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[外断熱と内断熱(充填断熱)の違い「断熱2]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

小暑(しょうしょ)末候 鷹乃学を習う(たかわざをならう)

浴衣をたのしむ

夏祭りや花火大会での浴衣姿は粋なもの。カラン、コロンと響く下駄の音と色とりどりの浴衣に気分も盛り上がります。

着物には季節に合わせたしきたりが存在しますが、遊び着にあたる浴衣にはいかめしい決まり事はありません。

しかしながら、夏場の着用が一般的。年に数度しか楽しめない装いだからこそ、きちんと手入れをして長持ちさせたいですよね。

浴衣は洗濯表示がついていれば自宅でも洗えますが、色落ちに注意しなければなりません。

のりづけをすれば、パリッと仕上がります。汗でピタッと肌に張り付いてしまい、余計暑く苦しくなってしまうのも避けられますよ。

もちろん浴衣には下駄がセットになってるのは若い人でも知ってることですが、その下駄は、固く絞った雑巾で汚れを拭き取り、陰干しにするそうです¨̮♡

桐などで作られた本物の下駄なら、それだけで、一生モノです₍ᐢ⸝⸝› ̫ ‹⸝⸝ᐢ₎

・今日をたのしむ
【げたの日】

「七寸七分」など、下駄の寸法に数字の「7」がよく使用され、下駄の足跡が漢字の「二」に似ていることから。7が2個で+足跡の2=7月22日ってことかな⁇

【土用三郎】

夏の土用の初日は「土用太郎」、2日目は「土用次郎」、3日目の今日は「土用三郎」。かつては今日が晴れなら豊作、雨なら凶作とされました。

今日は朝からいい天気ですから、豊作ですね。何かいいことが起こりそうな気配を醸し出してますね⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾

【熊谷うちわ祭】 

毎年7月19〜23日の5日間、埼玉県熊谷市で斎行(さいこう)。同地に鎮座する八坂神社の祭礼です。

[外断熱と内断熱(充填断熱)の違い「断熱2]

【外断熱と内断熱(充填断熱)結局どちらがいいのでしょう?】

今回の断熱のお話は、「外断熱と内断熱の違い」についてお話させていただきます。

※  【断熱材で家の廻りをぐるりと包み込む工法】

柱の外側に断熱ボードやパネルなどを張り付けるのが外断熱です。さらに断熱材と外壁との間に空気層をつくります。内断熱よりも下地が多くなるのと、材料が高価になるため、コスト高になります。

また、5㎝ほど壁が厚くなってしまうため、敷地が狭くギリギリまで建物がある家には向きません。

【隙間(すきま)なく断熱材を吹き付けて魔法瓶のような家を実現します。】

柱と柱の間に、グラスウールなどの断熱材を吹き付けたり、差し込むのが内断熱で、充填断熱ともいいます。断熱なしの場合と壁の厚みが変わらないのが利点です。壁が薄いので使用する材料が少なくて済む分、外断熱よりもコストを低く抑えられることも、さらなる利点といえます。

それでは、内断熱(充填断熱)と外断熱を比べた場合、どちらが多く採用されているのでしょう?!

答えは、明らかに内断熱、中でも充填断熱が日本の家では圧倒的に普及しているのです。

さらに、それでは…

【内断熱が多い理由】

①充填断熱の場合、既にある壁(柱から柱までの空間)の中に断熱材を充填してしまうので、内側にも外側にも出ることなく、壁の厚みは変わらないからなのです。

要するに、日本のように狭小地が多い日本にむいているといっても過言ではありません。

②大抵の内断熱では、外断熱よりも低コストで済むからなのです。

 

【目に見えないところこそ自然素材がお奨めです】

 

[健康にいいからと自然素材を選ぶなら仕上げ材だけでなく柱などの構造体にもこだわることをお奨めします]

自然素材には大きく分けて2種類あります。構造体と仕上げの自然素材です。一般的に自然素材といった場合は、床や壁などの仕上げ材を指すことが多いように思います。

仕上げ材という見える部分だけにこだわって、内部(壁内)の、ようするに構造体の素材にこだわらないのは、少し変な気がするというか、本末転倒のような気がしてなりません。

そうです…、【自然素材は構造体から考えるべきだと日々思っています。】構造体における究極の自然素材は、「葉枯らし天然乾燥の木材」です。

反対に、木であって自然素材ではないもの、すなわち【木であって、木でないもの、それは、集成材だと思います。間伐材などを薄く、細く裁断して、四角形の断面に接着剤などで張り合わせたものです。

出来上がって時間がそれほど経過していないものは、強度も本来の木そのものよりも強いと言われています。ところが、湿気や温度の変化に何十年か長期にさらされている材では、同じ強度を保てるかどうか怪しいところです。

