真鍮プレートの玄関框とロンリウムにこだわる［材料、設備の追求5］

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2022.08.27

今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

処暑　初候　綿柎開く（わたのはなしべひらく）

渥美清（あつみきよし）さんが主演する映画『男はつらいよ』は、「ひとりの俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ」としてギネスブックに認定されています。

１９６９（昭和４４）年の第１作にはじまり、１９９７（平成９）年までに特別編を含む４９作品が公開されたんですね。

まさに国民的人気を誇る映画シリーズですが、じつは今でもファンが拡大中です。

その多くはインターネット動画やBS放送で作品を知った20～30代なのです。

たしかに主人公・寅さんの自由さや人情味あふれる人柄は、今の時代には新鮮で魅力的。

聖地・東京都葛飾区柴又の「寅さん記念館」は、コロナ禍の今日も、制限内ですが、多くの人で賑わっています。

「男はつらいよ」の第１作が公開されたのは、1969（昭和44）年の今日でした。第１作では寅さんこと車寅次郎が葛飾柴又
奈良、京都を舞台に人情喜劇を巻き起こします。

こちらも映画由来の記念日。イタリアの氷菓子であるジェラートを世界に知らしめた名画『ローマの休日』がアメリカで封切られた１９５３（昭和２８）年の今日にちなんで制定されました。

玄関は、当然のことながら奥行よりも幅を確保したほうが使い勝手がよいものです。帰宅時に荷物を置いても通路の邪魔にならないし、家族や訪問客の靴をたくさん捌(さば）けます。

一方、幅の狭い玄関では、他人の靴を踏むことに成りかねません。そこで玄関の框を円弧状にすることで、奥行を稼げると同時に少しだけですが長さも確保でき、空間も柔らかく感じさせることができます。

木製の曲線框をつくると高価ではありますが、金属プレートを使用することで比較的容易に施工することが可能となります。金属の中でも銅や真鍮(しんちゅう）は、加工し易くあたたかみを感じられます。

そのような金属ということもあり、真鍮を使用することをお奨めします。高価ではありますが、金属のほかに６～７ｍｍの薄めのタモ材を使ってもよいと思います。

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真鍮縁の玄関框

①円弧状にすることで、靴を横一列にするより多少ではありますが靴を多く並べることができます。

②無垢フローリング
　厚さ　１５ｍｍ
下地合板
　厚さ　２４ｍｍ

③上り框：
真鍮、厚さ３ｍｍ×高さ４５ｍｍ
面取り
皿ねじ止めピッチ９００ｍｍ程度

ロンリウムといえば無垢ビニールのシート床材です。一般にクッションフロアーと呼ばれている床材と同様の使い方をします。ただし、床貼りの難しさは、ロンリウムの方が大分上です。

クッションフロアーは発泡ビニールを基盤にして、いろいろな模様をその上に表現しています。発泡材なのでクッション性は高いのですが、引っかき傷などが付いてしまうと表面の模様がめくれてしまいます。

それだけでは済まず内部にスポンジ状の基材が見えてしまい、見てくれが悪くなっていきます。

その点、ロンリウムは無垢ビニールシートなので、クッション性には劣ります。ですが、傷が付いても削り取ることも可能です。その上酸やアルカリに対する耐薬品性にも優れます。

とにかく、丈夫で耐久性に優れ、長期間の使用にも耐えるお奨めの材料です。

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耐薬品性と耐水性に優れた建材

耐薬品性に優れているので、住宅ではトイレ、キッチン、洗面脱衣洗濯室に使用します。発泡性のクッションフロアーは表面が汚れたり傷つくとみすぼらしくなったりしますが、ロンリウムではそのようなことはありません。

無垢のビニール素材ですので耐久性に優れ、実際に使用している方は、優れモノだと自慢しています。

①テクスチャアは石目や木目なども近年では発売されていますが、無垢のビニールの素材として模様のないものを使われるとよいと思っています。