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コロナ禍で活かせる価値観 「ヒュッゲ」とは?!

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コロナ禍で活かせる価値観 「ヒュッゲ」とは?!

デンマークの哲学、「ヒュッゲ(HYGGE)」から学ぶコロナ禍での幸せな暮らし方

「ヒュッゲ」という言葉を聞いたことはありますか? 欧米ではブームが起こって注目キーワードになったそうです。 それはデンマーク人が大切にしている「時間の過ごし方」や「心の持ち方」を表す言葉です。今回はデンマークの「ヒュッゲ」から幸せのヒントを学び、コロナ禍の生活の中にどう取り入れられるかを考えてみました。

日本でも近年、主に女性の間でデンマーク人が何より大切にするという「ヒュッゲ」(気の置けない家族や友人と暖かくくつろげる時間)というライフスタイルが人気を集めています。

デンマーク人は「周りからどう思われるか」いうことよりも、「自分がどう感じる」かということを基準に行動するため、自分がプライベートな時間を過ごす空間である住居やインテリアにとても大きな関心を持って住環境を整えることに、エネルギーとお金を惜しみなく注ぎます。

【Hygge(ヒュッゲ)とは・・・】

「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のこと。単なる一単語にとどまらず、デンマーク人の大切な価値観となっています。

デンマーク人が「これはヒュッゲの時間だ」と呼ぶのは、たとえばロウソクや間接照明で照らされた自宅で家族や友人など大切な人とコーヒーや紅茶を片手に暖炉のまわりでゆったり語り合う時間のこと。

フランクで形式ばっておらず、リラックスしていることが一般的です。
日本語でいうと、「ほっこり」や「まったり」という言葉のニュアンスに近いかもしれません。

【「ヒュッゲ」はデンマーク人だけのもの?ではない…!?】

たとえば、20代の独身青年の誕生日やクリスマスのプレゼントのお願いリストに、「デンマークデザインの食器」や「家の装飾品(写真のような燭台など)」が入っているということがごく普通にあります(日本の独身青年は食器や装飾品にあまり関心がなさそう)。その理由は「ヒュッゲ」の演出を意識しているからなんです。

「ヒュッゲ」は決して贅沢なものに囲まれることが価値を持つ時間ではありません。お金がなくても、ローソクで暖かい明かりをテーブルに灯したり、コーヒーを飲んだり、気の置けない人と集い、共にくつろぐことができれば十分に「ヒュゲリ(Hyggeligヒュッゲの形容詞=心地よい)」と感じます。

そしてこの「ヒュッゲ」は、決してデンマーク人だけが大切にしてきたわけではなく、実は言葉にしてこなかっただけで、日本でも日本人がずっと昔から体験してきたことです。

たとえば、冬の寒い日に家族や友人で集まってコタツで鍋を囲んでみんなでハフハフ言うあの感覚は、「ヒュッゲ」に他なりません。ただ、日本では暖かでくつろぐ時間はあくまでも「つかの間の休息」に過ぎず、常に努力し向上することが人生の大義であるのに対して、デンマークでは最終的に人生の滋味は、「ヒュゲリ(心地よい)な時間にある」ということが重要視されているところがまったく異なるのではないかと思います。

気候が精神の形成に影響するのではないかというのは、デンマークに来る外国人の多くが初めて実感することなのですが、冬が日本よりもずっと長くて日が差さず灰色の空となるデンマークでは、外は寒くて暗くても「家の中でなんとか快適に過ごす」ことは、精神を健全に保つ上で、非常に重要な課題であり続けてきたのです。

【ヒュッゲの奥にある、古くから伝わる「ヤンテの掟」】

デンマークには「ヤンテの掟」という不文律があります。
それは「自分が特別であると思うな」というもので、自分が周りの人よりも優れていると思ってはならないという教えです。

デンマークでは、自分や相手の資産や学歴や力の有無や立場の違いによって、服装や話し方を変えるのは恥ずかしいこととされます。
たとえば複数の人が話しているのを見て、どの人が銀行の頭取で、どの人が近所のお魚屋さんなのかなどは、その人が専門知識を披露していない限り、全く分かりません。

社長は大変気さくで、平社員は堂々と意見を言うというのが、デンマークの組織では普通です。

日が長く快適な夏のうちに努力して寒い冬に備えなければ長い冬を乗り越えられない厳しい気候に育まれたデンマーク人は、時間もきちんと守り、欧州では勤勉な性格と言われ、男女共に自立して仕事を持ち、所得の半分前後になる高い税金を払って国を支えています。 

