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「魅せる収納」を外国暮らしから学ぶ 【CASE1】

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

立秋 次候 蒙霧升降す(のうむしょうこうす)

蒙霧升降す(のうむしょうこうす)

漬け物と香の物

漬け物と香の物 塩や醤油、糠(ぬか)などを用いて野菜や果実を漬ける漬け物は日本古来のおかずです。春の山菜、夏の梅、秋の根菜、冬の菜っ葉と、私たち日本人は各地で四季折々の漬け物に親しんできました。

 

 

 

伽羅(きゃら) 漬け物には「香の物」という、ちょっとよそ行きの別名があります。この名前が生まれたのは室町時代。香木の名前が生まれたのは室町時代。香木の香りを聞き分ける「聞香(ぶんこう)」において、嗅覚の疲れを癒すために大根の塩漬けを嗅いでいたことに由来するといわれています。伽羅(きゃら)や白檀(びゃくだん)といった高貴な香りで鋭敏になり過ぎた鼻を、漬け物でリセットするわけです。

 

 

白檀(びゃくだん)漬け物の素朴な香りはホッとするもの。しみじみ、語源に納得してしまいます。

春は霞、そして秋は霧。
立秋を過ぎて、そろそろ、秋けぶる空模様が時折見られるようになってきます。七十二候の季節は、蒙霧升降す(のうむしょうこうす)。深い霧が立ち込めるころという意味ですが、およそ八月十七日から二十二日までのことです。
気象学では、視程一キロ未満(一キロ未満のものを見て判然としない状態)の天候を霧としています。
そういえば、ノルシュテイン監督の切り紙アニメーション「霧の中のハリネズミ」の可愛いこと。
検索すれば、スマホなどでも観られると思いますが、ほっとしたいひとときなどに、おすすめです。
霧の中のハリネズミの🦔世界では、ミサイルを時折打上げる発想は皆無です。やはり打上げるのは、平和の象徴「花火🎇」にしてもらいたいものですネ¨̮♡

「魅せる収納」を外国暮らしから学ぶ 【CASE1】
収納を「家事(現状維持)」から「趣味(暮らしを彩る生きがい)」に

英国の収納生活感を感じさせないように最小限のモノでスッキリ暮らすことは、単純明快で良さそうなのですが、どうにも味気ない、うるおいのない生活になりそうです。
しかも常にモノが目につかないようにしまい込む作業は毎日の「家事」となり、ストレスの原因にもなりかねません。

 

 

いっぽう、たくさんのモノを「センスよく使い勝手よく収納」できれば、暮らしが華やぎ、楽しい空間が生まれます。こうなればその作業はもはや「家事」ではなく、「趣味」といえるものになるのではないでしょうか。しかしながら、それなりの技術が必要となります。

19歳の時にイギリスを旅行してその美しさに魅了され、以来100回を越える渡英経験を持つ井形慶子さん(『古くて豊かなイギリスの家・便利で貧しい日本の家』等 著書多数)によれば、
「イギリスで訪れた家々ではリビングからトイレにいたるまで部屋の定位置にランプ・絵・生活道具などがルールにのっとって収納され、モノが多いのに部屋が雑然と見えない。それは整理整頓された家というより、選び抜かれた品々が大切に扱われている、丁寧な住まいのお手本のようだった」そうです。
イギリスには、どうやら日本にはない収納の知恵があるようです。
隠す収納にこだわる日本に対してイギリス人は、見せて(showing)飾って(decoration)モノを美しく収納しようとします。
今回は井形さんの多くの著書を参考にして、たくさんのモノと整然と暮らすイギリス人たちのユニークな住まい方を、収納という私たちが最も頭を悩ませる点に絞ってまとめてみました。

第1章 魅せて飾る、美しい収納

「左右対称」と「連続」という基本ワザ

日本では高価なモノは箱に入れ、物置にしまい込みますが、イギリスでは家を訪れた人に自慢の品々を見てほしいと願い、それを飾り、表に出します。
英国のブリックハウスリビング・ダイニングがある1階は客を招くショールームで、寝室のある2階はプライベートスペースと、目的にそった家の住み分けを明確にするようになったのです。リビングに思い入れのあるモノを飾り、「見せる収納」に力を入れて家の顔を作り出しているのです。
イギリス人が室内をスッキリと見せることができるのは、じつは子供のころから培ってきた、強力なバランス感覚とデザインのセンスがあるからです。
イギリスの住宅地には、ブリックハウスと呼ばれる16世紀のレンガ造りの建物が残っています。
シンメトリーなリビング中央の玄関ドアの上部には半円形の庇があり、その両横に窓、煙突、外壁に刻まれた装飾が左右対称に配され、安定した美しさを際立たせているのです。
部屋の中央には暖炉があります。ここを室内のフォーカルポイントに、左右同じ高さに棚を取りつけ、絵をかけます。こうすることで空間にバランスが生まれ、多少モノが増えてもスッキリ見させる裏技的な技術でもあります。

