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住宅購入「こんなはずじゃなかった」とならないために(第4回)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
処暑 末候 禾乃登る(こくものみのる)
四ツ葉のクローバーを求めて
四ツ葉のクローバーが幸運を招くという言い伝えは、ヨーロッパからやってきました。本来は3枚1組の葉が四ツ葉となるのが珍しい上、四ツ葉の形がマルタ十字に似ているために幸運や幸福のしるしとしたようです。
それを日本流にアレンジし、4枚の葉は「希望・信仰・愛情・幸福」をあらわすともいわれています。
何度も挑戦しているのですが、自分は四つ葉を見つけた経験がありません。
調べてみると葉の成長点が傷ついたり、栄養過多だったりすると四つ葉になる確率が高くなるのだとか。なるべく人の出入りがありそうな場所で探すのがコツといえそうです。
・今日をたのしむ
【クローバーの日】
今日から9月8日までの3日間。9(ク)月6~8(ローバー)日
の語呂合わせ。クローバーはシロツメクサの別名です。
日本には江戸時代、オランダから輸入したガラス製品の緩衝材として伝来し、そこから種を採り広まりました。「詰め草」の名前はここからきています。
【「黒」にまつわる日】
9(ク)月6(ロ)日と読める今日は、「黒豆の日」「黒酢の日」「黒あめの日」「黒にんにくの日」など、「黒」にまつわるさまざまな日です。
住宅購入「こんなはずじゃなかった」とならないために(第4回)
前々回からのこのシリーズは、家を手に入れる上で、「高い買い物だったのに…」と後悔しないための3回目のお話をさせて頂きましたが、今回は4回目、家相や占いについて考えてみたいと思います。
それには、井戸端会議のような女性目線で考えてみることが必要だと思っています。井戸端会議や女性サールクで知り合った、女性建築士や女性不動産販売員など、女性の建築関係、建築のプロに話を伺って、お話を進めさせていただきたいと思います。
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【家相や占いにこだわり過ぎて、かえって住みにくい家にされてませんか!?】
家を建て替えたり、大規模にリフォームする際、ずっと昔から決め手にしてきたものに、『家相』とか『風水』があります。
東北は鬼門(きもん)、西南は裏鬼門なので、玄関やトイレをつくってはいけないだとか、家の真ん中に階段があるのはよくないとか、
以前は家を建てる際に家相を気にする人が結構いらっしゃいました。
そして近年では、どちらかというと運気を向上させるために、家造りに積極的に『家相』や『風水』、『占い』を取り入れようとする風潮が少なくありません。
もちろん、それ自体は悪いことではないし、実際私自身もまったくの迷信とも思えないので、場合によっては、参考にさせていただいているくらいです。
ただ、ともすれば、かなり偏(かたよ)った情報に振り回され、あれもこれも取り入れようとして、なかなか間取りが決めることができないようなケースもあります。
住みやすさよりも運気向上を極端に優先したために、でき上がった家がなんだかちぐはぐだったり、家事動線が長過ぎて使い難(にく)いのでは、元も子もないというか、本末転倒だと思います。
本來、家相や風水は、風通しや日当たり、湿気を籠(こ)もらせないための知恵や経験論の集大成として古代中国で生まれたものです。日本の気候風土とは相入れないものもあれば、高気密・高断熱・計画換気システムを採用すれば、問題にならないこともあります。
また、家相や風水の知識を生かしていい家を建てても、片付けなかったり、掃除を怠(おこた)ったりして雑然とした空間や場になっていると、いい運気を向上させるどころか、逃げていってしまう、とはよく言われることです。実際そのとおりなのではないでしょうか。
家を建てる上で最も大切なことは、「家族が明るく何の憂(うれ)いもなく暮らせる住環境」をそこに住む家族全員で考え、決めることだと思っています。
『家相』や『風水』を取り入れるにしても、「何のために取り入れるのか?」というはっきりとした目的意識をもって、優先順位を決め取捨選択するべきだと思います。
土地を購入する場合も、家相では変形地は凶とされていますが、その地形を生かした計画さえできれば、よりよい生活をおくれますし、その変形地も有効利用されることによって運気も間違いなく向上するのではないでしょうか。
土地の向きや形状よりも、むしろ周辺環境や道路、騒音などをよく調べておくことが、土地選びで後悔しないコツだと思っています。
住宅資金を援助してくれた身内から家相や風水のことをあれこれ言われ困っている、という場合もありますが、人の意見に左右されて建てた家ほど後悔するものはないと私は思っています。
家の中を取り仕切る女性が気持ちよく家事ができるような間取りこそ、運気を呼び込む最大の秘訣ではないかといつも思っています。
【あれもこれもは、最大の後悔を招きかねません】
「省エネやエコロジーに関心があるので、どうしても太陽光発電パネルを設置したい」
「生ゴミはコンポストで堆肥(たいひ)にし、ガーデニングを楽しみたい」
「休みの日には、広い縁側でのんびり過ごしたい」
「坪庭付き浴室が気に入ってしまったので、どうしても計画に取り入れてもらいたい」
「ほかは我慢しても、キッチンだけは〇〇メーカーのシステムキッチンを入れたい」
「小さくてもいいから、自分の机とベッドが置ける部屋が欲しい」
「壁一面を作り付けの本棚にしたい」
「中庭でペットと過ごせるようなスペースが欲しい」
「家を建てるのなら、こんなふうにしたい…という夢は誰でも心に思い描いているものです。
ましてや、テレビやインターネット、雑誌などで、念願の家を手に入れた人のエピソードを目にしたり、建てたばかりの友人の家を見に行ったり、オープンハウスを訪ねたりして、ずっとイメージで思い描いていたものを現実に目の前にすると、もうそのプランが頭から離れません。」
「何度も建て替えることはできないのだから、家族全員の夢をできる限り盛り込もう」と思っても先立つ資金が足りなかったり、子どもの教育費がかさむ時期であったり、親の介護のためにお金がかかる時期に、予算を超えるプランの家を建てるのはやはり無理があります。
土地がすでに決まって場合、建ぺい率や容積率、高さ制限などの法的規制によって、空間や場所が足りないこともあります。
この場合、最も重要なことは優先順位を決めることです。まずは建物の構造上重要なものを優先し、後からリフォームできること(部屋を仕切るなど)は後回しにする、フリースペースをみんなで活用するなど、家づくりの専門家のアドバイスを参考にしながら、納得のいく優先順位を決めてください。
家族全員が家造りに関心を持ち、話し合い、譲り合うことで、家族の絆も深まるのではないでしょうか。もちろん簡単なことではありませんが、少なくとも、きっかけにはなると思います。
家づくりの過程で意見が食い違って、家族が暗い気持ちになってしまうのではなく、最初は意見の違いが合っても、家族全員で何度でも諦めず妥協点を話し合い、見出すことで幸せを呼び込むことは十分に可能なことだと思います。
このシリーズでの次回(おおよそ3週間後くらいです。)は最終回「後悔しないためには…」についてお伝えさせていただきます。
それでは、今回はこの辺で…