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[やはり、夏涼、冬暖の決め手は窓(開口部)「断熱1]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至(げし)次候 菖蒲華さく(あやめはなさく)
備前ばら寿司
昔から受け継がれてきたハレの日の料理のひとつに、岡山県の「備前ばら寿司」があります。
酢飯の上に金糸玉子やシイタケ、レンコン、ママカリ、エビなどを彩りよく載せたごちそうで、家庭や地域によって具材が変わります。
この料理が誕生したきっかけは、江戸時代のお殿様が出した「食事は一汁一菜とする」というお触れだとか。
せめてハレの日ぐらいはごちそうをと考えた人々が、寿司の具を酢飯の下に隠して盛り付けたのがルーツとされ、「隠し寿司」とも呼ばれているそうです。
岡山の海の幸や山の幸とともに、明るくたくましい庶民の知恵もいただける郷土料理です。
・今日という一日をを愉しむ
【菖蒲華さく(あやめはなさく)】
東北や北海道ではアヤメが見頃。宮城県の「多賀城跡あやめまつり」や北海道の「あっけしあやめまつり」や北海道の「あっけしあやめまつり」は多くの人で賑わいます。
【ちらし寿司の日】
備前ばら寿司が誕生するきっかけとなった「一汁一菜のお触れ」を出したとされる備前岡山初代藩主・池田光政(みつまさ)の命日が6月27日であることにちなんで制定。
お触を出したのは6代・池田斉政(なりまさ)とする説もあります。
[やはり、夏涼、冬暖の決め手は窓(開口部)「断熱1]
今回からは、家(建物)の断熱のお話です。
気密断熱という言葉を最近やたらと聞くようになって来ました。建築用語なのですが、いわゆる断熱がやっと日本でも重要なことが認識されてきだしたということだと思います。
住宅の断熱を考える際に重要なのが、気密性です。たとえば、魔法瓶は気密性、断熱性がどちらも高いので、熱湯を長く保温できます。ところが、当然ながら、魔法瓶のお湯もいつかは冷めてしまいます。
それは、本体から熱が逃げるということなのですが、特にどうしても開閉せざるをえないフタの気密性が低いためなのです。そこから熱が少しずつでも逃げていってしまうので、いつかは時間とともに冷めてしまいます。
これを住宅に置き換えて考えると、魔法瓶のフタに当たるものは窓になります。しっかりと断熱を施(ほどこ)した家でも、窓の数や大きさが大きければ気密性が損なわれ、熱が外に出ていってしまいます。
今、私が究極的に目指しているのは「開放型機密断熱住宅」なのです。なんのことはない、夏は窓から空気が十分に抜けて涼しく、冬は窓から熱を逃さない暖かい住宅です。
ですが、この2つは矛盾していますよね。相反するものです。だからこそ、窓の割合、按配(あんばい)が重要になってくるのです。窓は多過ぎず、少な過ぎずが原則なのです。
【「魔法瓶」に例えられる今の家!】
[寒くも暑くもない快適な暮らしには断熱は必要不可欠なのです。]
【昔の家】と【今の家】
【昔の家には保温性能がありません。】
断熱をしない昔の家が普通の水筒だとしたら、今の家は魔法瓶にたとえられます。昔の家は断熱しないだけでなく、窓と壁の間からの隙間風(すきまかぜ)も当たり前でした。というのは、言い過ぎかもしれません。東北の古民家などを実際見てみると、少なくとも茅葺屋根とか、土と木材中心の土壁などは、断熱材とまではいかずとも、やはり昔の家も断熱は考えられていたのだと思います。特に冬が近づくと、窓を塞いでしまう家が多かったようです。
【断熱材=材料に空気を含んで、動かさない、外に出さない素材】
例えば…セルロース、グラスウール、発泡スチロールなど…
【窓が多ければ多いほど、魔法瓶効果は薄れます】
[断熱をしても、窓が断熱窓でなければ、そこが熱の抜け道になってしまいます]
せっかく魔法瓶並みの保温性があったとしても、窓が多ければ、熱が逃げてしまいます。窓をむやみやたらにつくらない、ベアガラス、トリプルガラスにする、カーテンや障子をつけるなどの工夫が必要です。