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[階段②]階段下の活用と移動に使わない階段【天井高⑪】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
小満 末候 麦秋至る(むぎのときいかる)
いずれアヤメかカキツバタ
ピンと背筋を伸ばしているかのような佇(たたず)まいと、紫色の気品あふれる花。梅雨の訪れを告げる季節の便りとして愛されてきたアヤメが開きはじめます。外側の花びらの中央にある網目模様が「綾目(文目)」の名の由来となったともいわれる多年草です。
どちらも美しく優劣がつけがたいことを意味する「いずれアヤメかカキツバタ」ということわざがあるように、アヤメとカキツバタはよく似ています。見分け方は咲く場所。アヤメは山野に、カキツバタは水辺に生えます。さらに似ている花にハナショウブがありますが、こちらは花びらの根元が黄色くなっているのが特徴です。
・今日をたのしむ
【水郷潮来(すいごういたこ)あやめまつり】
約500種、100万株が咲く水郷潮来あやめ園(茨城県)にて5月下旬~6月下旬まで開催中。
【菖蒲】
「菖蒲」と書いて「アヤメ」とも「ショウブ」とも読むのは、かつての人々もアヤメとハナショウブを混同していたため、カキツバタもアヤメもハナショウブもアヤメ科に属します。さらに端午(たんご)の節句の「菖蒲(しょうぶ)湯」に用いるショウブはショウブ科。どれもすっと伸びた葉を持つため、ややこしい「菖蒲」事情が生まれました。
・季節を愉しむ
【麦秋至るー小満◇末候】
黄金色の麦の穂が風に揺れて波立っています。
まばゆい陽光の下で、収穫の季節が始まりました。
麦の収穫は梅雨入り前のこの時期に行われています。
人々がしばし収穫の秋の心地に満たさる喜びの季節です。
[水無月]
陰暦六月の和風月名は、なぜ水無月(みなづき)なのでしょうか。
水な月の「な」は「の」つまり水の月という意味で、この呼び名は「田に水を引く季節」
を表しているようです。
[階段②]階段下の活用と移動に使わない階段【天井高⑪】
前回は、[階段]多彩な起用法【天井高⑩】
をお伝えしました。(前回の青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、良かったらタップしてお読みください。
今回は、[階段②]階段下の活用と移動に使わない階段【天井高⑪】を、お伝えします。
それでは、よろしいでしょうか?!
【階段下の活用の仕方】
【トイレを入れるなら七段目から】
階段の下にトイレを納めるときは、7段目の真ん中あたりに便器の「背中」がくるようにします。そうすると、立ち上がったとき頭が階段の裏にぶつからないですみます。ちなみに、直進階段なら階段の始まりからトイレの端まで、およそ一間半(2,730mm)のスペースが必要となります。
【どうせ死ぬなら階段で】
階段の下をデッドスペースにしないためには、いっそここも階段で埋めてしまおうという手があります。というのも、階段の真上には床をつくることはできませんが、同じく勾配のある階段であれば、階段の真上に重ねてつくることができるからです。
2階からさらに上階へ昇る階段が必要な建物(3階建てなど)なら、「階段は階段の上に積む」ということを原則にしておけば、デッドスペースの削減になります。建築の専門家たちなら当たり前のことですが。
【移動に使わない①腰掛ける】
[幅広+ゆる勾配でノンビリが原則]
イラストは、ラファエロの有名な絵画「アテナイの学童」ですが、よく見ると、階段の真ん中でダラッとしている人(ディオゲネスさん)がいます。こういう使い方も階段の活用法のひとつだと思います。
実際そのような使い方をできるだけ、お奨めしています。それには段板の幅を広くして、且つ勾配を緩めに設定すると、階段がある種の「たまり」として機能するのでかなりお奨めの使い方です。
この手法は、スキップフロアを繋ぐ短い階段でとくに有効でお奨めです。階段上下の床が「高低差のある連続した床」のようにも見えてきます。