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【減築で家中を明るくする(間取りを変えたい⑤)】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
霜降(そうこう)初候 霜始めて降る
お出汁(おだし)
カツオ節、昆布、煮干し、焼きアゴ、干し椎茸などを煮出してできるお出汁は、和食の基本です。
乾燥した材料から引き出される凝縮した旨味と栄養のおかげで、さまざまな料理が生まれました。
海外に滞在することの多い知人が「日本に帰ってきたな」としみじみ実感するのは、お出汁の効いた
料理を食べたときなのだそうです。
お出汁の香りと味は、疲れた心身を癒してくれるのでしょう。成田空港をはじめ、日本の国際空港
にはお出汁を味わえる飲食店やお土産店があり、さらには缶入りのお出汁も販売しています。
【お出汁の日】
お出汁素材の代表格であるカツオ節の「薫乾カビ付け製法」を考案した江戸時代の漁民・角屋甚太郎の誕生日が由来。カツオ節の原型は奈良時代の文献にも登場します。
【群馬県民の日】
1871(明治4)年の今日。はじめて「群馬県」の名称が使用されました。
【減築で家中を明るくする(間取りを変えたい⑤)】
前回ブログ→ 暗くて狭い「DK」は窓際に移動(間取りを変えたい④)
https://heiwadai.jp/daininngukittinn/
のお話をお伝えしました。(青字のタイトルタップするだけで前回記事に飛びます。なので、よかったらお読みください。
今回は(間取りを変えたい)の第4回 【暗くて狭い「DK」は窓際に移動(間取りを変えたい④)】というお題でお伝えしたいと思います。
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【中央部が暗い家を減築で明るくする】
「家が狭い!」と思ってリフォームするとき、すぐ頭に浮かぶのが「増築」です。ところが、増築すれば家が広くなるとは限りません。器が大きくなったとしても、心理的な「広さ」感が手に入るとは限りません。
場合によっては、逆に悪い部分を「取り去る」ことも、リフォームの効果的な手段だといえます。
発想を転換するために、とっておきのリフォームプランを紹介しましょう。増築ならぬ「減築」です。上記のイラスト図は、部屋を「減らす」ことによって、家が広く、明るくなったという実例です。
リフォーム前の家は、古い平屋で「田の字」型に近い間取り。四角い敷地に、部屋が「田の字」の形に並んでいます。「目の字」型と並び、戦後の一時期、都市などで盛んに建てられた平屋の典型的な間取りです。
そのお宅は、娘さんたちが大きくなって「手狭になった」ため、西側の空き地に娘さんたちの部屋を増築しようと考えていたのでした。
相談依頼を受けて現場調査に伺うと、確かに使い難そうで薄暗い印象です。ですが、家の中を歩いて全体を眺めてみれば、決して狭い家ではありませんでした。
問題は、北側に部屋がまるで使われていないことでした。一部屋は「納戸」、もう一部屋は「物置き」状態になっていました。そしてどちらもほとんど締め切り状態なのです。陽も差さなければ、風通しもありません。
しかも失礼ながら、この「納戸」や「物置き」には、ほとんど重要なものは置かれていないようでした。東側には、十数年以上前に増築した応接室がありました。ところが、この部屋も閉め切ったままで、ほとんど使われている形跡がありませんでした。
一家の生活空間は南側の部屋に集中しているようでした。南側の和室は、1つが娘さんたちの部屋で、もう1つが今兼両親の寝室です。実際に使われているのは家の半分にも満たない状態でした。これでは「狭い」と感じるのも無理はありません。
「確かに住み難そうですね。でも、増築する必要はないような気がしますよ。北側に部屋が1部屋でも使えるようになれば、ずいぶん違うと思うんです。」
そこで私が提案させて頂いたのは、北側の真ん中の和室を丸ごと取り去る「減築」プランでした。ご主人は最初、増築を頼んでいるのに取り去る計画の話に、さすがにぎょっとした顔をされましたが、「そこを中庭に」と説明すると、すぐに納得していただけました。
真ん中の「和室」を取り去って、新たに出現した中庭に面した部屋には、大きな窓を取付けました。これによって、ほとんどの部屋に自然の光が差し込むようになりました。窓を開ければ南北に風が気持ちよく通り抜けます。
南側の真ん中の和室は洋風のリビングに改造し、夫婦の寝室は元の応接間に移動しました。
暗くて使い難い「田の字」型の家が、明るくてモダンな中庭式の住まいに生まれ変わったのです。
もちろん、このような「減築」が可能かどうかは、最初の間取りや敷地の状態によって違ってくると思います。ですが、このような方法はさまざまな場面で非常に有効だと思います。
なにしろ、平屋の減築なら増築と比べて費用が割安です。増築によって貴重な敷地などを潰す必要もありません。むしろ、実に有効な庭がもう1つ誕生するという特典迄付いてくるのです。
加えて物置同然だった部屋に死蔵されていたガラクタを処分することで、家の中がスッキリ片付くというメリットも加わったのです。
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【減築で明るく、風通しが気持ちのいい家】に変身
費用の目安 | システムキッチン | 120万円 |
サッシ3か所 | 75万円 | |
減築(3坪)補修 | 90万円 | |
内装工事 | 125万円 | |
設備工事 | 50万円 | |
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合計 | 460万円 |