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【ママを孤独にしない対面式キッチン】
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
穀雨 次候 霜止んで苗出ず
よもぎと琉球にしよもぎ
先日「よもぎ湯」のお話しましたが、あらためて、これからの時期、いたるところで見られる、キク科の多年草「よもぎ」ってすごいですよね。
昔から薬草として重宝されてきた、よもぎ。
食物繊維やクロロフィル、βカロテンが豊富で、体内環境を
よくしてくれたり、コルステロールを下げてくれたり、
がん予防にも効果があるといわれています。
その上驚くことに、お灸に用いる艾(もぐさ)は、よもぎの葉からつくられているそうです。
沖縄で、フーチバーと呼ばれるのは、ニシヨモギのことです。
沖縄そばの具にしたり、麺に練り込んだり、雑炊に入れてフーチバージューシーにしたりと、以前沖縄の人の平均寿命が男女ともに全国トップだったのも、うなずけます。
ほろっとした苦みが、じんわりおいしく体にしみ込みます。
ちなみに、私は、よもぎ餅の、ほのかな香りと苦みがたまらなく好きです。
七十二候によると穀雨の次候は、霜止んで苗出ず。霜の覆いがとれて苗がすくすくと育つころという意味を持つ、およそ四月二十五日から二十九日までの季節です。
【ママを孤独にしない対面式キッチン】
LDKなどのレイアウトを考える上で、はずせないのが、リビングやダイニングなどと流し台が仕切られていないオープン型にするかキッチンだけで他の部屋と仕切られている独立型にするかという選択です。それぞれに一長一短ありますが、私は断然、料理をする人が孤独になる独立型より、家族と同じ空間で料理ができるオープン型をお薦めしています。
誰かのために料理をつくるのは、本来、とても楽しく幸せな行為のはず。ところが独立型キッチンでは、誰の顔も見ずに、ひとりもくもくと料理することになりがちです。こうなると、義務感ばかりをつのらせる人もいるでしょう。「みんなはリビングでテレビを見ているのに、どうして私だけが料理をしなきゃいけないの?」と家族に対して不公平感が湧いてきたりします。
逆に、家族と一緒の空間で料理ができるオープン型ーたとえばリビングやダイニングの一画にアイランド型やペニンシュラ型キッチンを配したようなオープンキッチンなら、主婦にとって楽しい場所になってくれるかもしれません。
ただ、「楽しいのは歓迎だけれど、調理中や片付け中のごちゃごちゃを見せたくない」という人も多いでしょう。そんな主婦のホンネを反映させ、45年ほど以前に考え出されたのが「対面式キッチン」です。対面式とは、キッチンカウンターをリビングなどに向けて設置するスタイル。家族の顔を見て料理や片付けができるので、寂しさもなく、小さな子どもがいる家でも様子が分かるので安心です。
また、料理をまったくしたことのないご主人でも、気軽にキッチンに入ってきやすい雰囲気があるのも利点です。コミュニケーションのとりやすいキッチンなら、年齢を重ねて子どもが独立し家族が減ったあとでも、夫婦の会話が途切れがちになるのを防いでくれるような気がします。
【オープン型では、シンク上の吊戸棚は設置しない】
ところで対面式キッチンにした場合、ひとつ大きな注意点があります。それはシンク上の吊り戸棚はつけないほうがいいということです。
吊り戸棚がなければ、視界を遮られることもない上に、キッチンからリビングやダイニングまで天井がひと続きに見え、広がりが感じられるのです。
また、ダイニングから使える食器収納をつくるのもおすすめです。たとえば、キッチンカウンターの両脇に収納家具を造りつけたり、カウンター下を収納にしたり。ダイニングで使うティーセットやカトラリーなどを入れておくと、サッと出せて便利です。造りつけ収納は費用がかさむのではという心配や、手持ちの収納家具を使いたいという希望から、避けるかたも多いのですが、実は考え方や工夫一つで費用もそんなにかかりません。
食卓で使う食器を収納するほか、一部をガラス扉にして、コレクションの器などを飾っても面白いかもしれません。