実際、植木を載せる板などは、何年か経過すると、無垢材と比較すると大変弱く腐りやすくなってしまいます。建材試験センターでも、そこらへんまで調査していれば、正確な強度を把握することができると思うのですが、なぜか、都合のいい数字ばかりを鵜呑みにしてしまい勝ちです。

また一方、自然素材の専門家と称する人たちは、真逆に無垢材に非(あら)ざるものは、木に非ずというようなことまで、言われているようです。

私もできれば「葉枯らし天然乾燥の木材」の方がいいに決まっていますが、現在では大変高額であり、以前は3割り程度しか変わらないなどといい切ってしまいますが、現在では文化財でもつくるつもりかと思うほど高価なものになっています。

まだ、手に入ればいいのですが、今では集成材でも、簡単には調達できない状況が続いています。これは、今までに何度もお話させていただいておりますが、間伐材利用などをして、日本の木材、引いては日本の森や林を守ることを怠ってきたツケを今現在払っているような気がしています。

ですから、私のお奨めは、無垢材の柱、梁などの構造体です。「葉枯らし天然乾燥の木材」のもっとも費用が高騰する原因は、材を何年も何年も寝かせて乾燥させることです。実際の柱や梁の金額の何倍も掛かっているのです。

下手をすると十倍以上…20倍以上なんてものもあります。なので、高温乾燥で無理やり搾り取るのではなく、同じ機械乾燥であっても低温乾燥でゆっくり乾燥させた乾燥材は、木の繊維を破壊することなく、しっかりと何十年経過しても、問題なく建ち続けています。

10年以上寝かせる木材は、今の世の中というか「時は金なり」にはそぐわないものではないでしょうか?!高くて希少価値でほんの一部のユーザーだけしか手に入らないものであれば、日本の林業復活のためにも、その他多くの人の生活を支えることができるならば、無垢材の低温乾燥で十分だと思います。

木の香りも十分に芳香しますし、強度も腐朽度も全然問題ないし…
私は多くの犠牲を払わなければならない、自然素材信仰よりも、低温乾燥天然無垢材をお奨めいたします。

ちなみに、葉枯らしとは、木を伐採したあと、そのまま山に半年から1年ほど放置して徐々に木の中の水分を抜くことです。ある程度木が乾き葉が枯れたのを見計らって製材します。

その後再び2、3年ほどかけてゆっくりと木の水分を抜いていき、天然乾燥材ができあがります。一方で人工乾燥材は、高温に熱した窯(かま)に木を入れて木の中の水分を強制的に抜くことです。切り出してから1か月ほどで製品化する材もあります。

この方法で乾燥させた木材は、細胞を形成するセルロース膜が破壊されてしまうのです。こうした木は、調湿機能が破壊されてしまいます。木が本來もつ香りも失ってしまうのです。

ですが、低温乾燥材は、切り出してから、製品化するまでに2、3カ月以上掛かりますが、セルロース膜は破壊されないため、木の香りも調湿機能も損なわれません。

要は、無理な急速乾燥させなければ、中途半端な乾燥よりも柱や梁として高機能なことだってあります。工事費のことも考えて、低温乾燥材を使うようにしています。

セルロース膜など細胞が破壊されていないため調湿機能も十分ありますし強度も高くなっています。色艶(いろつや)や香りも、自然乾燥材に引けを取らないくらい優れていて、竣工時に本物の木の香りが漂っていることがはっきり分かります。

人工乾燥材に比べてコストは現在時点で3割増しではありますが、低温乾燥材や山を育てるお手伝いがほんの僅かでもできれば、それほどの高コストでもないかもしれません。

家のその他の施工費に比べれば割安ではないでしょうか。さらに、「葉枯らし天然乾燥材」を使用する場合は、手刻みの製材法をされる場合が多いような気がします。

木のような繊維質のものは、ゆっくり切ると繊維が潰れずに良い状態が保たれるいわれ、プレカットは嫌われる傾向にありました。手刻みの技術が昔よりも劣っているのかもしれませんが、プレカットのほうが建方が終わった段階で歪みが少ないような気がします。

それくらいプレカットの精度が上がっているともいえるのかもしれませんが…既に手刻みよりプレカットのほうが勝(まさ)っている部分もあるくらいに進化していることも事実なのです。

仕上げの素材だけでなく、建物の骨組みの材料にどのようなものを使うか、建主さんにもっと気にしてほしいと思っているのは私だけでしょうか?

そして、柱や梁の木組みを隠さずに見せる意匠にすれば、木材の状態を目視で把握できるのでなおよいですね。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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