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「マンションなら広々ワンルームが可能です」
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
春分 次候 桜始めて開く
地上の星、ホタルイカ
春の富山湾で見られる風物詩があります。その名も「ホタルイカの身投げ」。ちょっとびっくりする名前です。
産卵期を迎えたホタルイカが集まる富山湾。そして打ち寄せる波がおだやかな新月の夜。
富山湾に面する滑川市(なめがわし)の浜辺は、海に戻らずに最後を迎えるホタルイカの光で埋め尽くされます。
闇夜で方向感覚を失うために起こるともいわれる「ホタルイカの身投げ」ですが、ほんとうの理由は定かではないようです。
折しも夜空には北斗七星。柄杓(ひしゃく)にもたとえられる星々からこぼれ落ちたのは、妖しく光るホタルイカの大群なのかも、なんて想像してしまうほど神秘的な光景です。
・今日をたのしむ
【北斗七星】
北斗七星は、じつはおぐま座の一部で、星座名ではありません。この時季、北の空の高い位置で光り輝きます。
【マリモの日】
1952(昭和27)年の今日、阿寒湖(北海道)のマリモが国の特別天然記念物に指定されました。
・季節をたのしむ
【ホタルイカ】
滑川市には漁を間近で観る海上観光があります。酢味噌和えが定番ですが、沖漬けや燻製も乙なものです。
「マンションなら広々ワンルームが可能です」
前回のお話は、「住宅密集地の小さな家でも開放感のあるリビングは可能」だというお話をお伝えさせていただきました。(←左の青字をタップするとこの記事に飛びます。)
今回は、マンションだから可能となる広々したワンルームのお話させていただきたいと思います。
部屋の仕切りを少なくして、広々と暮らすスタイルが、若い人たちを中心に支持されているようです。とくにマンションなら、壁を全部取り払って、まったくのワンルームにすることも可能(但し、ラーメン構造の場合に限ります。)です。
ふだんは開放して広く大きく使い、お客さまが来たときだけ可動式の様々な間仕切りで収納やベッドコーナーを目隠しできます。この場合の「間仕切り」とは、壁ではなく、空間を広く使うための区切り=パーテイション。
向こう側が見えるオープン棚や低めの家具などは、固定式の間仕切り、屏風のようなものやカーテン、天井からモノレール式に吊るす吊り戸などは可動式の間仕切りです。
次に紹介するSさん夫妻は、2LDKのマンションをワンルームにリノベーション(フルリフォームし、広々とした住まいとなり、快適に暮らしています。
まずは、LDK、和室6畳、洋室6畳という一般的なマンションの仕切りを取り払い、広々とした空間を確保しました。普通ならここで、南側のベランダに面した明るい場所にソファを置いて……と考えるところですが、Sさんはなんとベッドを設置してしまいました。
この家でいちばんの特等席を寝室コーナーとしたのです。ベッドの横には背の低いオーディオカウンターを置きました。そしてそのカウンターをさりげない目隠しとしました。玄関やリビングから当然ベッドは見えません。
ですが、天井がひと続きになっているので広さはほとんど損なわれないうえ、南窓からの光もリビングまでしっかり届いています。
ご夫婦とも日中は共働きの仕事で不在なので、この場所にベッドを置けば、昼間の間にふとんを日に当てることができるので……というのがSさんの画期的なアイデアです。間仕切りを兼ねたオーディオカウンターの高さは115㎝です。これは、奥のものを隠しながらも圧迫感のない、間仕切りとしても効率の良い高さなのです。
ベッドの向かいには、奥さまの化粧カウンターをコーディネイトしました。ベランダからの自然光でメイクができる、気持ちのいい場所だといいます。寸法(サイズ)としては、幅50㎝、奥行き15㎝というのは、ディッシュケースの寸法に合わせたサイズとなっています。
セカンド控え収納として、ドライヤーやゴミ箱を入れるワゴンも設えました。化粧カウンターの裏側は、もとの収納を生かしつつ、新たな洋服棚も造りつけて、ウォークインクローゼット擬(もど)きの空間に改装しました。
バルコニーに面していて、取り込んだ洗濯物をそのままこの中に干しておくことができるので、リビングはいつもすっきりした状態を保てます。
【心地いいリビング】
ごく普通の一般的な2LDKマンションを広々ワンルームにした、Sさんのリノベーション(フルリフォーム)例です。この部屋の中で最も日当たりのいい場所をベッドスペースにし、リビングとの間はオーディオカウンターで間仕切りました。
壁を一切造らず、視線だけを遮る程度の高さのローファニチャーで仕切ることで、限りある空間を広々と使えて、開放感のある気持ちの良い場にしています。
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