そんな蟻(アリ)のような体質のデンマーク人が最終的に行き着いた価値観が、「周りから称賛されることでも、周りよりも力をつけることでもなく、気の置けない人と共にくつろぐこと」=ヒュッゲである、というのは興味深いことです。

【「ヒュッゲ」に習う、幸せのヒント10】

ヒント1 家族や友人との時間を大切にする

デンマークの人は家族はもちろん友人や隣人との繋がり、絆をとても大切にします。一人の状態で「ヒュッゲ」ということもなくはないのですが、人と共有する時間や空間から生まれる心地よさの方が「ヒュッゲ」と表現するのにピッタリくるようです。

家族で過ごす時間を大切にすることはもちろん、友人や近隣の人を招いてホームパーティもよく開かれるのだそう。家族や気の置けない友人とわいわいと食事を囲む機会を増やすことで「ヒュッゲ」を感じられそう…

冬なら鍋を囲む、これからの季節なら手巻き寿司などがいいですよね。どちらも素敵な日本の食文化です。

ヒント2 時間の流れを意識する

デンマークの人は残業をしないそうです。朝は7時頃から働き始め、夕方16時頃には業務を終え、その後の時間を大切に使います。家に帰って「ヒュッゲ」を楽しみます。

自分の時間がゆったりととれれば、心にも余裕が生まれ、時間の流れを意識しながら生活できそうですね。残業などで仕事の拘束時間が長く、家族の協力が得られにくい環境での家事や育児で忙しくなりがちな日本の女性の多くは、時の流れを意識することを忘れがちになっているのかも。

でも日本には春夏秋冬という四季あり、それにちなんだ風習(端午の節句、七夕、お盆、お月見など)があります。その時期の飾りをどこかに簡単に置いてみるなど、忙しい中でも負担をかけずにできることのなかで、季節の移ろいを感じ、時間の流れを意識してみるのもいいかもしれません。

ヒント3 無理をしない 見栄をはらない

デンマーク人は飾らない、気取らない気質、国民性なんだそうです。一見冷たい印象を持たれがちですが、付き合えば付き合うほどフレンドリーに接してくれます。

ホームパーティをよくするデンマークですが、ゲストもお客として招かれるというより、料理を作るところから参加するのが普通です。

これが日本だと「家に呼ぶには片付けないといけない」「出す料理はどうしよう」となりますが、そこにはいつもキレイにしている、料理上手だと思われたいという見栄も少し見え隠れしますよね。

素の自分を見せることが、素の付き合いに繋がるという思考のデンマーク人。ホームパーティからも無理をしない姿勢が垣間見れます。日本人も、見栄をはらず時には手抜きをするくらいがいいのかもしれません。

ヒント4 自然を身近に感じる

冬が長いデンマークですが、夏は思い切り外の生活も楽しみます。ピクニックやバーベキューなど自然を身近に感じながら「ヒュッゲ」な時を過ごします。
また、デンマークでは車の登録料が高いこともあり自転車に乗る人が多数。日々、風を体で感じながら通学や通勤をするそうです。

日本でも自然を身近に感じる工夫は色々とできそうですね。都心であまり自然が豊かでないという環境の人も、家の中に季節の花や緑を飾ってみてはいかがでしょう?桃や桜などは日本ならではの季節を感じる花ですね。

ヒント5 物を大切にする

デンマーク人は家で過ごす時間が長いことからか、椅子をとても大切にします。
選ぶ時もとても長い時間をかけてじっくり選びます。時には1時間くらい座って決めることも。自分にとって一番リラックスできる場所となるので妥協はしません。

デンマークの風景には、無垢の床板(フローリング)と椅子が必ずあります。それが、デンマークなのだからと言わんばかりです。童話作家アンデルセン生誕の地でもあり、生まれ育ち、晩年を過ごした家にも、彼が大切にしていた椅子が残っていたそうです。

もちろん、アンデルセンでなくても、選んだ椅子はとても大切に扱い長く使います。気に入った物は代々受け継いでいることも。物からも「ヒュッゲ」を感じることができます。

日本でも毎日使うものは、じっくり選び長く使う姿勢は見習いたいですね。日本の代表的なお店、100均は大変便利で、私も利用させていただいていますが、使い捨ての文化になってしまうことを、懸念しています。

日本人ならば、ほぼ毎日お米を食べたりお味噌汁を飲む習慣があるはず。今使っているお茶碗やお椀を見直して、じっくりお気に入りを選び、食事の時にふっと心が和む一瞬を大切にするのもいいですね。

