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「日当たりのいちばんいい場所を探す」
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大寒 末候 鶏始めて乳す(にわとりはじめてにゅうす)
【味噌は医者いらず】
【味噌は医者いらず】ということわざがあるんですね。
三十日(晦日)と書いて「みそか」と読むことから、毎月30日は「味噌の日」です。
味噌は大豆と米麹(こうじ)(もしくは麦麹)、食塩を混ぜ合わせたものを発酵・熟成させてできあがります。
奈良時代には貴族のみが口にできる高級食材でしたが、室町時代には各家庭でつくられるようになりました。
長い歴史と風土に育まれた「ご当地味噌」は、全国で千種類以上。日本の食卓を支え続けている、まさに国民的調味料です。
「味噌は医者いらず」という、江戸時代のことわざがあります。先人が体験的に味噌と健康効果を結びつけていた証ですが、現代の科学によってその実態が明らかにされつつあります。
「味噌は医者いらず」という、江戸時代のことわざがあります。
先人が体験的に味噌と健康効果を結びつけていた証ですが、現代の科学によってその実態が明らかにされつつあります。
大豆に含まれるタンパク質は、発酵によってさまざまなアミノ酸へと変化しますが、そのなかには人間が生きていく上で欠かせない、9種類の必須アミノ酸すべてが含まれています。
必須アミノ酸が不足すると起こりがちな、髪の毛や肌が老化する、全身の筋肉量が少なくなる、思考力や集中力が低下する、といったトラブルを防いでくれるわけです。
そのほかにもビタミンやミネラル、食物繊維が豊富。塩分が高いイメージがありますが、味噌汁にしてほかの具材といただくことで、たくさんの栄養素を摂取できる理想的なメニューとなります。
1日一杯の味噌汁を飲みつづけた人は、飲まない人に比べ胃がんや乳がんになりにくく、生活習慣病にもかかりにくい、というデータもあります。
「医者に金を払うよりも、味噌屋に払え」。こちらも江戸時代のことわざです。味噌は調味料であると同時に、「身近な万能薬」ともいえるでしょう。
・今日をたのしむ
先日、代々木上原のトルコ大使館に行ってきました。ハラルについて詳しく説明していました。それにハラルフードなども販売されていましたよ。なかなか美味しかったです。ちょっと別世界のようでしたよ。
トルコ(イスラム〈ムスリム〉)の人たちは、日本の旧暦の話をすると、すごく興味深く聞いていて、また話を聞かせてくれと言っていました。
旧暦の今の季節は、二十四節気では「大寒」、七十二候では【鶏始めて乳す(にわとりはじめてにゅうす)】です。
かつてはニワトリが卵を生み始めることも、春の兆しの一つでした。大寒の末候の季節は、ニワトリが子育てシーズンに入ることを意味しています。
一年中出回っている卵ですが、旬は2〜4月。寒さのために産卵量が減り、卵が母鳥の体内にいる期間も長くなるため、栄養価が高くなるのだそうです。
【味噌の郷土料理】
北海道の「石狩鍋」、青森県の「貝焼き味噌」、千葉県の「なめろう」、愛知県の「味噌煮込みうどん」、広島県の「牡蠣の土手鍋」など、その数は数えきれません。今晩のメニューにいかがでしょうか。
・季節をたのしむ
【寒シジミ】
1〜2月にかけて獲れるシジミは、越冬するために栄養をしっかりと蓄えています。旨味成分も増えているため、より豊かな風味に。疲労回復、美肌効果も抜群です。
「日当たりのいちばんいい場所を探す」
リフォームをしようと思い立った瞬間、今住んでいる家のことはすっかり忘れてしまい、まだ見ぬ新しいプランで頭がいっぱいになってしまう方がいらっしゃいます。
否、そのような方のほうが世の中には多いのかもしれません。
例えば、大きな窓を付けさえすれば、日当たり良好の暖かい部屋ができる。などと、あなたも思い込んでいませんか?
新しい理想的なプランばかりになってしまうのは、ちょっと待ってください。【最良のヒントは今住んでいるご自分の家】にあるのです。【自分の家の現在の間取り図を用意して、天気の良い日に『我が家の日当たり』を確認してみましょう。】
間取り図は、窓や開口部がきちんと描かれたものを必ずご用意ください。
朝10時、それから12時、14時と1日に3回チェックします。まず家の外に出て、【太陽の光が、どの外壁、どの窓に当たっているのかを確認】します。
色鉛筆で日が当たっている壁と窓を塗っておきます。時間ごとに色を替え、同じ図面に書き込むことで、日当たりがどう移り変わっていくのかが分かるのです。
外から日当たりを確認することで、「午後になると2階の押し入れ部分に日が当たるんだ」など、室内にいては分からないことが見えてくるのです。
日当たり確認をしたところ、北側の窓からの見晴らしがいいことが分かり、お客さまのリフォームに生かした例などが数々ありました。また、朝日が当たる場所をダイニングや洗面室にした共働きご夫婦の家もありました。
昼やご夫婦とも出かけていて家では食事をしないし、夜はどちらにしろ暗いので、というご事情を踏まえてそのようなリフォームを計画させていただきました。
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1日を通して「何時ごろ、家のどこに日が当たるのか」を確認する日当たりチェック。リフォーム時にはこの結果を反映させて、より快適な家を目指す。上図はĪ母娘さまの日当たり確認図面です。
家の南側に日が当たるのは午後2時頃からです。東の和室は朝から夕方まで明るいなど、家の中にいると気がつかない日当たり事情が浮き彫りになりました。
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母娘二人暮らしのĪさんの家も、日当たり確認の結果を生かし、リフォームに踏み切った成功例です。とはいえ、実際には日当たり確認はĪさん母娘にしていただき、私はその結果をお聞きして、ご要望にお応えしただけのことなのですが…
もともとは、リビングダイニングが暗いことがお悩みでした。日中、お母さまが一番長く過ごされる場所なのに、まったく日が差し込んでこないのです。
比較的大きなお家でしたので、家の中央にあるダイニングや洗面室まで窓からの明かりが届いてこなかったです。そこでĪ様母娘にしていただいた、日当たり確認の結果をもとに、南側にあった寝室と和室の壁を取り去ることにしました。
実は、調査して分かったことなのですが、最も日当たりのいい和室が納戸と化していました。リフォームによってこれらの部屋とリビングダイニングを繋げることで、明るく暖かな快適空間が生まれました。
寝るだけに使用していたその寝室は、家の東側へと移動することにしました。
改めて確認してみると、頭の中だけで考えていた日当たりは実際とは、ずいぶん違うものだった、ということも少なくないのです。
住んでいるからこそ分かる日当たりや光や明かりの具合をチェックし、最もいい場所を、家族みんなが長く過ごす部屋にすれば、ほぼ、ほぼ間違えることはないのです。