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『機能部分』と『がらんどう部分』を分割してやる【ぬけ②】

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

雪 末候 鱖魚群がる(さけむらがる)

イルミネーションシーズン

今の時季は「イルミネーションシーズン」といっても過言ではないですよね。

2020年コロナ禍の今年も「イルミネーションシーズン」が訪れたようです。

 空気が澄み渡る冬は、星はもちろん地上の光も美しく輝きます。

特にクリスマスが近づく今の時季は、各地でイルミネーションイベントが開催され、訪れる人を魅了します。

寒さに身を縮ませていても、キラキラと明るく夜を照らし出す光を眺めていると、どこか暖かさを感じてしまうので不思議です。

かつてイルミネーションには小型の白熱電球を用いていましたが、現在はLEDライトが主流ですね。

環境に優しく電気代も抑えられるため、自宅の外観を華やかに彩ってたのしむ人も増えているようです。

【イルミネーション】といえば、

 ハウステンボス(長崎県)。あしかがフラワーパーク(栃木県)、さっぽろほわいといるみねーしょん(北海道)の3ヶ所が日本、三大イルミネーションといわれています。

昨日は【日本初飛行の日】だったんですね。

1910(明治43)年の12月19日の今日、日本国内ではじめて飛行機が飛び、見事成功しました。

【仏名会(ぶつみょうえ)】

諸仏の名前を唱えて今年一年の懺悔減罪を願う仏事。家の大掃除に対して心の大掃除とも。かつては19日から三日間行いました。

 『機能部分』と『がらんどう部分』を分割してやる【ぬけ②】

前回は、「折角なので室内に「ぬけ]をつくる」  『ぬけ』の1回目のお話でした。

今回は、「『機能部分』と『がらんどう部分』を分けて配置する」 『ぬけ』の2回目となります。

それでは、よろしいでしょうか?!

【キッチン以外の水回り機能とがらんどうのLDK部分を分けてやる】

抜けを確保するコツとしては、建物が長方形近い形状ならば、あえて短辺方向を2分割するゾーニングができると、容易に抜けの確保が実現します。2つに分けた一方には、水廻り・寝室・収納など「使い道機能の定まった部屋の類(たぐい)」を配置します。

そしてもう一方の空間には、見通しのよい「がらんどうの空間」を配置します。間取りのウラ(裏)とオモテ(表)を「機能」と「がらんどう」で分けてあげると、あら不思議!自然と抜けが生まれてくるのです。

機能部とそれ以外を分ける

【I型の建物の「抜け」は長いほうの中心にもってくる】

Ī型は長いほうの中心平面形状がI型の長方形、あるいは部分的に凹凸のあるI型の長方形なら、抜けは抜けは長辺方向の中心をつらぬいて設けるようにします。各部屋は抜けの周りに配置することをお奨めします。各地にある目抜き通りの両側に立ち並ぶお店をイメージするといいかもしれません。

 

 

 

内側を抉る【L型・コの字型・ロの字型であってもいい「抜け」を設けることができます。その形状を生かして内側を抉(えぐ)るようにします。「内側に抜け、外側に部屋」という意識で計画すると、「機能」空間と「がらんどう」空間がうまく馴染(なじ)んで、纏(まと)まります。

 

 

 

 

 

【「抜け」の質は窓で上げる】

配置計画時にアタリをつけておく

【配置を計画する際にアタリを付けておく】

せっかく、間取りを熟考して「抜け」をつくったにも拘(かかわ)らず、完成してみたら窓外の景色が隣家の壁では笑い話にもなりません。窓は「がらんどう」の空間と外部のオープンスペース(隣家の庭でもOKー但し公園などと違ってお隣の庭は、いつ壁になるかは分かりませんので…)を繋(つな)ぐ位置に設けるのが厳則です。

ということは、当然ながら建物の配置を考えるタイミングで、窓の位置まで想定しておかなければなりません。「抜け」をどの方向に設けるか」は、設計の最初の段階で考慮するべき重要な検討事項の、ひとつといえます。

壁を丸ごとぬく【やるなら、壁を丸ごと抜いてみる】

「抜け」の延長線上に設ける窓は、壁を丸ごと抜いてつくると「がらんどう感」が向上します。空間を筒状にくり抜くイメージです。(当然ですが、壁一面を抜いた窓は、十分な断熱窓を考えておかないと灼熱地獄もしくは極寒地獄、結露地獄に陥ることは必至です。必ず気密・断熱を十分に考慮されることをお奨めします。

 

 

 

 

 

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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