬鹿にならないものです。それに、その度に雨水が内部に染み込むことによって、柱などの構造材が腐食してしまっている可能性もあります。

そのような場合は腐食した材を交換しなければなりません。バルコニーなら、「FRP」という樹脂系の材料で防水を行います。快適な生活のために欠かせないのが防水なのです。

信頼できるリフォーム会社や建築家に建物の状態を十分に点検してもらって、できるだけ最適と思われる方法を提案してもらうことをお奨めします。

【モルタルのひび割れ補修工事】

雨水が侵入しないようしっかり補修することで、建物内の木材や鉄骨などの構造材を守ることが可能となります。

モルタルひび割れの補修

目地や隙間を埋めて密封し、防水の効果をもたせる【シーリング材】

   ↓

モルタル壁に入った亀裂にシーリング材を打って埋める。(その際V字カットなどをすることが多いが、仕上げ塗装でミミズが這ったような跡が残ってしまうので、その亀裂にプライマー(塗料用接着剤)を十分に塗布し、弾性シーリングなどを塗り込むようにすることをお奨めします。

 

【サイディングのシーリング補修】

シーリングが劣化してしまうと、痩せたり剥がれたりして、雨水が侵入しやすくなります。点検の上、補修交換を行います。

サイディング補修

劣化したシーリング材を撤去する。

新たにシーリング材を打って埋めます。

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【サッシの廻りの劣化を確認!】

サッシ下部の角などは、外壁にヒビなどが入り最も劣化しやすく、雨漏りの原因となりがちな場所です。また一方換気扇廻りやバルコニーのフェンスと外壁の接合部なども同様に注意が必要です。しっかり点検してもらい、補修を行うことをお奨めします。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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