実はこれ、イタリアが発祥といわれているのです。たくさんのモノを美しく見せる「左右対称の原理」と、「連続して同じモノを並べるアイデア」を使って模様替えをすれば、室内が見違えるほど整然と見えるから不思議です。

とっておきの食器は飾って収納するんです。

とっておきの魅せる食器イギリスの収納には重要な二つのポイントがあります。ひとつは「いかに合理的にしまえるか」。そしてもうひとつは「この家の中で何がいちばん大切か」を示すことです。
このような、見せて飾る英国式収納の代表格といえば、シェルビング(shelving)と呼ばれる絵皿などを並べた美しい食器棚です。中世から始まったこの収納法は、食器を飾ることがステータスだったイギリス人の生活習慣でした。リビングルームでよく見かけるガラス扉の付いたキャビネットもそのひとつです。これは別名「ディスプレイキャビネット」といわれ、その家の最も価値あるモノが並べられています。
魅せる収納私たちは、高価なモノは押し入れなどにしまい込み、スペースがあれば、なるべくふだん使いのモノを効率よく収納しようとする傾向があります。
でも、結局のところ高価なモノを倉庫にしまい込んでも、そこでもスペースは必要となります。しまっても、見せても、モノがスペースを占領することに違いはありません。
伝統的な日本家屋ではかけ軸、床の間の花器など、きわめてシンプルに飾るうえ、自分の持っているモノを見せることは傲慢だと控える傾向にあります。

 

 

こんな発想は、イギリス人が他人に「私の妻は美人です」と誇り、日本人は「家内はたいしたことないですよ」と、卑下する態度にもあらわれています。これが収納にも通じる文化の違いです。

第2章 あふれる服に歯止めをかける方法
クローゼットに入る分だけの服を持つ

床面積の国際比較日本のように四季がはっきりせず、「衣替え」という習慣がないイギリスでは、どんな服も年中着られ、クローゼットには持っている服のすべてがかけられています。
その数は日本人に比べるとはるかに少なく、井形慶子さんは、クローゼットを見せてもらうたびに「お持ちの服は本当にこれだけですか?」と何度も聞き返したそうです。
戸建て住宅で比べると、意外にも日本より狭いイギリスの家には、日本の押し入れのような大きな収納スペースがなく、クローゼットも比較的小さいことから「クローゼットに入る分だけの服」が基準になっているのです。

新しい服を買ったら、何年も袖を通していないような古着はチャリティーに寄付するなどして、つねにクローゼットの中身を一定に保ちます。
日本人の多くは、新しい服の購入にあたっては「ほしい」という感覚で買っています。しかしながら、イギリス人の発想は「ほしいかどうか」ではなく、「必要かどうか」で購入を判断しようとします。

 

彼らは、10年以上使えるような上質のコートやセーターなど、本当にいいモノを「セール」で見つけたら、購入後タグが付いた状態で屋根裏や地下室に一旦保管します。そして今着ているモノがダメになったら、初めて袖を通すという気の長い習慣があるそうです。
靴やバッグなど小物も、こうしておくと本当に良質なモノが残り、「安物買いの銭失い」のようなムダもなくなるそうです。

イギリス人は、クローゼットの中を「持ち服のすべてを眺められるようにゆとりを持ってしまうこと」が、合理的なしまい方であると考えるそうです。
このようにしておくと、必要な服と足りない服が一目でわかります。
散らかるモノに振り回されず、クローゼットの中をコントロールできるゆえんは、ここにありました。

散歩を愛する人々のコートと靴の扱い方

英国のコートハンガークローゼットの中でいちばんかさばるのが冬用の厚いコート、レインコートの類ですね。
イギリスでは、日常に使用するコートは外出する時に気軽に着ることができるよう、クローゼットにしまい込まず、毎日学校に着ていく子ども用のジャケットと同様に、玄関先にかけてあります。

