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フランスと日本でこんなに違う食事情
平日はシンプルに手抜き、つくり置きはしない
今年の夏はパリオリンピックで盛り上がりましたね。美食の国と言われるフランス人の毎日の晩ごはんは、フルコースなのでしょうか?
日本では一汁三菜が和食の基本と言われますが、毎日たくさんのおかずを考えるのは大変ですね。
最近では土井善晴さんの「一汁一菜」という提案で救われた気持ちになった人も多いはずです。そうかと言って一汁一菜と味の素を認めることとは同じではありませんので、以前のブログで誤解の無いようお願いいたします。
グルメな国、フランスの人たちはレストランのようなフルコースを毎日食べているのでしょうか? フランスの夜ご飯事情を紹介します。
次の週の平日ごはんは「土曜日の買い出し」にかかっている!
家 庭を持つ女性の多くが、フルタイムの仕事をもつフランス。さぞかし毎日の献立に頭を悩ませているのではと想像します。ところが、忙しい人ほど悩んでいないというのが、フランス人の日常を見ていて感じることです。
毎日の家事、育児と仕事を両立させるには、迷っている時間などないのです。
彼女たちの多くは仕事が終わる金曜日の夜か土曜日に1週間分の買い物を済ませてしまいます。
スーパーで大きなカートに生鮮食料品、日用品、などをどんどん詰め込み、これで終わりかと思ったら、その足で冷凍食料品専門スーパーに立ち寄ります。
オーブンで温めるだけなどの出来合いの食品を惜しげもなく買っていきます。
毎週買うもののラインナップはほとんど変わりません。
平日はワンプレート、ごちそうは週末
日 本では今日は和食、明日は中華、そしてその次の日は洋食、などとバラエティに富んだ食生活をしていますが、フランスは少し違います。
基本的には平日は変わり映えしない料理が毎日並び、ごちそうは週末に、というスタンスです。
なので、基本はワンプレート。
平日の平均的な夜ごはんは、伝統的な家庭の場合は野菜スープにチーズとハムやサラミ。
もう少し若い家庭なら、ソーセージや肉を焼いたものに野菜のつけ合わせやエスニックな一皿。
もしくは、冷凍食品を利用したキッシュにサラダ、魚料理に野菜を添えて、という感じです。
冷凍食品に対する後ろめたさはまったくありません。つけ合わせの野菜だって1種類。
インゲン豆の季節だったら、インゲン豆をこれでもか、というほど食べるのです。
1週間を通していろんなものを食べればOKという考えのようです。
かつて日本で1日30品目と推奨されていましたが、そのスローガンは見直されて、今では「なるべくいろんな種類を食べましょう」というところで落ち着いたみたいですね。
フランス人は「つくり置き」することは少ない
大 きさの揃った保存容器にきれいに並べられた常備菜を週末にまとめてつくる。・・・というのは今や日本のお家芸といっても過言ではないと思います。
その芸術品のような細やかさに、フランス人は感嘆の声を上げます。しかしグルメの国、フランスの毎日のおかずはシンプルな手抜きです。
週末に時間をかけてつくり置きすることは少ないと思います。
それでも週末にフランス人がつくり置きをするとしたら、それは野菜スープです。
冷蔵庫の残り野菜をまとめて大鍋で煮て、ミキサーにかけておきます。
大きめの保存容器に入れて、初日はそのままで、翌日はチーズをおろして、他の日はタピオカなどの浮き実を加えて、など変化させます。スープは冷凍することもできます。
毎日の食卓のバラエティよりも夜の時間を楽しくが大切
多くの人は、月~木は同じようなものを食べています。
そして金曜日の夜から少しがんばっておいしいものをつくります。
献立に頭を悩まして消耗するよりも、毎日変わり映えしない食事でも、家族の夜の時間をゆったりと過ごす方に重きをおく。…こんな考え方が普通です。
毎日のおかずに悩む人の参考になるでしょうか?
シンプル?質素な朝ごはん
フ ランス人ってスタイル抜群の人が多いですね。
特別なダイエットをしているわけではなく、このような食生活が影響しているのかも知れません。
日本の一般家庭のように母親が家族の朝ごはんを作る、という習慣はありません。
日本では、お米、納豆、味噌汁、漬物、目玉焼き、鮭、みたいなメニューをよく見ますがフランスは違います。
結論から言うとフランス人の食事は本当に質素です。
朝ごはんは極めてシンプルな食事で、基本家族バラバラで食べます。
朝の食事メニューは、フランスパンにマーガリン or ジャム、クッキー、コーヒー、が基本です。
どこの家でも質素なことが多く、そこまで重要視していない印象です。
各自、早く起きた人から順番に食事をして仕事に出かけます。
昼ごはんは1日のメイン
お昼ごはんは、職場から帰って、みんなで集まって食事をすることが多いようです。
昼のメニューは、パスタ、ソーセージとじゃがいも、サラダ、グラタン、みたいな感じです。
ポ イントは、料理の品数は多くて2品ほどで、通常は1品ということです。
パスタならパスタ、サラダならサラダのみと言う感じです。
足りない人はフランスパンとチーズを一切れずつ食べるくらいです。
朝、昼、夜を比較すると昼ごはんが最もよく食べているのが印象的です。
日本でパスタ屋に行けば、ランチはサラダやスープもセットになっていると思います。
しかし、そのボリュームはフランス人の食事量よりも多いようです。
ほとんどのフランス人が日本人と比べてかなり少食なイメージです。
夜ごはんも質素なメニューが中心
夜ごはんは質素感がハンパじゃないです。
よくある夜ごはんは、野菜スープ、サラダ、ソーセージとじゃがいも、などです。
野菜スープは非常にシンプルで、好きな野菜を切ってミキサーへ塩、コショウ少々、水で濃さ調整して完了です。
夜ごはんの食事はスープのみ、ということも少なくないそうです。
「そんなんじゃ足りなすぎるでしょ?」って思いますね?
