BLOG
ブログ
クローバー型動線の間取りを描いてみよう【動線②】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
小雪(しょうせつ)初候 虹蔵(にじかく)れて見えず
ニンジンいろいろ
今日は【冬ニンジンの日】だそうです。
【冬ニンジンの日】だと言いましたが、どうも「ニンジン」はもっと奥が深いようです。
料理好きの人には、慣れ親しんでいる野菜を選ぶ際、珍しい品種と出会えると途端にうれしくなるそうですね。
ときにこれからは個性的なニンジンと出会える季節です。
艶やかな虹色が美しくおせちには欠かせない金時ニンジン、まるでゴボウのように長い大塚ニンジンや熊本長(なが)ニンジン、いかにも南国沖縄育ちといった黄色の鳥ニンジンなどが収穫期を迎えるそうです。
これらのニンジンは江戸時代まで一般的に栽培していた「東洋種」なのです。
「ニンジン」と聞いてオレたちがイメージするオレンジ色のものは、江戸時代末期に伝承した「西洋種」。東洋種は西洋種よりも甘みと香り強いのが特徴なんですね
クローバー型動線の間取りを描いてみよう【動線②】
それでは、クローバー型の動線を意識しながら、シンプルな間取りをつくってみることにしましょう。[建築面積16坪・総2階の家」という設定で取り組んでみます]
1階
① ゾーニングする
まずは、1階南側にパブリックゾーン、北側に水廻りゾーンを配置するオーソドックスで、ごくありふれたゾーニングをしてみます。玄関は西側の中央付近に配置することにします。1階に関してはひとまずこれで終わりです。
2階
②2階の階段位置を先に決める
次に2階に移ってみましょう。寝室階(2階)は一般的に、部屋数が多くなるので、2階から先に決めていくと階段の位置や形状も自動的に決まってきます。
今回は素直に南側から2階中央部に上がる直進階段を配置してみました。そのうえで階段から直接アクセスできるように各部屋を割り振ります。ここまで描くことができれば、2階の間取りは完成です。
再度1階に戻ります。
1階 再び
③ゾーンの中身を考えてみる
階段の位置が決まれば、各部屋の配置もおのずと考えやすくなります。この家は階段がパブリックゾーンを左右に分割しました。東側は吹き抜けにしましたが、吹き抜けの下はダイニングを配置するのがよさそうです。
LDの位置が決まればキッチンの配置も決まりますね。あとは、クローバー動線になるように間仕切り壁の位置を調整していくだけなので、もう一息です。
※延床面積が28.5坪の家ですが、、4人家族がのびのびと暮らせそうな3LDKが生まれてきました!!
【クローバー型動線は大きく分けて2タイプ】
クローバー型の動線は、大き分けて以下の2タイプに集約されます。
階段中心型
コンパクトにまとめた玄関ホール・短い廊下・階段から、動線が各部屋に枝分かれしていくタイプとなります。一般的には最もオーソドックスな形となります。
移動専用の空間が少ないので、面積にムダがありません。各室のプライバシーや落ち着きにも配慮された間取りといえます。
【リビング・ダイニング中心型】
クローバーの中心にリビング・ダイニング(LD)を据える、ちょっと特殊なタイプとなります。LDに玄関を直接接続するので、移動空間のムダが省けます。
図
ただし、水廻りなど各室のドアがLDに面してしまうので、クローバーの「茎」の形を調整するなどして、工夫しないなりません。さらに、このタイプはどこの部屋に行くのにもLDを通りますので、その点いい面でもありますが、廊下代わりになってしまい、落ち着かない感は否めません。
【まずは動線の「茎」をつくるところから】
by株式会社 大東建設 阿部正昭