BLOG
ブログ
引き戸の可能性は、まだまだあるのです【間仕切り④】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
白露(はくろ)末候 玄鳥去る(つばめ去る)
ヒガンバナ
ヒガンバナは、秋のお彼岸のころに開花することからその名前がつきました。
また、葉もなく、すっと伸びた茎先で空へ向かうように開く花が妖しさを醸すからでしょう、「死人花(しびとばな)」「捨子花(すてごばな)」「幽霊花」など、なんとも不穏な別名があります。
その一方で、仏教において天界に咲くとされる「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」の名でも呼ばれます。曼珠沙華は見た者の悪行を祓い、吉兆として空から降るそうです。
・今日をたのしむ
【賢治忌(けんじき)】
日本を代表する詩人であり童話作家でもある宮沢賢治の忌日(きにち)。
代表作は『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『雨ニモマケズ』
など。
生地である岩手県花巻市では、詩の朗読や野外劇などを行う「賢治祭」を開きます。
【秋の全国交通安全運動】
今日から9月30日まで、交通ルールを守り、正しい交通マナーが身につくよう、街頭での交通安全指導や啓蒙活動を実施します。
夕暮れが早まりつつあるため、車や自転車
バイクは早めの点灯を心がけましょう。
【ファッションショーの日】
日本初のファッションショーが1927(昭和2)年の今日、開催されたことに由来。
当時はファッションモデルという職業がなく、女優がモデルを務めたそう。
ちなみに洋服ではなく、着物のファッションショーでした。
引き戸の可能性は、まだまだあるのです【間仕切り④】
前回は、「子ども部屋は部屋にする?子どもコーナーにする?と引戸の使い分けは透過度で考える」というお話でした。
今回は、その続きで第4回目「まだまだある、引戸の可能性と間仕切り無しには前提がある」というお話です。
【引戸の可能性はまだまだあるのです】
[格子戸にして「活かす」]
木製の格子で組む格子戸は、光・風・気配は通すものの、視線はある程度遮(さえぎ)ってくれます。玄関廻りに配置すれば、適度な目隠しになり、そうかといって外からの視線をまったく遮断してしまう感じでもありません。
さらに、同じ場所に不透明の引き戸を並べて設置すれば、格子戸とめくら(不透明)引き戸の組み合わせで、さまざまなモードに切り替えながら利用することができます。
【「動く壁(間仕切り壁)」で大胆にチェンジ】
引き戸というよりかは「動く(間仕切り)壁」と表現が合いそうな大型の引き戸は、開けたときの開放感が格別なのです。重量の軽い木製引戸なら大型化も比較的容易なのです。
(ただし、木製で軽量とはいえ、かなりの重量になりますので、ソフトクローザー機能などを設置して、手などを挟んで思いっきり大怪我などしないような配慮は必要です。)
それと、もうひとつ。木製の建具は時間とともに反りが出る可能性がありますので、引き戸同士に十分なクリアランスをとっておかないと建具同士が擦(こす)れ合い動きが鈍くなることがありますので、注意してください。
【3枚以上引き戸(引き戸ー引き戸-引き戸)】
大開口を3枚以上、複数枚の引き戸で仕切る、温泉旅館の大宴会場のような間仕切り方です。引き戸の枚数分建具レールを設けられる余裕(幅)があれば、検討の価値ありです。
【間仕切り無しにするには断熱性能が大前提】
[見た目だけ狙(ねら)うと失敗します]
間仕切り壁の少ない間取りは、極端にいえば「家全体が大きな一室空間」になります。ということは、気密・断熱の設計がしっかりできてないと、思ってもいないくらい大変なことになります。
冷暖房の効率が著(いちじる)しく悪化するということです。間仕切り壁が少ないせいで冬場に寒い思いをするのは大変ツライもの。最低でも、「省エネ対策等級4」の高気密高断熱仕様が求められます。