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「子ども部屋」としての寿命はあなたが思うより短いのです!
「子ども部屋」としての寿命はあなたが思うより短いのです!
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
河津町では、ひと足お先にお花見ですよ。
実は一年中、桜は日本のどこかに咲いているというのですから驚きです。というのも、桜の品種は300以上。年に二回咲くものや、秋から早春まで花をつけるものなどさまざまです。
今頃に開花している早咲きの桜として知られるのは、河津桜(かわづざくら)でしょう。二月上旬からほころびはじめ、約一か月にわたって、淡紅色の花をつけます。
河津桜の原木は、1955(昭和30)年、静岡県賀茂郡河津町で発見されました。町名を冠し、大切に増やされた並木は同町のシンボルとなりました。2月上旬〜3月上旬の「河津桜まつり」は、ひと足早いお花見をたのしむ人々で賑わいます。
「子ども部屋」としての寿命はあなたが思うより短いのです!
以前は小学校に入学したら立派な学習机を買ってもらい、自分の机で勉強するのが当然というような習慣がありました。(わたしは、買ってもらっただけで勉強などいませんでしたが…)
ところが、時代の変化とともに学習机はあるけれど、リビングやダイニングで勉強する子どもも多くなりました。リビングやダイニングで勉強すると頭の良い子が育つなんていってる自称専門家もいるくらいですから…増えて当然かもしれません。また、将来のことも考えるようになって昔ながらの学習机にこだわらない生活スタイルも増えているようです。
子供はいつか巣立つもの
巣立った後のことも頭の片隅に入れながらお部屋を考えなければなりません。
「子どもが巣立ったあとは、オレの書斎にするから!」というご主人の声も聞こえてきますが、さて、さて…どうなりますか??わたしの経験上、ご主人の書斎に変更してからの問題も意外に多いようです。
【失敗談 会議】
使ってもらえず物置きになってしまう、不憫な学習机
・子どもが、自分の机で勉強しない。どうやら『さみしい』らしい。
・どうも壁に向かって勉強できないようで、結局リビングで勉強している。
・ダイニングテーブルに座ってくれたらまだいい方で、リビングや和室に寝転がってやっている。
・最近の子は個室だと勉強しない子が多いみたいで、サザエさんのカツオもそうだった気がする。カツオはどこでも勉強していないのでは?(笑)。
・部屋では勉強しないので後で考えれば、既製の学習机はいらなかった。天板と引き出しがあればいいので、流行りのDIYでつくればよかったかなと今では思う。
・学習机というより、体操服、図鑑、道具箱、銀盤ハーモニカとかの物置スペースとして存在している。
・(その他のお母さんも…)我が家も子ども部屋では勉強していないとの声多数。
・結局、子ども部屋を子どもが使う時間は実際かなり短いのではないかと思う。
・子どもが自立したときは物置部屋になってしまう。
・主人が書斎として使うおうとして、立派な本棚やサイドボードなど家具を買い込んで入れたが、今度はそれ自体が物置きになってしまいそう(笑)
・うちは、それを見越して最初から可動間仕切り収納を利用。子どもが一部屋ずつ欲しくなったときには個人の部屋として、子どもが独立したら私たちの広々寝室として使うつもりでいる。
【部屋に閉じこもり、目が届かないのも心配!】
・うちの子はちょうど思春期で難しいお年頃なので、すぐに個室にこもってしまうので中の様子がほとんど分からなくて困っている。親の目が届きにくい。
・ほかのお母さんからも、勝手に入ると怒るし(笑)気になってしまうとの意見も多数。
・実際には順調に成長しているってことなのかもしれないが、親としては心配だし、見離されているようで、少し切ない気もする。
・間取りによるが、子ども部屋が独立し過ぎてしまい、子どもの気配を感じられないのは仕方ないという人もいる。
・リビングを通らないと自分の部屋に行けないようにしたらいいのではないか?!
・会話はなくても、挨拶だけでもしたい。
・うちでは逆に、中学生の男の子なのに、いつまでも、やけにベタベタしてくるので気になる。
・うちはまだ小学生の兄弟なのだけど、子ども部屋を与えたら陣地を得た!とばかりに兄弟でエリアをつくって陣地争いをしている。鉛筆がはみ出したとか、ノートがはみ出たとかケンカばかりしている。ただし一緒にゲームをするときは休戦中なるみたいだが(笑)
・最初は自分の部屋ができるって嬉しくてしかたないのかもしれない。
・うちでは、親の知らぬ間に部屋をデコレーションしている、コンセントやスイッチにシールを貼ったりしている等共感多数。
・そう言えば小さいころ、やたらとシールに凝る時期があって、家中の家具に貼られて困ったが、考えてみたら自分も小さいころ、同じようなことをして叱られていた。繰り返すのかもしれない(笑)
【収納の知恵】
・ジャングルジムやすべり台とか、子どものものは大きいし、色・形も多様で、リビングの一か所にうまくおさめるのは難しいと思う。
・大人の空間ではなくなってしまいそう…
・うちの子は、5歳の娘だが、最近の女の子のおもちゃは、人形がほんとうにミルクを飲んだり、ままごと用のミニキッチンは実際に水が出たりと、『水物』が多くて、気がつけば水浸しになってしまう。
・うちは男の子なのだが、積み木やブロックの作品をそのままにしておきたがる。置いておくスペースがいくらあってもたりない。床で組み立てた線路をうっかり壊して、激怒されている(笑)
・おもちゃで足の踏み場がなくなってしまう。
・うちは子ども部屋は、カバンだらけになってしまっている。スイミング、英会話、学習塾、サッカーなど習い事のものがそれぞれ…ユニフォームや教材、参考書、ドリルなど、学校以外で必要なものはばかにならない。
ランドセルは、どこに置いているか?!