でも、実際は不満に思うこともなくお腹もそこまで空かないそうです。
ち なみに、料理は家族全員が担当します。
フランスと日本の家庭で大きく違うのが、フランス人は誰でも料理を作るということです。
フランス人女性に「もしも彼氏や旦那が料理をしなかったらどう思いますか?」と質問したら、「そんな男とは絶対に付き合わない!」という回答が返ってくるそうです。
フランス人の食生活から学ぶ食事の本質
フランス人の食事の本質を探ればスタイルキープの秘訣が見えてきます。
いちばん異なるポイントは、フランス人にとって「毎回の食事に複数のおかずはいらない」…という考え方です。
日本人は基本的に炭水化物+〇〇という食事をしています。
おかずの品目にこだわりますが、何かが過剰で何かが足りなくなっています。
もしも健康やダイエットを本気で考えるなら、フランス人のように朝、昼、夜でトータル的にバランスを取ることも考えると良いでしょう。シンプルな食事は体をクリーンに保つポイントにもなります。
米、麺、パンがなくても大丈夫
日本人の多くが炭水化物を過剰摂取しています。
フランス人の食事には良い意味でこだわりがありません。
サラダだけ、スープだけにすれば炭水化物の過剰摂取を防ぐだけなく、消化器官の疲労回復にも繋がります。
脂 っこい食事を続けたり、複数の食べ物をミックスしていると体は疲れてしまうものです。
シンプルな食事をするからこそ、痩せやすい体をキープできているのは間違いないでしょう。
また、栄養価の調整もシンプルな料理ならしやすいです。
複数のおかずで栄養バランスを取るよりも、シンプルな食事でバランスを取る方が簡単なのは間違いありません。
綺麗な体をキープしたいなら、適度な運動も大切ですが、何よりも大切なのは入れすぎないことなのです。
外食でフルコース料理を食べるのは特別な日
シンプルな食事のフランス人ですが、もちろん外食では贅沢な食事をすることもあります。
ただ、日本人がイメージしやすい「フランス料理のフルコース」みたいな食事は滅多にしません。
レストランに行っても、基本は1品料理とワインを1本入れるくらいです。
フルコースの食事をする時はいつかと言うと、20歳、30歳などキリの良い誕生日、卒業パーティー、クリスマス、など本当に特別な日だけです。
基本的には質素な食事をしつつ、本当に特別な日だけフルコースを堪能するという感じです。
フランス人の食事法を取り入れてシンプルに生きよう
日本人にとって本当に健康的な食事とはどういったものなのでしょうか?それはきっとシンプルで栄養価が分かりやすく、必要にして十分な食事と言えるはずです。
この秘訣はフランス人の食事法からヒントをもらうことができます。
夜ごはんが野菜スープ(日本なら味噌汁?)だけでも大丈夫。
「なんでフランス人のスタイルはいいのだろう?」という偏ったイメージを持っているなら、まずは偏った食生活をフランス式に矯正してみてはいかがでしょうか?
フランス人は本当に服を10着しかもたない?
数年前に話題となった本『フランス人は10着しか服を持たない』の著者、ジェニファー・L・スコットさんは交換留学生としてフランスに行きました。
その時のフランス人家族で暮らした部屋のクローゼットが小さかったことに驚き、一家が少ない服で過ごしていることに気が付きました。
日本人は「フランス人はグルメだ」と思い込んでいるように、「とてもおしゃれ」だと思っています。
意外かもしれませんが、日本に来るフランス人が「日本人はおしゃれで驚いた」とよく言います。
街を歩いている老若男女、みんながきれいな格好をしていて、なんとなく流行を押さえている印象だそうです。
たしかに多くの日本人は電車に乗るようなお出かけのときは小ぎれいな格好をしますし、季節ごとにファストファッションなど利用しつつ、流行をおさえたおしゃれをしています。
フランス人のワードローブのそろえ方~高級バッグは中古品で
フ ランスにももちろんユニクロや海外のファストファッションも存在し、若者を中心に人気です。
ファストファッションでさえも高いと感じる若者たちが夢中になるのは蚤の市やブロカントと呼ばれる古着屋さん。。赤十字社のバザーでもよい状態の古着が見つかるそうです。
古着が苦手という方には不向きですが、おしゃれなフランス人にとっては誰ともかぶらないオリジナルな服に出合える場所だそうです。
もちろん、お財布の中身を気にしなくていい方はオートクチュールという手もあります。
ブロカントで見つけた昔のディオールのバッグを大切に使っているパリジェンヌも多くいます。
フランスでは、高級ブランドの最新のコレクションのバッグを持つにふさわしいのは、それに見あった「貫禄」が必要だという考えがあり、お金さえあれば誰でも持てるわけではない、という暗黙の良識があります。
おしゃれなフランス人は、自分に似合う服を少しだけもつ
フ ランス人の多くは年齢に関係なく友達をつくりますから、多様な価値観やセンスを持つ人々と触れ合い、感性を磨きます。
その感性をもとに、自分に合う服の形を知り尽くしています。
たとえば深いVネックのセーター、体のラインを拾わないけれどきれいに見えるパンツなど。
コートは意外に高級ブランドのものだったりするのですが、目立ったデザインのものではなく、突飛な格好はしません。自分で決めたルールの中で服をそろえているのが感じられます。
服を間に合わせにしない、とことん自分に似合う服にこだわるのです。
自分スタイルの服を厳選したら、じつは買わなくてもいい服がたくさんあるということに気づくかもしれません。