【ヒント6 心地いい空間作りを心掛ける】

デンマークでは昼夜問わずキャンドルを灯す習慣があります。炎を灯すだけでほのかな明るさと温かみが生まれ、食卓も心地いい空間に。もちろん、食卓だけでなく玄関やリビング、寝室など様々な場所でも使います。キャンドルは生活の一部となっており、なくてはならない存在なんだそうです。
日本ならではの心地いい空間と言えば、和室ではないでしょうか? だいたいどの家にも畳のスペースがありますよね。

最近では使い方に悩むという声もある和室ですが、裸足で感じる畳の感触、い草の香り、和の雰囲気、いつでもゴロンと横になれる場所。それらは日本人だからこそ感じる心地よさとも言えます。意識して和室を楽しんでみるのもおすすめです。

ヒント7 ミニマムに暮らす

デンマーク人はミニマリスト。必要なものを追求する文化が根付いています。
余計なものは持たないけど椅子のように必要なものにはお金を惜しみません。
これは、家の中にもあらわれていて、日本とほぼ家の広さが変わらないデンマークですが、スッキリとしているので広く感じます。

結果、お気に入りのこだわり抜いた物に囲まれる家に。大切に使うからこそ愛着が湧き、心地いい空間になっていくという、素敵なスパイラルが生まれます。

ヒント8 手作りのぬくもりを感じる

デンマークでは冬が長く厳しいことから、母親が子供たちに、または祖母が孫たちにセーターや靴下を手編みして着せていることも多いそう。
手作りならではのぬくもりや温かみは、心を豊かにしますよね。

これも幸せを感じる「ヒュッゲ」に繋がります。
手作りがどうしても苦手という人は、逆にお子さんが手作りした作品や絵を部屋に飾るのもおすすめです。
それだけで温かみのある空間になるのですから…

ヒント9 仕事に縛られない

デンマークの人はワーク・ライフ・バランスを取るのが非常に上手です。
仕事に対するモチベーションもお金や出世などよりも、自分の仕事が好きだと感じ、自主性を持って働いている人がほとんど。

また、どれほど収入を増やしたとしても、ある一定額に達すれば半分が税金で徴収されるシステムです。納税額を高くすることで国家の福祉を充実し貧富の差を生じにくくさせているため、必死に「お金をもうけなくちゃ」となる必要がないことも大きな要因のようです。

デンマークは、老後の心配することも、子どもを大学まで活かせられない心配がありません。税金は高くても、まったく消費を減らすだけで、国民の生活にはまったく役にたっていない、日本の消費税とはまったく違うのです。

夜に残業をするより、早起きして早くから仕事を始めれば、帰宅時間も早まるはず。帰ってからの時間がたくさんとれれば生活に豊かさを感じる瞬間も増えそうです。

ヒント10 今あるものに感謝する

デンマークの人たちは今あるものに感謝する能力に長けていて、今の状況に満足している人が多いそうです。厳しい気候の中でも、家での過ごし方を工夫したり、生活の中で小さな幸せ見つけて楽しんでいます。

何かモノや評価を得て満足ということではなく、小さなことでも感謝する、日常の何気ない時間を愛おしく思う、そんな心のあり方が「幸せ」に近づく一歩かもしれません。

コロナ後の社会は働き方や価値観が見直される「ヒュッゲ」の時代に日本人は勤勉で優秀と言われながらも、労働生産性は先進国中最下位クラスです。

いっぽう、「ヒュッゲ」を重視するデンマークは生産性が非常に高いことで知られています。その要因の一つは、効率を非常に重視していることです。決まった時間のなかで仕事を終わらせるために、あらゆることを効率よく進めようとします。

必要のない会議はやらないし、会議に長い時間をかけることもありません。
もう一つは、従業員は年齢やポジションに関係なく「自分がやるべき仕事」に責任を持たなければならないし、その結果によってその人は評価されます。仕事の途中で逐一上司に伺いを立てるといったこともありません。

勤め先は、給料の多さではなく自分の人生を本当に幸せにしてくれる会社かどうかで選びます。世の中に役立つ事業をやっていて、週休3日で、主体的な働き方ができて、リラックスして働ける環境があって、給料はそこそこ、…そんな会社がデンマークでは当たり前なのです。

日本にもコロナ後にはこういう会社がたくさん出てきて、そこに人が集まるようになれば、働き方の常識も日本人の価値観も大きく変わるかもしれません。

by株式会社 大東建設 阿部正昭
heiwadai.jp

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