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【リビングⅡ】高齢者にとって1日の大半を過ごす場所。②遠赤外線床暖房の薦め(63歳からのリフォーム④)
【リビングⅡ】高齢者にとって1日の大半を過ごす場所。②遠赤外線床暖房の薦め(63歳からのリフォーム④)
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
清明(せいめい)初候 玄鳥至る(つばめいたる)
城の日
4を「し」、6を「ろ」と読んで、今日は「城の日」です。
お城は古今東西、時の権力者の軍事拠点、もしくは住まいとしてつくられてきました。
私たち日本人には、お堀に囲まれ、堂々とした天守閣を備えた姿がおなじみですね。
文化遺産であり、歴史的シンボルである城郭や城跡をより多くの人に知ってもらおうと、「日本100名城」が選定されています。
すべての都道府県から選ばれていますので、お花見や春のピクニックもかねて、お城散策に出かけてみてみませんか。そして、春分 末候 雷乃声を発す
雷乃声を発す(かみなりこえをはっす)
そして…
玄鳥至る(つばめいたる)
この時期になると毎年思い出します、あのツバメはどうしたのだろうと…。
玄鳥とは、つばめのことです。玄鳥至るは、南からつばめがやってくるころという意味の七十二候の季節で、清明の初候にあたります。およそ4月4日から8日まで。
この鳥にはさまざまな呼び名があって、古名を、つばくらめといったそうです。それが、つばくらとなり、現在のつばめに。
中学生のころ、巣から落ちた燕の雛を巣がどこにあるかも分からず、自分で育てることになりました。
八畳間を燕の雛の部屋にして、付きっ切りで苦労して育てた覚えがあります。
いつのまにか、そとに出ても肩に戻ってくるくるぐらいにまでなりました。
ところが、渡り鳥の習性で外に飛び立つとだんだん戻りが遅くなり、3ヶ月後のある日、群れに混ざって戻ってこなくなりました。
その日に限って、何度も何度も上空を旋回していました。寒くなる前に挨拶をして、南の国に渡ってしまったのでしょう。
「つばめが巣をかけると、その家が幸せになる」という言い伝えがありますが、去年と同じ場所に巣ができると、ああ、今年も帰ってきたんだな、とうれしくなる風物です。
ちなみに、翌年もその燕は、戻ってくることはありませんでした。40年以上過ぎた今でも、この時期になるとその燕を、もしかして…と探してしまう(笑)、滑稽な自分がいます。
【リビングⅡ】高齢者にとって1日の大半を過ごす場所。②遠赤外線床暖房の薦め(63歳からのリフォーム④)
高齢化に伴い遠赤外線床暖房がお薦めです。
リビングは住まいの「主役」です。コロナ禍の現在では、誰にとってもですが、特に高齢になってくると外出する機会も減ってくるものです。
ですから1日の大半を過ごすであろうリビングは快適で居心地のいいお気に入りの空間にしなければなりません。
日あたりを考えて、2階にリビングをつくることも多くなっているのではないでしょうか。
ですがこれからは、自分の足が不自由になって階段が使えなくなるかもしれないことも考慮しておかなければなりません。
せっかくつくったのに将来使えない部屋になってしまうかもしれないのです。
リビングは、夫婦二人の憩いの場。孫と一緒に遊ぶ場です。どの部屋にいたとしても、リビングの気配が感じられるような配置にしておくのも必要かもしれません。
【失敗談 成功談?!etc…】
いくらかご年配の女性たちが、家について何やら話し合っています。
の続きです。
【お部屋の照明はどうするのがいいとおもう?】
「あとは、リビングの照明っていつも選ぶのに迷うよね。年令を重ねてくると電球交換するのがすっごく大変になってくるでしょう?」
「電球交換は若いころから大変だったよね。だからうちは交換が少なくて済むようにシーリングライトはLEDに全部変えたんだよね」
「LEDだと、電球色と昼白色と両方調整ができるようになっているし、その場のシチュエーションに合わせることができるから私もいいと思ってね」
「これからは全部LED照明になるそうよ」
「今もうちに変えておいたほうがいいかもね」
