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【節電するならまずは契約アンペアの見直しが必要です】〈エネルギーの正体⑦〉
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
雨水(うすい)次候 【霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)】
小千谷の雪晒し(おじやのゆきさらし)
新潟県小千谷市でつくる小千谷縮(ちぢみ)は、江戸時代に生産するようになった麻織物です。
シワのような「シポ」が全面にあり、シャリッとした肌ざわりが特徴。製糸、染め、織りといったいった工程を丹念に手作業で行う、国の重要無形文化財です。
この時季、晴天の小千谷では縮(ちぢみ)を雪上に広げる風物詩、「雪晒し(ゆきさらし)」を行います。
これは、真白な雪で布地を漂白する先人の知恵。
陽光で雪の表面が解け水蒸気となり、空気中の酸素と結合、オゾンが発生します。
オゾンは天然の漂白成分。不純物をきれいにしてくれます。さらにその上糸目と色柄を際立たせてくれるのです。
古(いにしえ)の人々は、経験から、オゾンの使い方を知恵として利用していたのですね。まったくの自然から生み出された文化だと思います。
先人から学ぶことは、たくさんあって止どまるところがないですね。
・今日の日を愉しむとしたら…
【雪晒しいろいろ】
雪晒しは、いろいろな利用のされかたがあるんですよ。
昔の人はいろんなことを試したんでしょうね。
原料となるコウゾの皮をむき、雪に晒(さら)すことでより白い和紙をつくるのも、昔ながらの知恵です。新潟県では、雪に晒した塩漬け唐辛子でつくる発酵調味料「かんずり」も親しまれています。
・今の季節をたのしむなら…
【フキノトウ】
フキノトウのほろ苦さと清涼感は、冬の寒さでのんびりしていた心身を目覚めさせてくれる春の味。刻んで味噌、みりん、砂糖と炒めたら、蕗(ふき)味噌のできあがりです。
【節電するならまずは契約アンペアの見直しが必要です】〈エネルギーの正体⑦〉
【まずは、見直しましょう契約アンペア】
どの家庭でもブレーカーが落ちてしまったという経験はあると思います。それが重なれば、どうしてもその度に懐中電灯を探したり、暗い中を手探りでブレーカーを探しているうちに、テーブルの角に思い切り向こう脛をぶつけてしまったりして、ストレス極まりない状態を再現しなければならないのかと、ストレス溜まりまくりです。
そこで、それらを避けるために、東京電力の契約アンペア数を増やすことになります。確かに、最近では様々な電化製品の普及により、家庭の使用電力量も鰻登りに上昇し、一般家庭でも50~60Aが普通となっています。
気の短いご主人や奥さまがいらっしゃるお宅では、100Aとか120Aなどというアンペアの豪傑もいらっしゃいます。
考えてみれば、契約アンペア数は、その家庭の最大の総使用電気量を示しています。たまたま、使用する電気機器が一緒に稼働して、契約アンペア数を超えたときにメインのブレーカーが落ちてしまいます。
ところが現実にはその前に、いくつかに小分けされた系統のブレーカーが落ちます。ようするに、使用する電気製品が1箇所の系統に集中し、尚かつ、同時に稼働したときにブレーカーは落ちるわけです。
なので、電気製品をひとつの系統に集中せず、使用する時間帯をずらしてバランスよく配置すれば、ブレーカーは落ちなくなりますので、契約アンペア数を小さくすることは可能なのです。
また一方、最近は、エアコンにしてもLED電球を使用している照明にしても、省エネタイプになり、使用する電気の量は少なくなってきている状況を考えると、ほんの少しだけ電化製品機器の取り扱いに気を使えば、アンペア数を減らすことは決して難しいことではなく、大いに家計の助けにもなります。
それから、電力会社もピークの発電量を減らすことができ、地球環境にも大いに貢献できるのです。
トイレや洗面所などの壁に上図のような分電盤なるものが付いていませんか。電気を偏って使い過ぎたときには、個別ブレーカーが飛びます。
その場合は電子レンジと温風ヒーターなどの暖房器具で消費電力が大きなモノが別系統になるようにしましょう。例えばエアコンや電子レンジなどは、専用回路といって、15A程度の専用回路に単独で繋ぎます
【節電するなら、トイレの便座カバーの復活をお奨めします】
便器に直接肌を触れさせて用を足す習慣のない私たちは、その際、洋便器との未知との遭遇に戸惑いました。かつては、洋便器の横に用の足し方の絵が張ってあったような気がします。
というか、必ず張ってありましたが、最近ではその絵も見かけることがなくなりました。冬季には座ったときの冷たさをカバーするための便座カバーを付けるようになり、さらに温水洗浄便座(お尻だって洗って欲しいのウォシュレット)の登場によって、いつでも便座が暖房されているようになりました。
考えてみれば、温水洗浄機能は別にして、この便座の暖房のためのエネルギーは、便座カバーを復活させつことにより節約させることができるのです。
ただし、便座の暖房はトイレ内の暖房にも役立っています。お年寄りが寒さによってトイレで倒れることは少なくないので、十分状況を判断して実行してください。
それに女性に多いと思うのですが、温水洗浄機能よりも暖房便座の機能のほうが、ありがたいという方もすくなくありませんので…あしからず…。
※ですが、便器の形式にもよりますが、暖房便座は一日中通電しているので、意外と電気を食います。便座カバーにすることで月に500円以上の節約になることも事実です。
また、暖房便座のほうを選択された場合は、便器蓋を必ず閉めるようにしてください。それだけで、月100円以上の節電になります。