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【リビング扉を開けるとトイレの扉が見える家!】

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【リビング扉を開けるとトイレの扉が見える家!】

今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

【お水取り】お水取り

今日三月十二日は、「お水取り」と言って古都に春を告げる節目の行事の始まりです。
古都、奈良の東大寺 二月堂で十二日の夜から籠松明(かごたいまつ)が本堂の回廊を駆け抜ける行法(ぎょうほう)が行われます。その火の粉を身に浴びると厄除けになると言われているそうです。お水取りお松明
そして、翌十三日午前二時からお堂前の若狭井(わかさい)で行われるのが「お水取り」です。若狭のお水送り(三月二日)の香水(こうすい)が二月堂に届いて湧き出すというのです。その香水を汲みとって、本尊にお供えします。「お水取りが過ぎると暖かくなる」と言われ、古都に春を告げる節目の行事です。お水送り

啓蟄の次候が「桃始めて笑う」ですが、笑うは咲くという意味で、3月10日から14日頃の季節のことです。

 

【リビング扉を開けるとトイレの扉が見える家】

練馬区の玄関プランBEFORE

また、母娘連れのお二人が、相談に訪れました。どうも、近所のモデルハウスの間取りプランが気になっているようです。

s(お嬢さん) あるモデルハウスの間取りなんだけど、玄関が気になっちゃって。
k (母)どういったところが気になるのかな?

s 例えば、下駄箱がないのよね。土間収納はあるんだけど、そこを玄関収納に使うとしても、ホールからだと一度下に降りなくてはならないからね。
k 最近のプランは土間収納があって玄関収納がない間取りが多いような気がするな。それから、トイレの扉も玄関から見えるのは嫌だわ。玄関によくある悪いパターンね。

s 家事動線としては便利だろうけど、リビング扉を開けるとキッチンが見えるのも嫌よね。階段のところに扉が必要だわ。
k お客様が帰る際に扉を開けるとトイレの入口が見えてしまう…。

s 玄関もホールも狭くはないけれど、使い勝手がよくないね。どうしてかなぁ?
k もう少し間口が広ければ玄関収納もおけるのにね。何かいい改善案はないものかしら?

 

【解決策・処方箋】

 

玄関で気をつける点は、収納、トイレ、リビングへのアクセス

練馬区の玄関プランafter

間取りPlan a は、玄関によくある悪い例が詰まった間取りです。まず課題としてあがるのは、①トイレの配置です。玄関からトイレの扉は見えませんが、リビング扉と向かい合った配置は避けなければなりません。トイレへの出入りに、ホールを通らなければならないのもいただけないところです。プライバシーへの配慮が必要です。次に、②下駄箱の収納力不足です。一般的に4人家族で約50足とされる靴の収納場所がありません。
今回は玄関収納がなく、土間収納だけに頼るしかない計画ですが、土間収納は階段下空間で高さがなく、また、ホールからは直接使えない配置のため、玄関土間に靴が溢れてしまうことが予想されます。
そして最後に③リビングへのアクセスです。リビング扉を開けるとキッチンが見通せてしまいます。家事動線としてはとても便利ですが、お客様の目には触れてほしくない部分です。特に南接道の場合は、玄関ホールから直接リビングに入れるように計画するとよいでしょう。
解決策・処方箋としては、まずトイレの位置を階段下に移しました。これにより①の課題が解決します。次に②ですが、玄関扉を西側入りに変更しました。間口が広くて余裕ある玄関土間になりました。土間収納も広くなり、玄関正面に玄関収納を設置することで②の課題も解決しました。最後に③ですが、和室の押し入れと板の間の位置を反転して、出入口をホールの端にしました。これによりキッチンを見ることなくリビングにアクセスできるようになりました。キッチンへの通路は扉などで仕切っておくほうがよいでしょう。(ただし扉で仕切る場合は、アウトセットドアなどの引戸がお薦めです。見てくれよりも使い勝手を重視しましょう。)
 このようにほぼ形状を変えることなく、使い勝手のよい玄関空間に変更できました。玄関・ホールによくある悪い例として、収納、トイレ、リビングへのアクセスをあげましたが、これらをクリアすることが、使いやすい玄関の条件だと思います。

                  by株式会社 大東建設 阿部正昭

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