家によっては、束になった家族全員のコートがセントラルヒーティングのパネル近くのコートハンガーやフックにかけられています。中には一着だけ大きめのコートをかけておいて、家族皆で同じコートを着回すケースもあるそうです。

こうしておけば、一日に何回も雨が降るイギリスで、濡れたコートを玄関に吊るすだけで自然に乾くうえ、寝室に持ち込んでクローゼットをぬらす心配もなくなります。
17世紀以降、イギリスでは玄関を入ると「コートラック」というコートをかける場所がありました。また、大きな邸宅では「クロークルーム」と呼ばれる、コートを脱いで収納する専用部屋までありました。

英国のコートラック今でも誰かの家を訪問すると、主人が必ずコートを受け取って適当な場所にしまってくれるのは、玄関先でコートを脱ぐ習慣が続いているからです。
この考えは、靴の収納にもあらわれています。

欧米では靴はクローゼットの中にしまうのが基本ですが、毎日の散歩に使うスポーツシューズや家の中を歩くスリッパ(イギリスでも最近は靴を脱ぐ習慣が増えてきました)、そして子どもの靴は玄関に並べます。
コートや靴に限らず、それぞれの用途や目的にそって置き場所を変えることで、使いやすさを追求しているのです。

 

重要文化財指定民家(8)

幾世代にもわたり風雪に耐えてきた日本の民家が、社会構造や生活様式の変化のなかで取り壊され、失われようとしています
伝統的な日本の民家は、地元に育った木と地域の人々の技術で造られた住いであり、「日本の住文化」の結晶といえます

門脇家住宅
所在地:鳥取県西伯郡大山町所子 指定物件:主屋、水車小屋、米蔵、新蔵、土地
建設年代:主屋=明和6年(1769年)  特徴:大庄屋の巨大な主屋と屋敷構え 所有形態:私有

大山の北麓に所在する門脇家は平家の流れを汲み、17世紀後半に現在地に居住して豪農のみちを歩みますが、宝暦7年(1757年)三代目が大庄屋に任ぜられて以降、代々近隣の大庄屋を勤めました。このため、この家の造りは豪農の居宅であると同時に、大庄屋の役宅としての特徴を持っています。
屋敷構えは東側道路に接して主屋正面に薬医門があり、周囲を土塀で巡らして右手に水車小屋の長屋根を見せています。
屋敷中央の主屋は東面し、寄棟造・茅葺です。内部は北側に土間と炊事場があり、土間の左側に幕末から明治初期にかけて拡張された11室を数える部屋がありますが、原型は東西に三室三列に並ぶ間取りでした。

日本庭園の歴史と5人の歴史的作庭家(1)

藤原俊綱/平安時代 (寝殿造庭園による日本庭園の確立)

最初に日本庭園としての形式を整えたのは、京都に遷都した平安時代です。
当時、京都は海からは遠い山国で、淡路島や小豆島を含む瀬戸内海の美しい風景は追憶とあこがれの対象となっており、これを再現することがすなわち庭を作ることでした。
庭園の池は、元来「海」を表現するために用いられたわけです。
このように、憧憬の想いで作られた平安時代の庭園は、当時の建物の名前をとって「寝殿造(しんでんづくり)庭園」と呼ばれていますが、やがて不安な社会情勢の影響で仏教の末法思想と浄土信仰が広まり、人々が極楽浄土に往生を願うようになったことから、極楽浄土を表現した庭園が登場します。
これが「浄土式庭園」と呼ばれ、宇治の平等院庭園(写真)はその代表的事例です。
藤原俊綱(ふじわらのとしつな1028~1094)は平安時代の公家であり、父はこの平等院をつくった藤原頼通です。
彼は、平安時代の庭園の技法について著された秘伝書、『作庭記』を書いたと伝えられています。
『作庭記』は庭を作る心構えとして次の2つを奥儀として教えています。
1、天橋立や那智の滝など自然の風景が最も美しく、それを見習って作庭すること
2、中国の風水を取り入れること(玄武・青龍・朱雀・白虎の四神や陰陽五行)
ここに、日本人独特の自然観がみられます。欧米の庭園にみられるように、自然と対峙するような左右対称またはそれに準じた幾何学的な庭園(整形式庭園と呼ぶ)とは明らかに異なっているといえます。
『作庭記』が公家自身の手で書かれたように、当時の公家は一流の作庭家でもありました。父藤原頼通も平等院庭園をつくろうとしたときに、気に入った専門家がなく、みずから作庭したといわれています。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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