BLOG
ブログ
【ダイニング】①むかしはどうであれ、これからは夫唱婦随で家事を楽しみましょう (63歳からのリフォーム⑧)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至(げし)初候 乃東枯る(なつくさかれる)
露天風呂の日
6・26を「ろ・てん・ぶろ」と読んで、今日は「露天風呂の日」です。
景色を眺めながら入浴できる露天風呂は、老若男女を問わず大人気。
頭に載せる編み笠を用意している施設が多いのは、どんな天気でもお風呂をたのしみたいという方へのおもてなしなのでしょう。
わたしも旅の宿に露天風呂があれば、天候にかかわらず長い時間使っているタイプですと言いたいところですが、長湯はのぼせてしまってダメなんです。
出たり入ったりをこまめにしないと!いい年して子どもみたいで恥ずかしい限りです。
とは言っても、露天風呂の醍醐味は開放感と自然の移ろいを目で、耳で、肌で実感できること。
昔から日本には、温泉に入って怪我や病気を癒す「湯治(とうじ)」がありますが、心に働きかける部分も大きいのだろうと実感せずにはいられません。
ご夫婦で露天風呂に一緒に浸かるのはもちろん心身ともに気持ちいいものですが、その前に準備しておいてほしいことがあります。
【ダイニング】①むかしはどうであれ、これからは夫唱婦随(ふしょうふずい)
で家事を楽しみましょう (63歳からのリフォーム⑧)
子どもが独立するようになると夫婦で一緒に料理をしたり、子どもや孫が遊びに来たときにみんなで食卓を囲むことが楽しみですよね。
私にはまだ孫がいないので、想像でしかありませんが、自分の親も周りを見ても、これ以上の楽しみはないという感じなので、多分おそらくそうなのでしょう。
そこで、ダイニングテーブルには彫り込み式コンロが付いていたり、必要な調味料がすぐに取れるような工夫をしておくと自分たちだけではなく子どもや孫にとっても便利で快適な場所になることは明らかだと思います。
リビングと同様にダイニングも寛ぎ(くつろぎ)空間として十分に活用しきって、自分の居場所も確保しておくと、老後の楽しい暮らしに繋(つな)がっていくのではないかと思っています。
【失敗談 成功談?!etc…】
「最近、父が食べ物や飲み物を頻繁にこぼすんです~(笑)。なので母がいつもサッと汚れを拭き取りやすい床がないかな~」って言ってるんです」
「そうだよね~クッションフロアーは耐水性にも優れていて、食器を落としても割れにくいから使いやすいよね~」
「クッションフロアーって安っぽいイメージがあったけど、色や柄、素材にもバリエーションが豊富にあってハイグレードに見える商品もあるし、インテリアが楽しくなる」
「床を変えただけでイメージがガラリと変わることもあるよね~」
「あとは長く使えるように、耐久性もある床材を選ぶようにしたいわよね」
「うちはダイニングはフローリングにしたんだけど、表面加工をすることで耐水性や耐傷性を高めた商品があったから良かったわー」
「でもねー、やはり無垢のフローリングは捨て難いよね~。ドラマとかに出てくる床はほとんど無垢のフローリングなんだって。なんかいいなーと思って詳しい人に聞いてみたら、さりげなく無垢のフローリングを使っているんだって!」
「でもねー、ああいう世界はまた別物だからねー。最近では、床材も機能性が付随されたものがあっていろいろ選べるようになってるよね」
「そうみたいねー。わたしは子どもが独立したのをきっかけに食卓用の椅子をお気に入りの椅子にして、自分の寛ぎの空間にしてみたの。そしたら、それを見て、うちに人も自分のお気に入りの椅子を買ってきたよー」
「おっしゃれだね~。外国映画に出てきそうだね!♪」
「たとえばね、座ったり、立ったりがラクなように、キャスター付きの椅子にしたら、どうかなぁ~」
「キャスター付きね~。デザインがオシャレなものってあるかしら?」
「でも、高齢者の場合は立ち上がるときにしっかり肘掛けに体重を掛けられるようにストッパー付きのキャスターを選んだほうがいいかもしれないね」
「よっこいしょって、立ち上がるときに椅子が動いちゃってひっくり返ったりしたら、致命傷になりかねないからね」
わたしの老後の楽しみは畑で野菜をつくることなんだよね。夫婦二人でできたての美味しい野菜たっぷりのお鍋をつつくっていいでと思わない?」
「へーッ、仲が良くて羨ましいね。うちはそんなの考えられないかも!」
「うちも今ダンナとよくお鍋をしてるよー。どんなお鍋料理にするかアイディアを出していくことで、夫婦の会話のきっかけになるんだよね。準備も簡単だから、うちのダンナも手伝ってくれるようになったんだよねー」
「ずーっと私一人でお料理してきたんだから、これからはふたりでやって少し楽をしなくっちゃね(笑)」
「そうだよね~♪」
【解決策アドバイス・処方箋】
わたしなどが言うまでもありませんが、子どもが独立すると、必然的に食事が変わります。
敢えて、言わせて頂きますと、油ものが減ったり、肉料理よりも魚料理が多くなったり、当然ですが、野菜料理が多くなったり、切り干し大根や、ひじき、お豆腐料理など、副菜が多くなり、量は減っても種類は多くというようになっていくようです。
食器も日本は多様で豊かですよね。陶器、木、ガラス……。小鉢も色、形が豊富です。食卓が賑やかだと、気持ちも明るく弾みますよね。
キッチンとダイニングが離れすぎている場合は、これからは思い切ってぐんと近づけるようにしてみてくださいね。何もかも奥様がするのではなく、夫婦で一緒に食事の支度ができるように工夫してみることが必要だと思っています。
今まで知らん顔をしていた、ご主人も、ダンナもダイニングがキッチンにぐんと近づくと、思わず、「なにか手伝うことある?」となるはずです。
「わたしがやるから、いいわ。」などと言わずに、ちょっと面倒くさくても「ありがとう!助かるわ~」と言ってみましょう。男というもの単純な生き物ですから、頼まれたからやるという変なプライドがあるのです。
これから先の長い老後生活のためにも、うまくご主人を操縦してしまいましょう。
家事を二人で楽しむという工夫の第一歩がダイニングという空間スペースにあるのかもしれません。
【ダイニング チェックリスト】
①食材等をこぼしても掃除がしやすく、また車椅子でも使用可能な床材を選んでおく。
②ダイニングとキッチンの配置を横並びにして思い切り近づけると配膳・片付けが大変楽になる。
③食料品等のストック場所を取り出しやすい位置に確保しておく。
④誰でも使いやすいように、ものの置き場所を決めて、見える位置にしておく。
⑤ダイニングテーブルの上に置きたくなるもの(たとえば調味料や飲み薬など)の置き場をつくっておく。
⑥ダイニングの照明もシーンによって使い分けできるようLED照明を検討する。