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ガルバリウム鋼板の仕上げを追求する[材料、設備の追求5]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大暑(たいしょ)末候 大雨時行る(たいうときどきふる)」
喉をいたわるハチミツ
エアコンにあたりすぎて、ちょっと喉がイガイガするかな?となったら、ハチミツの出番です。
さいの目に切った大根を保存容器に入れ、ひたひたになる程度にハチミツを加えます。
しばらくすると大根から水分が浸み出してくるのですが、これが喉をいたわる特効薬。
そのまま飲んだり、お湯で割ったり、ちょこちょこっと喉を潤していると、いつの間にかイガイガが消えているのです。
ハチミツのもつ殺菌作用と大根のもつ消炎作用の合わせ技で喉をいたわる民間療法で、「大根飴」の名前でも知られています。
・今日をたのしむ
【ハチミツの日】
8(ハチ)月3(ミツ)日の語呂合わせ。ハチミツの殺菌作用は古くから知られ、古代エジプトのミイラづくりにも利用されたほど。
日本人もヤケドや虫刺されなどの症状をやわらげる塗り薬として珍重してきました。
【ビーチサンダルの日】
ビーチサンダルの発祥は日本。戦後、「雪駄(せった)をゴムでつくってほしい」という外国人の要望に応えて誕生しました。
BeachのBを8に見立て、3をサンダルの「サン」と読む今日が記念日になりました。
【ガルバリウム鋼板の仕上げを追求する[材料、設備の追求5]】
【この世に2つと無い洗い出し仕上げの表情】
洗い出しは、石の表面を出す左官仕上げ方法。曲面や、凸凹部分などもひと繋がりに仕上げることも可能なのです。
[洗い出しの工程]
化粧石を入念に混ぜたセメントをコテなどで塗り、成形します。少し落ち着いたところで、霧吹きで表面のセメントを流し、スポンジで拭いて、石の表面を出します。あとは、セメントが乾き、硬化するのを待って、化粧石の表面を、布などでさらに磨いて、この世に2つと無い仕上げの顔のできあがりです。
【洗い出し仕上げの石にこだわってみる】
浴室の洗い場、玄関、アプローチなど、水の掛かる場所などには、左官仕上げのひとつである「洗い出し仕上げ」を使ってみると面白いかもしれません。
石の種類、石の大きさ、石の色、石の形、セメントの色などによっても仕上がりの表情が微妙に変わってきます。この世に2つと無い所以(ゆえん)です。
玄関は、その他にも白いセメントや灰墨(はいずみ)を入れたり、2分(およそ6mm)程度の、さまざまな色の石が入ったもので仕上げると、こちらもまた、別の表情を醸し出して面白いでしょう。
また、もう1つガラスを埋め込んだり、周囲よりも少しだけ大きな石を使って模様をつくるなど、いろいろな表情を付けることができるのが洗い出し仕上げの魅力でもあるのです。
まずは、4,50cm四方の板などに見本をつくって、イメージを確かめてみましょう。
①【ガルバリウム鋼板にこだわってみる】
工業的なイメージの強いガルバリウム鋼板は、倉庫や工場に使われてきました。前身はトタン板です。そのため、住宅の設計に際しては家の個性に合わせて工業的な表情の角波や丸小波、少し繊細でシャープに見えるスパンドレルなど鋼板の折り方を選択するようにしています。
また、ガルバリウム鋼板ならではの耐久性の高さを生かし、屋根仕上げには、手づくりの雰囲気を演出する一文字葺きや横葺きなどを採用することもあります。
同じ素材でも、竪ハゼ葺きや横葺きなど、さまざまな表情を表現できる楽しい材料なのです。
②【ガルバリウム鋼板仕上げで、ある意味メンテナンスフリーも可能です!」
ガルバリウム鋼板はアルミと亜鉛の合金をメッキしたもので耐候性・耐久性に大変優れています。立地条件にもよりますが、20~30年はメンテナンスフリーで使えるという意見もあります。実際に私もそう思っています。
また、色にもバリエーションがあり、街並みや設計の意図に沿っても選定することができます。
①ガルバリウム鋼板には大変優れた耐久性があるため軒のない単純形態を表現することも可能です。
③屋根の一文字葺きの縦方向のピッチは360mm~420mm程度です。
※素朴な「家系」にして、手づくり感のある「一文字葺き」を採用することが多く、のどかな田園風景に馴染める意匠としています。
④窓と窓の間はガルバリウム鋼板にせず、他の素材を使うことで水平ラインを強調します。