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【あらゆる設備は配管、配線があって機能する[配管・配線の基本①]】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
秋分 初侯 雷乃声を収む(かみなりのこえをおさむ)
秋祭り(あきまつり)
「ドン!ドン!」と聞こえてくる太鼓の音に耳を澄ませていると、軽やかなお囃子が風に乗って聞こえてきます。
これからは各地で秋祭りシーズン。その多くは、秋の実りを神さまに感謝し、喜びを分かち合う収穫祭です。
稲の成長を見守った「田の神さま」は、収穫が終わると人里を離れ「山の神さまになると信じられてきました。
そのため秋祭りは、田の神さまを送り出す意味合いも含んでいます。旅立つ神さまにたのしんでいただくため、歌や舞、相撲といった神事の奉納も欠かせません。
来年の豊作を願いながら、神さまと人とがたのしいひとときを過ごします。
・今日をたのしむ
【田実祭(たのみさい)】
稲の実りに感謝を捧げる、熊本県・阿蘇神社の例大祭。流鏑馬(やぶさめ)や相撲を奉納します。
【こきりこ祭】
日本最古の民謡とされる「こきりこ節」に合わせ、優雅な舞を白山宮?はくざんぐう(富山県)に奉納する秋祭り。木製の楽器・ささらを鳴らして舞うのが特徴です。
【栗山秋祭り】
北海道ではもっとも遅い秋祭りのひとつ。栗山天満宮例大祭とともに、特産品の販売やパレードを行います。
【あらゆる設備は配管、配線があって機能する[配管・配線の基本①]】
前回は新シリーズ[住まいの機能&しくみの基礎]の第3回目で【住まいの機能&しくみの基礎[風通しの基本③]】をお送りしました。
https://heiwadai.jp/juuryokukannki/
(青字のタイトルをタップすると記事に飛びます)をお伝えしました。
今回は[あらゆる設備は配管、配線があって機能する[配管・配線の基本①]をお伝えさせていただきます。
【家を人体に例えたとしたら、配管・配線は血管や神経のようなもの】
「住まいの居心地の良さは、設備機器の良さ」という人がいるくらい、設備機器(便器、湯沸し器、浴槽、照明など)は住まいの質を左右する重要な要素なのです。
ところが、設備機器は、配管や配線に繋がれてはじめて機能します。(もちろん、それ以上に電気、水道、ガスなどのエネルギーがなければ、始まりませんが…)
家を人体に例えると建物を支える構造は骨、表面の仕上げは皮膚、配線・配管は身体の中を流れる血管や神経のようなものです。
人は見た目(仕上げ)や丈夫さ(構造)に心を奪われがちですが、それを支える配管・配線にも目を向けたり、気を配ったりするべきでしょう。
【排水設計は生活シーンのさまざまな場面を想定して計画します】
配水管は家の配管で最も太く、直径8㎝ほどです。途中で配管が合流すると、直径12㎝以上になることもあります。これが便器や浴槽の下を通り抜け、外部まで達していなければなりません。
さらに、排水を自然に流すためには勾配も必要となります。これだけ太い管だと好き勝手に建物に穴を開けたり、天井を通したりするわけにもいきません。
排水が流れるときには、音がします。この音が各部屋に響いて、生活に支障をきたすこともあります。
例えば二世帯住宅で、2階世帯の排水管が1階世帯のベッドルームに位置していると、1階世帯が眠りにつくころ、2階の音がするといった問題が起きてしまいます。(ですから、私の推奨している2世帯住宅は、2階に高齢者(親世帯)、1階に若者(子孫世帯)で思い切り緩やかな階段で繋ぐことをお奨めしています。)
このように家づくりでは生活シーンのいろいろなことを想定して排水設計をすることが重要です。逆にいえば設計段階で大変な排水経路がしっかりできれば、設備設計の半分以上は完了したものといえるのです。
【排水と音】
浴室、トイレ、洗濯機の排水の音などは、木造住宅などでは十分に防音できないため、1階のベッドルームの上には、最低限、浴室やトイレを配置しないことが重要です。子どもが走り回る音が心配な場合は、上下ともにベッドルームになるようにするのも良いかもしれません。