BLOG
ブログ
[【土間②】土間ならできること数知れず]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
春分 次候 桜始めて開く
地上の星、ホタルイカ
春の富山湾で見られる風物詩があります。その名も「ホタルイカの身投げ」。ちょっとびっくりする名前です。
産卵期を迎えたホタルイカが集まる富山湾。そして打ち寄せる波がおだやかな新月の夜。
富山湾に面する滑川市(なめがわし)の浜辺は、海に戻らずに最後を迎えるホタルイカの光で埋め尽くされます。
闇夜で方向感覚を失うために起こるともいわれる「ホタルイカの身投げ」ですが、ほんとうの理由は定かではないようです。
折しも夜空には北斗七星。柄杓(ひしゃく)にもたとえられる星々からこぼれ落ちたのは、妖しく光るホタルイカの大群なのかも、なんて想像してしまうほど神秘的な光景です。
・今日という日をを愉しむなら…
【北斗七星】
北斗七星は、じつはおぐま座の一部で、星座名ではありません。この時季、北の空の高い位置で光り輝きます。
【マリモの日】
1952(昭和27)年の今日、阿寒湖(北海道)のマリモが国の特別天然記念物に指定されました。
・いまのこの季節を愉しむなら…
【ホタルイカ】
滑川市には漁を間近で観る海上観光があります。酢味噌和えが定番ですが、沖漬けや燻製も乙なものです。
[【土間②】土間ならできること数知れず]
昔の農家には入り口に広い土間があって、土間の中に台所がありました。いまは亡き父の実家の建物にもその名残がしっかりと残っています。幼いころの記憶では、なんでもかんでもその土間で作業が行われていました。
現代の玄関はただ単に靴を脱ぐだけの場所に成り下がっていますが、それに異を唱え、玄関に作業場のある土間のような床を取り入れたりしています。土間のようなもがある玄関には、家事の中枢というか、司令塔(コックピット)キッチンがあるのが理想だと思っています。
土間のある家には、共働きのご夫婦と3人の子どもがいる5人家族の家です。土間にはリビングが隣接し、一体化しています。当初は土間のつくりも本格的に三和土(たたき)にする予定でしたが、何かと手入れも大変なので、玉砂利を入れたコンクリートの洗い出しの床にしてあります。
奥さんは朝と夜、土間で家事をします。子どもたちは常に土間の周り、つまりお母さんの近くにいて、遊んだり、宿題などの勉強をしたりしています。
頻繁な来客にもそこで対応します。昔から「家づくりは子育ての道具」と言われていますが、私の家造りのテーマのひとつであり、土間はただ単に家事がしやすいだけではなく、子どもを育てる場としてもひと役もふた役も買っているのだと思っています。
【土間+キッチン】
【家の中心「土間」に家族が集まる】
入り口を入ってすぐの広い土間では、炊事などの家事のほか、脱穀などの農作業や農機具の手入れなども行われていました。また、土間で馬などの家畜を飼うこともありました。ほとんど同じ屋根の下で馬や牛などの家畜と一緒に住んでいたといってもいいかもしれません。
【機能的な土間キッチン】
図は「通り庭」と呼ばれる土間が玄関から裏庭まで細長くつくられた京都の町家の例です。店や玄関、座敷の各部屋に土間から直接アクセスできる家事動線は大変便利なものです。調理場も当然土間にあります。現代に生かさない手はないのではないかと思います。そこで…
京町家の通り庭のような、北側の表玄関から南側の庭まで繋がる土間が特徴です。キッチン・リビングダイニング、小上がりの和室へ直接アクセスできる動線になっています。
この家の場合は土間のような部分に直接キッチンは置いていませんが、玄関近くの土間に面していて買い物してきた食材などをそのまま運ぶことができて大変使いやすくなっています。
【土間は、できることが数知れず】
【現代の土間で、できることを考えてみました】
【野菜の下処理】
【自転車置き場、修理場】
【縄跳び(子どもの遊び場)】
【井戸端ならぬ土間会議】
【近所の人とのふれ合い場】
【ペットを飼う】