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独立タイプのキッチンは「孤立」させないこと「キッチン⑥」
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
立秋(りっしゅう)末候 蒙霧升降す(のうむしょうこうす)」
漬け物と香の物
塩や醤油、糠(ぬか)などを用いて野菜や果実を漬ける漬け物は日本古来のおかずです。
春の山菜、夏の梅、秋の根菜、冬の菜っ葉と、私たち日本人は各地で四季折々の漬け物に親しんできました。
漬け物には「香の物」という、ちょっとよそ行きの別名があります。
この名前が生まれたのは室町時代。
香木の名前が生まれたのは室町時代。香木の香りを聞き分ける「聞香(ぶんこう)」においで、嗅覚の疲れを癒すために大根の塩漬けを嗅いでいたことに由来するといわれています。
伽羅(きゃら)や白檀(びゃくだん)といった高貴な香りで鋭敏になり過ぎた鼻を、漬け物でリセットするわけです。
漬け物の素朴な香りはホッとするもの。しみじみ、語源に納得してしまいます。
・今日をたのしむ
【香の物祭】
漬け物業の繁栄を願い、日本で唯一、漬物の神様を祀(まつ)る萱津(かやつ)神社(愛知県あま市)で執り行います。
一般参拝者も参加できる「漬け込み神事」のあとには、万病の妙薬とされる香の物が振る舞われます。
【献血の日】
1964(昭和39)年の今日、輸血用血液を無償提供による献血で確保するよう、閣議決定がなされたことに由来。当時は民間血液銀行による血液売買が主流でした。
ー旬の魚介ー
【アワビ】
まだまだ厳しい暑さが続いていますね。
海中では繁殖期を迎えたアワビが旬に入りました。
氷でよくしまったお刺身は日本酒にぴったりです。
もちろん日本酒がなくても美味しい食材です。
独立タイプのキッチンは「孤立」させないこと「キッチン⑥」
mk‐8 辛8 キッチンもサニタリーも纏めてひとつの動線に「キッチン⑤」24‐25P
前回は、キッチンもサニタリーも纏めてひとつの動線に「キッチン⑤」
https://heiwadai.jp/kittinntosanitarygattai/
をお伝えしました。(前回の青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、良かったらタップしてお読みください。
今回は【独立タイプのキッチンは「孤立」させないこと「キッチン⑥」】を、お伝えします。
それでは、よろしいでしょうか?!
【クローズドキッチン(独立タイプ)は「孤立」させないことが肝心】
キッチンをオープンタイプとクローズドタイプのどちらを選ぶべきは、キッチンをどのような場所として位置づけるかで大きく変わってきます。
クローズドキッチンの場合は、キッチンを独立した作業場所として捉える側面が大きいため、使い勝手の良さが強く求められます。使い勝手の良さといっても、収納の量や場所、調理作業や片付けのし易さなど、いろいろな視点から考えられますが基本的にはキッチンを含めた家事動線がポイントとなるでしょう。
オープンキッチンの場合は、ダイニングやリビングの一部に組み込むことになるので、キッチンを含めた回遊動線は必ずしも必要ではありません。一方クローズドキッチンは、その作業性を考えた場合には、回遊動線は必要不可欠だともいえます。
回遊動線にすることで、クローズドキッチンの閉塞感を拭い去ることができます。
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①【ハイサイドライトの設置】
この壁の上部には嵌め殺し窓があり、ダイニングとリビングには南からの自然光が入り込むようになっています。(開閉可能な窓にすれば、通風や重力換気もできてより快適となります。)
②【小さな奥行の異なるパントリー】
小さなパントリーですが、通路の両側に奥行の異なる収納があります。奥行の浅い収納棚の上部には分電盤やインターネットのルーターなど、電気関係の設備を設置しています。
※イラスト①
【M様邸/2F】
【閉じても回遊して繋がる】
階段を上がるとダイニングに入る動線とは別に、もうひとつの動線があります。階段正面の扉を開ければ小さなパントリーを抜けてキッチンへ、キッチンからダイニングへ抜けられる回遊動線のできあがりです。
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【明るさも忘れずに】
キッチンは、階段室・ダイニングと繋がる回遊動線の一部です。キッチンの天井は屋根形状に沿って傾斜していて、その一部に天窓を組み入れているため、北側でも自然の明るさが保たれています。
※イラスト②
①【LにもDの両方に出られるキッチン】
リビングとダイニングの両方に出られる位置に扉があるので、キッチンからの配膳などにも便利です。
②【配膳にも便利なキッチンカウンター】
キッチンカウンターは配膳代としても使えるL字型。天窓からの光で作業台も明るいです。
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【回遊動線が生み出す開放感】
ダイニングキッチンに入る動線の他に、階段室から直接キッチンへ入れるもうひとつの動線をつくっています。回遊動線に組み込まれているので、クローズドキッチンにありがちな閉塞感を払拭することが可能となります。
※イラスト③
【A様邸/2F】
①【緩やかな繋がり】
キッチンとリビングは嵌め殺しの不透明ガラスを介してシルエットを感じ取れる程度に緩やかに繋がっています。
②階段室からキッチンに入る動線はバルコニーにも繋がっているので、食料品やゴミなどを一時的に置いておけるサービスバルコニーとしても使用可能です。