・うちでは、学校から帰るとリビングで広げる癖がついているので、いつもソファの脇に置いて、片づけるのが面倒だった。
・机の脇に引っ掛けてくれたらいいほうだが、ほとんど机の上に置いてしまい、中身だけ持ってダイニングに直行してしまう。
・個室があっても子どもが一人では整理整頓できない。
・夏休みとかになると、学校から持ち帰るものが多くなるので大変なことに…
・子どもが作った作品や絵も学期ごとに持って帰ってくるのだが、捨てられなくて困ってしまう。
・うちではそれらを、写真にして保存している。あとは割り切って捨てている。
・データにして保存するのは、いいアイデアだと思う。うちも参考にしたい。
・力作と母の日のプレゼントだけは残して飾っておく。
【使ってもらえないベッド】
・うちの子は、せっかくベッドを買ったのに一人だと寂しいのか、自分の部屋で寝ていない。結局は、寝室で私たちと一緒に寝ている。
・子どもが小さいときは寝室を私と子どもたちで占領して、主人は子ども部屋で寝る、みたいな生活が続いている。
・うちも主人は二段ベッドで寝ている(笑)だいたい、旦那が帰ってくるのが遅いのだから仕方がない。
・うちは寝室は旦那が一人。和室に私と子どもたちが寝ている。子どもが小さいうちは寝ている間によく動くので、夜中に目が覚めたら目の前に足の裏があって驚いたこともある(笑)
・足元収納付きのベッドって意外と収納が使いにくい。
・ベッドの引き出しの奥は風通しが悪くなってしまうので、カビとかも心配。
・ベッドとデスク一体型や二段ベッドは、上のベッドに上がるのはいいが、ベッドから降りるのが怖いらしい。
・階段が急なので、大人でも降りるとき怖い。
・友達が来たときも、遊ぶスペースが狭いとリビングを占領されるのが困る。
・うちでは二段ベッドで遊ばれてしまい布団もぐちゃぐちゃになっている。
・『いい加減に片付けなさーい(怒)』と切れて怒鳴ってしまう(笑)
【解決策 アドバイス】
子ども部屋ってそもそも必要なのでしょうか?
子ども部屋という個室を最初からつくってしまうと、それが前提となった暮らしかた、家族のあり方に限られてしまうような気がします。
かえって、子ども部屋という個室がなかった子どものほうが、カーテンや書棚など、何かしらの知恵で思春期には自分のエリアをつくり出して「巣作り」をしますが、所詮は天井が繋がっていたり、気配がわかるようになっているので、お父さん、お母さんが安心できたりします。
外国映画に出てくる子ども部屋の個室にはルールがあって、親の了解がない限り、ドアを閉めてはいけないそうです。当然、親側にも暗黙のルールがあって、ドアというか、開きっぱなしのドアをノックした上で子どもの了解をとって個室に入らなければならないといいます。
いわれてみれば、そんな場面は、よくありますよね。サマンサとタバサにはそんなルールはあっても意味ないのにあえて、そんなルールがありましたよね。子ども部屋に鍵を付けるなんて、もってのほか…、なのかもしれませんね。
子ども部屋はつくったけど、なんと扉をつけないという方もいらっしゃいます。
「子どもさんにはなんていうの?」
「予算がなかったから…って言います(笑)、こうでもしないと中の様子が分かりませんから」
また、「どうしても扉がいるというので付けたけど、エアコンは予算の関係でつけられなかった…、と言って、クーラーの効いたリビングルームに出て来ざるを得ないように仕掛けておきます」なんていうお母さんもいました。
子どもの個性も大切ですが、家族の絆は時間の積み重ね。喧嘩したり、笑ったり、泣いたりを、お互いが同じ空間でどれくらい共有したかどうかが、将来生きてくるのだと思います。子どもと共有できる時間は驚くほど短いのです。
子ども部屋とどう関わってきたのかをじっくりご夫婦で語り合い、3年後、5年後、10年後を想定して専門家にリクエストを遠慮なく出してくださいね。
きっと新しい子ども部屋のスタイルが生まれるのではないかと思います。
【チェックリスト】
使いやすくて、素敵な「子ども部屋」をつくりたいと思ったら、下記チェックリストを参考にしてみてくださいね。
①子ども部屋の位置は、子どもが独立し過ぎない位置を考慮する(たとえば、リビングを通り抜けた位置など)。
②コンセント、スイッチの位置と高さはしっかり検討する(将来の子ども部屋のあり方を想定してから決めなければなりません)。
③子ども部屋を使う時期は思っているよりずっと短いので、ほんとうに必要かどうかをよく考えて決めなければなりません(検討する)。
④子ども部屋を間仕切り収納や本棚で間仕切るだけの、オープンなスペースとすることも検討するべき。
⑤子どもの成長に合わせて、部屋を変化させることのできる可動間仕切り収納も検討する(カウンター収納や本棚でも十分間仕切りの役割を果たします)。
⑥子ども部屋の扉にすりガラスのスリットなどを入れておくことを検討する(将来、寝たのかまだ起きているのか気配が感じられるように)。
⑦ベッドは必要になってから購入を検討する。
⑧学習机は低学年の時期から、ほんとうに必要かどうか、デザイン、形、大きさ、将来も考えて検討する(ただし、専用の引き出しや、収納スペースは確保する)