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[いい玄関の条件とは!?「玄関①]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
秋分 初侯 雷乃声を収む(かみなりのこえをおさむ)
秋の大掃除
「暑さ寒さも彼岸(ひがん)まで」のことわざ通り、今時分は快適な気候が続きます。
長い間お世話になったエアコンの出番も一段落。「清掃の日」である今日は、エアコンをきれいに掃除する絶好のチャンスです。
さらに気合を入れて、窓ガラスや水まわりの大掃除を行うのもいいですね。
大掃除をする慣しのある年の瀬に比べ、気温の高い今頃は汚れが落ちやすく、水仕事をして手が悴(かじか)む心配もありません。
カーテンやソファーカバーなどの大物を洗っても、短時間でカラリと乾きます。
数年前から秋の大掃除を実践しています。年末に行う本番の大掃除がぐんと楽になる上、気持ちに余裕も生まれるためオススメです…
といいたいのですが、実はウソです。ゴメンナサイ……理屈ではそう思っているのですが、ほとんどできていません。
でも、やれば必ずやって良かったと思えるはずだと思っています。
・今日をたのしむ
【清掃の日】
1971(昭和46)年の今日に「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」が施行されたことに由来します。
今日から10月1日までは「環境衛生週間」です。
【畳の日】
清掃の日に畳を上げて掃除をしてもらう願いを込めて制定。
【とげぬき地蔵例大祭】
「とげぬき地蔵尊」の名で親しまれる東京都・巣鴨の高岩寺(こうがんじ)にて、今年最後の例大祭を行います。
[いい玄関の条件とは!?「玄関①]
【いい玄関の条件は、どーんと広がりがあること】
『玄関を見ればその家が分かる』とはよく言ったものですが、来客の目に真っ先に触れる玄関は特に格好良く計画したいものですよね。玄関は出入りだけにしか使わないのだから、そんなによくする必要ない。
という意見もあるかもしれませんが、それはそれで一理あります。ただ、ここでは私の考えを優先させていただこうと思っています。
家族構成にもよりますが、玄関にはどーんと広さをもたせて、できれば【玄関土間】としての作業スペースも確保したいところです。要は、玄関を玄関の用途だけで使うのはもったいないということです。
入り口の間口も広ければ広いほど使い易く、風格が出るものです。ただし、その場合、玄関ドアは開き戸ではなく引き戸がいいと思います。
たとえば、1間(およそ180cm)の扉をつくる場合、開き戸にすると巨大な引き代が必要となり、いちいち開閉の度に不便で仕方ありません。
その点、引き戸ならば、その分のスペースが大幅に節約でき、使い勝手も、はるかに良くなります。
そしてもうひとつ、玄関の計画で大切な避けて通ることはできないコトがあります。入り口を平ら(フラット)にすると、雨や風、埃(ほこり)などが玄関に吹き込んでしまいます。
なので、必ず段差を付けなければなりません。バリアフリー、バリアフリーと平らにすればいいと思っている人たちとは、次元が違う意味で、敢えて段差を付けなければなりません。
また、ふだん、何気なく使っている上がり框も靴を脱いで上がる日本の住宅には必要というか、無くてはならない要素だと思っています。
【当然ながら、玄関ドアは広い方がいいに決まってます】
【大型家具の搬入も車椅子も問題ありません】
間口は広くとって、ドアも大きなモノを設置することをお奨めします。特に車椅子で出入りする場合、広くしておかなければなりませんが、現在の状態よりも何年か先を考えておくことが必要です。
また、このサイズの開口なら、キングサイズ、クイーンサイズのベッドなどの大型家具の搬入もラクラクです。
【引き戸】
【ドア及び開口を大きくする場合は、断然引き戸をお奨めします】
大型の開き戸は開き代(しろ)が大幅に必要になります。なので玄関ドアには適していません。内開きだと靴を置くスペースもなくなってしまいます。(洋画に出てくるような、豪邸のエントランスなら別ですが…)
引き戸なら開口がどんなに大きくても開き代は、ほとんどゼロなので、大丈夫です。
引き戸
開き戸
【つまずかない玄関】
↓
[段差を付けるならはっきりと]
水や土が外部から侵入するのを防ぐためには、入り口に段差を付けなければなりません。人が気づきやすい5~10cmの高さが安全です。
2cm程度では気付きにくく、かえって躓(つまず)いてしまいます。
とはいえ、やはり、段差はできれば15mm程度に抑えたいところです。それには、玄関ドアの下端と沓摺(くつず)りで、うまく工夫するのが、もっとも理想的なのではないかと思っています。
【上がり框は重要です】
【靴の着脱に便利な上がり框も使い易い高さにしましょう】
[上がり框に、ちょうどいい高さ]
靴を脱いで上がるのに、ちょうどいい高さは15~20cmです。車い椅子の場合は35cmがお奨めです。スムーズに腰掛けられて、外用と室内用の車椅子を乗り換えるのに便利です。
[ちょっと意外!?ですが、スロープは不要]
「車椅子=スロープ」という発想になりがちですが、車椅子にも外用と室内用があり、乗り換えるのが一般的です。ですから室内から外へのスロープは不要なのです。
実際には上がり框を利用して乗り換えます。