「でもね、ホームセンターで安い照明器具が売っていたので、買ってきてそれに変えたら、1年もしないで切れてしまったらしいわよ。I照明っていうメーカーの屋外用の器具で、コンセントに差し込むだけだから、手軽でいいやと思って買って付けたらしいのよね。」
「何それ、LEDに変えた意味ないじゃない!」
「もちろん、全部が全部そうではないだろうけど、LEDならすべて大丈夫ってわけじゃないみたいよ。」
「確かに、思い込みは禁物ってことだね。」
「ところで、リビングのカーテン選びも難しいし、いい加減にできないよね。」
「カーテンの選び方によっては部屋を暗く感じたり、、狭く感じたりすることもあるだろうしね。」
「気をつけないといけないのは、若いころと違ってカーテンは太陽光を完全に遮らないようにしたほうがいいと思うよ。レースがあるから、ドレープのほうは遮光カーテンにしたら、閉めると暗すぎちゃって、失敗しちゃった。」
「太陽光がリビングに入ることで時間の感覚が分かるようにすると体調も整っていいらしいよね」
「そうだよね。明るい空間だと気持ちも明るくなるし、壁紙もただの白い壁紙よりも少し遊び心のある壁紙にするのもお薦めよ。肌の色がきれいに見える壁の色とかもあるみたいだしね♪」
「なるほどね。私は明るくなると思って天井を吹き抜けにしたんだけど、見た感じはよくても冬場は家中の断熱や空調設備が整ってないと寒くて大変だよ。電気代やガス代も大変だし、考えが浅かったと反省してる」
暖か情報と音について…
「そうだよね。空調というか、うちは冬場の寒さ対策として床暖房にしているよ。暖房設備を置くための場所も取らなくて空気の乾燥もしないから安心だしね。」
「それに、足元から暖めるし、空気を暖めるだけじゃなくて、むしろ床壁~天井と温めるので、吹き抜けのリビングには最適な暖房だと思うよ。」
「でも床暖房って後からリフォームするのが大変なイメージだけど、そうなのかしら?」
「床暖房には大きく分けて電気式と温水式があるけれど、電気式は電熱パネルを敷くだけで簡単みたいだし、温水式は温水配管と熱源機の設置が普通は必要なんだけど簡単に温水パネルを敷くタイプも今はあるみたいよ」
「でも聞いた話では、電気式は部屋全体の断熱が整ってないとなかなか温まらないみたい、寒いからと最強で運転し続げると電気代もバカにならないみたいだし。温水式のほうがいいみたいだよ。その温水式にもガスと電気の熱源があって、電気式でもなんとかポンプを使うから、ガスとか灯油よりも光熱費かからないものがあるんだって。そうそう、なんとかポンプは、ヒートポンプって言ってた。」
「しかも、遠赤外線床暖房っていうのがあって、それだと暖房能力が高くて、床下の高さが普通にあれば、床を張り替えなくても工事できるみたいよ。もちろん工事費は普通より少し高いみたいだけど、ランニングコストっていうのを考えたら、数年で元を取れるんだって。」
「そんなにすごい床暖房があるんだ。もっと詳しく知りたいね。」
「今度、遠赤外線床暖房を設置した人に聞いてくるね」
「そうそう、その床工事だけど、今は車椅子でも使用可能な床材も選ぶことができるみたいだから、いろいろと専門家に相談してみるといいわよね。」
「私はリビングに暖炉を付けて子どもや孫が遊びに行きたいと思うおうちにするのが理想だなぁ」
「そうね。暖炉がある家って憧れもあるし、揺らめく炎を見ていると人はとっても心が安らいで落ち着けるっていうわね。しかも先ほどの遠赤外線床暖房暖もそうなんだけど、遠赤外線で輻射暖房になるので、暖かさと併せて免疫力が上がるらしいよ。コロナやインフルエンザの予防にも断然効果があるらしいよ」
「今の暖炉は、ガス式暖炉というのもあって換気は必要だけど、すす掃除や灰処理が不要でメンテンナンスが楽なものもあるみたいだよ。他にもペレット式っていうのもあって、間伐材から暖炉の燃料にしてるんだって。CO2削減で環境にもいいんだって」
「それは、高齢になっても十分使えそうね。余裕ができたから、リビングに取り入れたいわ♪」
「そえから最近歌をうたったりするのが好きな人がやたら多くない?」
【カラオケが必要なら、防音設備も必要だけど…」
「あー!カラオケじゃなくても防音が必要なこと思い出した!」
「なにかしら?」
「これはお友だちの話なんだけど、高齢になると音が聞こえにくくなるから、自然とテレビの音を大きくしちゃうのよね。そうすると外までテレビの音が響き渡って近所迷惑になってしまったという話を最近耳にしたんだよね。」
