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キッチンを通らないと浴室、洗面脱衣室に行けない 【リビングCASE 2】

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

白露(はくろ)初候 草露白し(くさのつゆしろし)

二百二十日(にひゃくはつか)と秋の雨

二百二十日

立春から数えて220日目にあたる今日は、「二百二十日」です。二百十日(にひゃくとおか)と同様、日本人は昔から台風による被害を受けやすい厄日として警戒してきました。
いま頃からは秋の長雨をもたらす秋雨前線があらわれるため、大雨への備えも見直しておきましょう。

長雨というと梅雨(つゆ)時の6月や7月をイメージしますが、じつは9月の降雨量のほうが多い地域も珍しくありません。

 

二百十日

秋の長雨は「秋霖(しゅうりん)」や「秋入梅(あきつゆいり)」「蕭雨(しょうう)」とも呼びます。「霖」は「長雨」、「蕭」は「もの寂しい」といった意味。たしかにしとしとと降る秋雨は、人々に寂しさを募らせます。

二百二十日の三厄二十四節気で処暑の次は白露(はくろ)。大気が冷えてきて、露を結ぶころをいうんですね。結露というほうが、かえって分かりやすいかもしれませんね₍₍( ´ ᵕ ` *)⁾⁾

そんな白露の初候は、草露白し(くさのつゆしろし)。草に露が降りて光るという意味で、およそ九月七日から十一日ぐらいまでの季節です。

夜が更けるにつれて気配が下がり、夜露を結んだ湿っぽい様子を、露けし、といいます。
そして翌日の夜明け前には、草の葉に、ぷるんと朝露が…。
残暑が引いて、秋らしい兆しがだんだんと現れてきます。

露の玉 蟻たぢたぢとなりにけり  川端茅舎(はっしゃ)

 キッチンを通らないと浴室、洗面脱衣室に行けない 【リビングCASE 2】

 またまた今日も母娘(おやこ)連れのお客さんが相談にやってきました。今回はどんな相談事を持ってくるのか愉しみです。

 

①キッチンの動線と重複して使いづらい点はあるが、収納は確保できている

②ダイニングからの動線も直線的で、使いやすい

使いにくいリビング

③階段とトイレを反転したことでキッチンを通らなくても洗面室が使えるようになる

④家事動線としては便利になったようだが、収納スペースがないのは使いづらい

⑤ダイニングからは、動線が非直線的で長くなり、使いにくい。

 

m(母) 間取りプランAみたいに、キッチンと洗面脱衣室が行き来できる家事動線は便利だよね。

 

d(娘)そうだね。この扉はほんとうに嬉しいわ。家事効率UPだね!

 

mでもさぁ…、よく考えると洗面脱衣室やお風呂を使うのに必ずキッチンを通るのってどうかしら?しかも動線が真っ直ぐじゃないし…

 

d確かに気になるといえば…、でも何かいい改善案ってある?

 

間取りplan Bのように階段を反転してあげれば、廊下から洗面室に入れると思うんだけど、どうかなぁ?

 

d 本当だぁ!2階に影響がないならこの方がいいかもね。キッチンからの動線も残っているしね。

 

m でも洗面脱衣室に収納スペースがとれなくなるよ。それに冷蔵庫も奥になってしまうから、ダイニングからでは使いにくくなってしまうかもね。

 

d・m 家事動線は優先したいけど、洗面脱衣室の収納に冷蔵庫の配置も大切だし…何かよい方法はないかしら?

 

【解決策・処方箋】

収納を第一に、次に家事動線の優先順位で考える

キッチンから洗面室への家事動線を優先すると、洗面室の収納量が減ってしまいます。利便性と収納量を両立することは大変むずかしい問題です。ですが、洗面室やキッチンが片付かないと結果的に家事動線も悪くなってしまいます。それぞれの収納をしっかり確保することが重要です。

 

①奥行き300mm程度の収納を確保できている

②ダイニングからは、この案も使いにくい

③冷蔵庫と食器棚の前面を合わせることで通路に凹凸がなくなりスッキリとする

使い勝手のいいリビング

④キッチンを移動することで、ダイニングからも使いやすくなる

⑤広くて開放的な勝手口として使える(掃き出し窓)

⑥扉をつける(特に引き戸がお薦め)ことで、より使いやすくなる。

間取りPLAN A→Bにすると洗面脱衣室の収納スペースがなくなってしまいます。間取りPLAN Aでは浴室へ入る動線と家事動線を重ねることで、収納スペースを捻出していましたが、間取りPLAN Bでは扉の位置を変えたため、それができなくなっています。

冷蔵庫は、間取りPLAN Aでは使いやすい位置にありますが、間取りPLAN Bではコンロの後方になっています。シンクの後方でも設置可能ですが、キッチンの通路幅を考えてその方がよいと判断してのことでしょう。冷蔵庫はキッチン以外からの使用頻度が高い家電設備なので、ダイニングから遠ざかると極端に不便になってしまいます。

そこで改善案①となるのですが、間取りPLAN Bをベースに、冷蔵庫と食器棚の前面を合わせて配置しました。それにより、それぞれの奥行き差を利用した300mmくらいの収納スペースが洗面室側にできました。キッチンもずいぶんとスッキリした印象になります。

改善案②では、キッチンの配置だけを反転移動して通路を外壁側にすることで、冷蔵庫の配置を改善しました。ダイニングから冷蔵庫が断線使いやすくなりました。収納、家事動線、冷蔵庫それぞれ使いやすく変更することができました。外壁側の開口部を、勝手口の代わりに大きな掃き出し窓にする案はいかがでしょう?

なんとなく暗くて湿っぽいキッチンの印象が明るく開放的に変わり、LDとの連続性も増した感じがします。コンロ側から廊下に出たい場合は、構造上の問題がなければ、その部分に扉を付けることも可能だと思います。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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