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【大雪への備えと玄関アプローチの長さに拘(こだわ)る[細部を極める⑰]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大暑(たいしょ)初候 桐始めて花を結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ)
スイカ前線
季節のうつろいを告げる花に開花前線があるように、野菜や果物にも前線があります。
なかでも「スイカ前線」は、南から北へと収穫地が移りゆく様子がとてもわかりやすいのだそうです。
スイカ前線のスタートは3月の沖縄から。ついで九州、中国、近畿、東海と進み、5~6月には関東地方で実りの時を迎えます。現在は東北地方を北上中。
8月には北海道に上陸し、9月初旬に収穫が終わります。スイカは夏のイメージが強いものの、実は半年にわたり私たちをたのしませてくれる優れものの作物なのですね。
・今日をたのしむ
【スイカの日】
7(なつの)日27(つな)日は、皮の縞模様を綱に見立てた語呂合わせ。とはいえ、縞模様のスイカが出回るようになったのは昭和初期からだそうです。
それまでは北海道の特産種である「でんすけすいか」のように黒一色の皮のものが一般的だったそうです。
【上越まつり】
新潟県上越市に鎮座する八坂神社の祇園祭を中心に、7月23~29日までさまざまなイベントや花火大会を行います。
【大雪への備えと玄関アプローチの長さに拘(こだわ)る[細部を極める⑰]
前回は【木製玄関ドアと内開きに拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑯]】
https://heiwadai.jp/mokuseigennkanndoa/
というタイトルの内容でお伝えしました。
今回はシリーズ17話目【【大雪への備えと玄関アプローチの長さに拘(こだわ)る[細部を極める⑰]」】をお伝えしたいと思います。(前回のタイトルにリンクが張ってあります。記事に飛びますので、よかったら青字をタップしてみて下さい。
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【積雪対応策はアプローチを上げる】
①基礎は、建物と一体性のある意匠(デザイン)にして、はね出し屋根に合せた片持ちのスラブ形状にしました。直線的でシャープなアプローチは建物とのバランスに配慮したものです。
【大雪への備えに拘(こだわ)る】
大雪のため毎年積雪する地域では玄関までのアプローチを建物に沿って軒下に設け、上図のように玄関は高い位置(地盤面より900mm程度)にすることをお奨めします。例えば上図の建設地は長野県中北部に位置し、この寒冷地に置いて積雪量は短時間で警戒値に達することも想定しておく必要がありました。
そのため地盤面から1階床までの高さを積雪想定量以上にし、雪の侵入はもちろん高基礎とすることで建物の構造に対する安全性も考慮する必要がありました。これは避難をはじめ生活動線を確保するための対策でもあります。
また、アプローチの雨よけにもなっている大屋根は、1500mmオーバーハング(はね出す)させることで風雨から守り安心して生活ができる、機能にも配慮した意匠(デザイン)でもあります。
【玄関アプローチの長さに拘(こだわ)る】
この家が建つ土地は、一般的に「ウナギの寝床」と呼ばれる形をしています。この細長い形にともない、建物の形状はどうしても縦長になってしまうのは免れません。平面のプランを検討するときに、道路の近くに玄関を設けると必然的に奥に向かって長い廊下が発生してしまいます。
それを避けるために、建物の中心に玄関とホール、そして階段室を配置することにしました。
玄関へのアプローチは、家族が大切なお客さまをお迎えするときに、とても重要な意味を持つ場所なのです。この家の印象を決定づける長いアプローチには、深い庇が掛けられています。
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【インパクトのある長い玄関アプローチの庇】】
G①軒裏にはレッドシダーの無垢材が用いられています。
G②建物と庇のあるアプローチは構造的に分けられています。
G③人が通る部分と駐車スペースは仕上げを変えています。
B①ガルバリウム鋼板 縦平葺き
B②スチール製フレーム フッ素樹脂塗装
B③レッドシダーリボス保護塗料塗り
B④軒裏;杉材 リボス保護塗料塗り
B⑤通路;御影石張り