「そっかー、自分ではなかなか気付かないうちに迷惑になっているって話ねー」
「でも、音を完全に遮断するのも問題だよねー。外との繋がりって重要だしねー。子どもの声や動物の鳴き声が聞こえてくるだけでもほっとするんだよね」
「テレビの音をイヤホンで聞いたりすることも多くなるかもね」
「でもね、何百万もかかる本格的な完全防音設備じゃなくても、簡易的な工事で防音効果が大きいアイテムがあるみたいよ。窓らしいんだけど、ピアノ教室を開いてる知り合いが、新しく隣にマンションができたんだけど、そこの何軒かの住人からピアノの音がうるさいって苦情が入って、高額な防音工事リフォームをしなければと思っていたらしいの。そしたら、いい窓があるって建築屋さんから言われて、騙されたと思ってやってみたら、なんと苦情が一件も入らなくなったんだって。奇跡が起こったって言ってたわよ。」
「へー、その話も詳しく聞いてみたいなー!」
「ところで話は変わるけど、若い頃は、和室を敢えてつくらなかったんだけど、歳を重ねるにつれて畳が恋しくなってきて今はリビングに畳コーナーをつくったんだ。」
「今フローリングに置くタイプの畳があって、簡単に自分だけの空間がつくれるから、すっごく便利だよ。」
「自分の居場所だけは特別なものにしたいよねー(笑)」
【解決策アドバイス・処方箋】
たとえば、80歳のかたが、30年前、今の生活スタイルを想像できていたでしょうか。
大きく出っ張った奥行きのテレビが超薄型になったり、エアコンがすべての部屋に取り付けられたり、加湿器や除湿器があったり、お掃除のロボットが勝手に掃除を済ませてくれたり、電話機を1人1台ずつ持ち歩いたり、インターネットで人と人とがすぐに繋がっていったり…
そう考えると、これからの30年後に、どんなライフスタイルが当たり前になっているのか誰にも予想できません。
子どもが大人になって独立すると部屋は当然余ってきます。そのスペースをどのように活用するかということと併せて考えてみてください。きっとアイデアが膨らみます。
ホテルのスイートルームのように、寝室とも繋がっているリビングも一度考えてみる価値があります。
どうでしょうか?想像すればするほどワクワクしてきませんか?
毎日を元気にイキイキと過ごすためにも、リビングをどう生かしていくか?どういう空間にするのか考えるのはたいへん重要なことです。
もちろん、単に広ければいいということではなく、必要なものが必要な場所になくては、結果使い勝手の悪い住まいになってしまいます。
若いころに、家族も多いと、天井までの収納に憧れたこともあるのではないでしょうか。
ですが、これから高齢になってくるとあまり高い位置に収納をつくっても、使いこなせなくなってしまいます。
旅先の気持ちのよいホテルや旅館にヒントが見つかることがあります。未来の暮らしを専門家と十分に話し合ってみてください。
最後に、高齢化対応リフォームとしては、ひとつだけやるとしたら、何を薦めるかと問われました。ひとつだけと問われたら躊躇なく遠赤外線床暖房の設えをお薦めさせていただきます。
【リビング② チェックリスト】
- 将来階段を昇れなくなったときにどう対応するかをあらかじめ考えて、リビングを1階にするか2階にするかを検討する。
- 高齢になると手が届く範囲が狭まるので、コンセントの位置や高さを検討する。
- コンセントの埃や湿気が火事の原因になるため、カバーを付けるなど対策を立てる。
- 固定型のテレビだけではなく、将来スマートフォンやタブレットを使用することも考慮する。
- リビングの照明は電球交換が少なく、電気使用量も少なく、さらにできれば、色の調整ができるLED照明を選定する。
- リビングのカーテンは生活スタイルを理解してもらい、専門家のアドバイスを受けてみる。
- 明るいリビングにするために、壁紙も遊び心のあるものを選び楽しむ。
- 暖房設備は将来の生活を考え選択し、設置方法をあらかじめ調べておく(床暖房や暖炉など…)。高齢化に伴い遠赤外線床暖房を検討してみる。 ⇒おススメです!【遠赤外線床暖房】
- リビングの床材は、将来車椅子でも使用できる強度のあるものを検討する。
- 1、2年後だけではなく、5年後、10年後、20年後、リビングでどんなふうに暮らしているかを想像してみることが重要。